ダンサーではない役者はいても、 | ウサギ舎のブログ~バレエピアニストの日々~

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ウサギ舎です。バレエピアニストなんて仕事してます。作曲家です。たまに舞台で踊ってます。ウサギ舎バレエ伴奏ピアノ研究所主宰。まあ、見てやってくんなまし。 

 


その反対はない。

 
 
ダンサーでない役者はいても、役者でないダンサーは居ない。
 
ダンサーは必ず舞台で表現し、何者かになる。
 
 
 
 
 
というわけで、ウサギ舎主催のアクチョールWS。
ロシアはサンクトペテルブルクより、ワガノワバレエ学校のA・スチョーピン先生をお招きして行います。
 
 
ところで、
あたしと、友人(アマチュアのダンサー)Nの会話。
 
N「えーアクチョールって最初ガムになったり鋼鉄になったり波になったりするんでしょー、意味あるのー?」
 
あたし「あるよー、じゃ、何でガムになるんだと思う?」
 
N「内側からなりきる、とか?」
 
あ「そんな、自己啓発だの自己実現だのじゃあるまいし。ガムになりきるのが目的じゃないよ」
 
N「…」
 
あ「どんな身体の使い方をしたら、客席からガムに見えるか、だよ。」
 
N「そっかー、客席からそうみえないと、こっちでガム、ガムって思いこんでも意味ないもんね。」
 
あ「そお。例えば、絶望に打ちひしがれた場面を踊るのにどんな身体の状態でやったらいいのか。喜びに溢れた場面でどう身体を使ったらいいのか。ついでにどう音を感じて使ったらいいのか」
 
N「ガムや洗濯機になるのが目的じゃなくてその先があるんだー」
 
あ「うん。身体とモノの形状。身体と人間の感情。これを繋げてエクササイズしてくうちに、絶対ドラマチックな表現につながっていくと思う。だからお客の心を揺さぶれるんだと思う。ドラマチックじゃないバレエって、バレエじゃ無いでしょ。」
 
 
N、よく有る反応&質問してくれてありがと。
ちなみに最後のあたしの言葉、「バレエ」を「芝居」や「音楽」とかに置き変えてもらってもオッケーよ。
あと、勿論エクササイズはガムだの雑巾だの洗濯機になるだけじゃなくて、中盤からは人間になって様々な場面、感情を演じます。
作品クラスでは古典バレエやアクチョール作品を取り上げて学びます。今年は「ラ・シルフィード」を予定(参加者により変更することがあります)。過去には、「ジゼル」「ラ・バヤデール」などを取り上げました。
 
 
というわけで、すべてのダンサーに、役者に。アーティストに。
コンクール入賞やオーディション突破のために表現力を武器にしたい貴方に。
どう教えるか、ヒントが欲しい先生方に。
舞台で棒立ちになりたくないバレエ初心者の貴方に。
 
 
アクチョールWS、ご参加お待ちしています!!
お申し込み、ご質問など
henohenousagi@gmail.com
↑こちらへ宜しく。
 
 
画像はこないだ舞台見にいったとき持ってった花束。良いでしょ♪新大久保のフローリストさん、いつもありがとうございます!