まずは画像、奈良ワークにてのグリバーノワクラス。
異国の子供たちに、全身全霊で教える先生。そんな場面にいると、「役に立ちたいっっっっっ!!!」って、強烈に強烈に思うんだよね。
ということで本題。
初見で弾かなきゃなんないこと、けっこうあります。
ルーティンのクラスだけだったらそうでもないんだろうけど
リハーサルを弾いたり(急に云われたり、その場で曲目が変わったり)、クラスのなかでちょっとリハーサルのようなことをやったり…それで初見、なんてことって、けっこう転がってます。
時には、ろくろく聞いたこともないような殆ど知らない曲を、楽譜「ハイ」って渡されて、ほんじゃダンサーと一緒にその場でスタート…なんてことも。
↑これ怖いでしょーーーー!テンポも判らないんだぜー!
ま、そんな時は勿論ぐっちゃぐっちゃになりながらベストを尽くすのみなんですが、大抵「急にオーダーした」のをクラス全員が知っててくれてる(バレエ団側や教師側がムリ云ってるのをわかってくれてる)ので、暖かい目ではみてくれるんだけど…
でも、ぐっっちゃぐっちゃなのはやっぱりイヤーーーーーー、
皆もイヤだろうけど、弾いてるピアニストがいちばんイヤーーーーー!!!
ま、上みたいな例は稀にしてもね
初見、はけっこうあるんです。
で、思うのが、バレエ伴奏の初見って結局総合力だな、ってこと。
1・まず、いわゆる楽譜上の音符や指示を、機械的に正しく、止まらないで弾く能力。いわゆるピアノの「初見」能力ね。
+バレエ伴奏の場合「止まってはいけない」「最初からインテンポで弾かなければならない」ので、超驚異的なテクニシャン以外は、上記を優先するためにどうしてもその場で編曲が必要になります。
いわゆる、音を省いたり、別の音で代用したりして、楽譜どおりでなくていいので「稽古ができる、自分がいま弾ける」バージョンに編曲するんです。
これを、
2・試し弾きせずにできるアレンジできる「アレンジ能力」。
3・当然、原曲とそんなに違ってはいけないので、原曲を生かすための「分析能力」。
4・楽譜と違っても似たように聞こえるような「弾き方のテクニック」の能力。
5・それをその場で咄嗟にできる…これは、その「作業スピード」の能力。
稽古だから、1回弾いてそれで終わりではない。繰り返す毎に、すくなくとも最初より「マシ」にならなければいけないので、
6・「自分でアレンジしたものを覚えている能力」(書き込んでいる暇は、多くの場合ない)
ここまでは歌の伴奏も似てるかも。
あと、当然踊りの伴奏なので、振りとの関連も覚えなくてはいけない。
楽譜とにらめっこでは、振りなんて見れない。
振りに気を配る余裕を捻り出さなきゃなんないので
7・1分1秒でもはやく「暗譜する能力」
8・当然、「振りを覚える(とりあえず、最低限からで良い)能力」
etc…
(あ、歌の場合は「歌詞」に置き換えられるね)
やっぱ、総合力、必要だよねーーーー。
というか、これやってると、ほんっっっっっと、いろんなとこ鍛えられるわーーー!
みんなも、どお??
というわけで。
只今、ウサギ舎では「総合力を鍛える」ための初見カリキュラムを制作中。
バレエ伴奏じゃなくても、歌の伴奏や、あとあらゆるその場で弾かなければならない場面に、絶対必要だと思う。
そして、伴奏屋さんじゃない人でも、ぜっっっっっったい、ピアノ弾きとしての総合力つくと思う。
とりあえず、簡単な譜例から実施しようと思います。
皆で、研究して、鍛えましょ。
近日、個人レッスンでソルフェやってる人対象に、有無を云わさずレッスン内容に組み込む予定。
お楽しみに。