そして先週は舞台でありました。
序盤から客席は盛り上がり、発表会なのに
あたしたちが終ったときには「ブラボー!!」の声が。
いわゆる大人一般クラスの群舞なのに、何がそんなに良かったのか全く謎である。
楽屋では
「上手だったから…は、まず考えられないからねー」
「うまい下手以外の、何かが良かったんじゃない?」
「伝わるものがあったというか」
「うんうん、そういうことにしとこう」
「でも、ブラボー言ってもらえるなんて嬉しいよね」
「嬉しいよね」
のような会話が。
他にも声出してたお客さんいっぱいいて、カーテンコールでは贔屓のダンサーの名前を連呼する人も(歌舞伎かよ~。それに何度も言うけどアマチュアの発表会なんだよ・笑)。
マナーとしてどうかは論争になりそうだけど、あたしは好きだなこういうの。
お客さんが楽しんでるのが伝わって、すごく良い。
さて。
この日は、ウチの弟子Rの、はじめてのバレエ作品伴奏の日でもありました。
「きらきら星変奏曲」からさらにアレンジを施し、オリジナル部分も挿入し、演目の長さは20数分。
約4ヶ月ほどかけて準備してきたものの、バレエ伴奏は初めてということで、用語だの習慣だの、ほんと慣れないことばかりで大変だったと思う。アレンジも作曲も、初めてだったもんね。
そして本番の怖さは、
あたしたちピアニストは絶対、止まれないこと。そしてテンポキープも含めて、絶対、自分の都合で違うことをしてはいけないこと。
ソロの怖さとは、また違う。
なんか、例えていうとジェットコースターみたいな感じで、スタートしたらとにかく、20数分を最後まで走りきる、弾ききることしかない、そんな怖さ。
よーく、分かる。
あたし何十回もそんな思いしたけど今でも怖いもん。
だから本番前、弟子Rに
「分かるよー」って言って「しっかり!」って送り出しました。
芸ないけど、そんなことしか言えないんだもん。
でも、弟子Rは、ここんとこすごく良くなって、落ち着いて綺麗な音を出してくれてたので、練習すごくしたんだなって分かったし、そんな練習を積んだのなら悪い結果になるはずない!って、確信もって舞台袖から見てました。
結果、とても良かったと思う。
勿論反省点もあるけど、なんかひとつ「越えた」って、成長が感じられました。
あたしから、大役を果たしきった弟子Rにブラボーです。
画像、本番の日に用意されたお弁当。
綾乃先生からの直筆メッセージつき。
これ、2歳から60ウン歳の生徒、そしてゲスト、スタッフ全員に直筆だよ~。
感謝です。
綾乃先生、師弟ともにお世話になり、ありがとうございました。