さかなそばからのジャコメッティ・その1 | ウサギ舎のブログ~バレエピアニストの日々~

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ウサギ舎です。バレエピアニストなんて仕事してます。作曲家です。たまに舞台で踊ってます。ウサギ舎バレエ伴奏ピアノ研究所主宰。まあ、見てやってくんなまし。 



行ってきました。

 

 

 

その前に

 

とある駅の近くでランチを探していたら

表の看板に

「さかなそば」

とあったのですよね

「さかなそば」。

 

 

 

なんとも惹かれる、いや、「さかな」も「そば」もめっちゃそのまんまなんだけど、出来上がりの想像がしにくい。

 

お店は、夜になるとお洒落なダイニングバーになる感じ。

昼のメニューが「やきそば」「さかなそば」の2種類しか無いのも、いっそ潔いというか、夜の「〆」の麺類を昼にも出してます、っていうの全然隠してない。

この時点で、「にしんそば」的な日本蕎麦はないだろな、と見当をつける。

 

 

迷わずその「さかなそば」を頼んで

出てきたのが、人生の中で久しぶりに

「その発想はなかったわ〜〜」というモノでした。

 


 

麺はアジアンチック。

もやし、トマト、豚肉、パクチー、ナッツ、醤油ベースに多分ナンプラーと唐辛子。

そこに、鰯のコンフィ。そして巨大な生レモン。

融合してんだかしてないんだか全然わかんない。

 

 

いやね、鰯だったらトマトベースのイタリア風…とか。

白身魚なら、塩とレモンと京野菜で創作和風系…とか。

「さかなそば」といわれたら、その程度の発想しかなかったものでね、

いやー、やられたわ。世の中広いわ。

ネーミングの妙も含めて、自分、まだまだだなーと思ったよ、うん(何の修行しとんねん)。

 

 

 

肝心のお味は。

 

…美味しかったですよ。

これで¥1100。

もう一度頼むかと言われたら

 

なんか、他人ちの名物家庭料理というか。

友達のオトーサン、しかも料理あんまりしない冴えないサラリーマンのおとんじゃなくて、

「若い頃は結構やんちゃして、改心してプロサーファーを本格的に目指すも挫折、イタリアンやバルを転々と修行して、結婚、パパになったのを機に地元で小さな店を出す。店は若い頃のやんちゃ仲間で賑わってる」

みたいなお父さんが、遊びにきた娘の友達に作ってあげそうな感じ。(←なんだそれは)

 

 

 

美味しかったのは美味しかったですよ。

ハマる人はハマりそうだ。

今度は夜に来よう。このセンス、酒のアテのいろんなお料理にはすっごく期待できそうだし。

 

 

 

 

軽〜く、自らに無い発想に刺激をうけて(「さかなそば」でね)

向かったジャコメッティ展の話は、次の記事でね。