あああ愛してるよ立ち食い蕎麦。
稽古場の隣の富士蕎麦にお昼を食べに行ったら、学生時代の同期N(♂)とばったり。
Nもね、大久保に職場があるの。
で、なんと声楽家で、音楽学校の先生で代表。すごいんだよ。だけど…
あたし「おう」
N「おう!」
あ(目をかくして)「見ないで、いますっぴん」
N「なんだよそりゃ」
あたしはすっぴんにサンダル履き、Nはラフな職業不明風シャツと小脇にスポーツ新聞。
お互いピアニストと声楽家というより、朝っぱらからパチンコ屋の開店前に並んでるほうが似合うような出で立ち。
そんで…学生時代の友達ってさ、言葉とか急にその頃に戻って、一気に乱暴になるんだよね。
N「混んでるね」
あ「混んでるね」
N「お昼よくここくるよ」
あ「うそ。あたしもくるよ」
N「あんま合わないね」
あ「すぐ出るからだよ。所要5分で食べれちゃうもんね」
お互い隣あっても顔もあげずに、至ってぞんざいに会話をかわす。すするのは、三百いくらかの立ち食いそば。
N「時間無いときはここか松屋だよね」
あ「うん。最強。今日何時まで?」
N「10時まで」
あ「頑張って」
N「んじゃ」
あ「ん」
こんなにテキトーな会話も、学生時代の同期ならでは。
なんだか嬉しい。
あのころ19、ハタチだったあたしたちは、こうして立派に立ち食い蕎麦の似合う「職業不明風パチンコ開店前行列風おっさんとおばさん」になったよ。
シブいよね、あたしたち(←違う???)
映画を観に行って、みつけた。
エンドロールのなかに、劇団時代の同期の名前。
まだやってたんだ。
ずーーーっっとやってるってのは知ってたけど、やっぱりこういう形で名前を目にするのはうれしい。
輝かしく、誇らしい。
随分会ってないけれど、実は、連絡先を知ってる。「映画観たよ!どこに何の役でで出たの?」って聞いてみよう。そして、もう一回彼だけを観るためにおんなじ映画みようかな。
ちなみにその同期の名を発見した映画はこちら。
主演の内野聖陽さん、実は昔、ミュージカル出演時にあたしの弾いてるクラスでバレエやってました。
お話ししたこともあるけれど、もうさすがにあたしのことは忘れてるだろうな
でも
音
聴いたら、あたしの音だって、思い出してくれるかな