そんな初見からの本番と正論 | ウサギ舎のブログ~バレエピアニストの日々~

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ウサギ舎です。バレエピアニストなんて仕事してます。作曲家です。たまに舞台で踊ってます。ウサギ舎バレエ伴奏ピアノ研究所主宰。まあ、見てやってくんなまし。 

前記事の続き、かつかなり過去の記事の回収です。


要は、今年はその初見がハードだったのですよ、量、質ともに。
あ、夏の奈良ワークの話の続きなんだけどね。


「聞いたことはあるが弾いたことはない」からろくろく聞いたことすらない曲まで、はたまた日本じゃ殆ど馴染みのない作品まで、そして調号がメンドクサイやつがずらりと毎クラス。
加えて、奈良って最後に本番あるじゃない?
あれって、最初から演目決まってるわけじゃなくて、大抵は候補をまず決めて、そのなかから選ぶのね。
当然、どの曲が本番になるかは途中まで判らないから、一応全部やんなきゃなんないし(あ、ダンサーも勿論立場はおんなし。全部覚えます)。
決まってからも、本番まであと3日とかのなかで練習は殆どできないし(ピアノを鳴らせる時間がとても限られてるのです)。




ので、ほんっとに「量より質、そして効率と集中力」の勝負になってきます。
その場しのぎの初見ではなく、今度はいかに短期間で舞台に乗せるに耐えるとこまで引っ張り上げるか、ってことだよね。


ま、毎年のことではあるけど、今年はCDでやる予定の曲の「音源がないかもしれない」という事故
?まで勃発し、「幕もの(その時点で初見状態)を本番で弾かなければならない」かもしれない事態になったときには気を失いかけました(笑・結局、音源は無事発見され、本番はCDでやりました)。



正論を云えばさ
バレエ伴奏が専門なんだし、古今東西のバレエ作品で楽譜のあるものくらいは、ざっとでも弾けるようにしときなさいよってことなんだけどね、正論は。






はーーーーい。
古今東西はムリでも、いつでもスタンバイOK状態の曲を増やせるよう精進しまーーーーす。





画像、大好きなコワリョーワ先生と。


本番はね
「まず、事故のないように(止まる、切り貼りした箇所の順番をまちがえるなど)」
になっちゃいます、どおしても。

それを如何に質の高いものにしていくかが、今後の課題だなーーー。
あと、そお、できたできないより、この程度のハードさでわたわたしちゃう自分がナサケナイのよね。


というわけで
来年もまた弾きたいです。
夏が来る度書いてるけど、こんな全力でぶつからなきゃなんない仕事をいただけるって、ほんっっっっっっと幸せ。



舞台のリハーサル中。これはアクチョール。


こっちはキャラクターね。




ウチの弟子くんたちにも、こんな環境で仕事出来るようになって欲しいなあ。

一緒に、鍛えようね。