阪神・淡路大震災から

まもなく28年になります

『あすパ・ユース震災語り部隊』

 

代表 池田拓也先生(灘高教諭)
平野遥人君(灘高1年生)

 



池田先生は被災地支援に熱心で
東日本大震災の5ヵ月後
当時勤務の高校の生徒たちと
宮城県気仙沼市に
ボランティアに行きました

「帰りのバスで見た生徒たちの顔。
倍返し、どころか何倍返しも
すごくいい顔をしていて
学校の教育活動で見たことがない
その顔が忘れられず
ボランティアの力みたいなものに
のめり込んでいきました」

灘高で元々実施していた
「ふくしま合宿」の学びを
他校の生徒たちにも広げたいと
「ふくしま合宿チームHYOGO」を
2019年度に立ち上げました

 

福島に行った灘高の2人の生徒

湯川友太君・清水敬太君が
古波津 陽監督の映画
「1/10Fukushimaをきいてみる」
最新の2022年版に出演しています

「最初は1人と言われて…。
でも2人が福島と出会っていく
そのストーリーも違いますし
感じていることも違います。
福島で学ぶことの出会いが
同じ高校生でも違うので
色んな方に知って頂きたい。

ぜひ2人に出演をとお願いして
綺麗に彼らの声を拾って頂けました。
出来れば2月頃に上映会を
したいなと思っています」

決して子どもたちに押し付けず

「福島行けへん?」って声を掛け
無理なく震災について学ぶ機会を

つくり続けています

 



平野遥人は
池田先生の震災の授業がきっかけで
「あすパ・ユース震災語り部隊」に入りました
 

昨年末、初めて福島県へ…

「だいぶ衝撃的でしたね。
普通にバスが走ってる脇に
まだ当時のままの
崩れた家とかが残っていて。
また行きたいですね。
来年どうなってるかも
知りたいと思いました。」

また原発事故に触れて
初めて自分たちの身近にある
福井県の原発に関心を持ちました

 



平野君のご両親は
阪神・淡路大震災当時
火災による被害が酷かった
神戸市長田区で被災しました

「それも衝撃的なんですけど…。
父の友達のお父さんが生き埋めになって
火事がそこまで迫っていて
友達のお父さんは父に
友達を連れて行ってと言ったんです。
でも友達はお父さんから離れない。
父が友達からお父さんを引き渡して…。
僕の父の家族は無事でしたが
友達がだいぶ亡くなったって言ってました」

目の前にいる人を助けたい
でも助けられない無念さ
このような辛い想いを抱えた方が
いかほどいらっしゃるのか…

昨年5月から活動している
「あすパ・ユース震災語り部隊」は

阪神・淡路大震災で被災した

神戸市灘区・成徳地区の方から

月に1回お話を聞く活動をしています

 

活動場所はJR六甲道駅から徒歩約5分

NPO法人CS神戸が2020年に作った

大和公園内の施設
「地域共生拠点・あすパーク」


かつて避難所になり
仮設住宅も建った場所です


阪神・淡路大震災を伝える場に
また福島で学んだ生徒たちが
神戸の事をもっと知りたい

という声が出てきたことから
大学生・高校生20人位で活動しています

池田先生:

「若者たちがこれまで語られてない方の
心を開くきっかけになれたらと思って。
教訓を活かして
同じような過ちを繰り返さないために
若者や外者が語り継ぐことも
必要なのかなと思います」

 

1月14日(土)

初イベント開催!

 


 

成徳地区にお住まいの方
かつて住んでいた方
住んでるけど震災経験ない方も

ご参加いただいて
ゆっくりお茶しながら
交流するイベントです
 

 

 

池田先生:
「戦争を体験した方から
枕元に大事な物を備えていたので
震災の時も当然同じように
それを持って逃げた

という話を先日聞きました。

普段なかなか出会わない方と
震災だけに限らず

色んなお知恵を聞かせて頂いたり
もちろん若者のことも

聞いて頂ければと思います。
スマホの使い方も
どんどん教えてくれますので(笑)」

 

平野君:
「大人の方と交流する

その機会がなかなかないので
被災された方が
その時どういう気持ちだったのかを
中心に聞きたいなと思ってます。

僕はちゃんと語り部になろう
と思ってるわけではないですけど
自分の子供とかに将来
こういうことがあった…

という話を伝えていけたら
それもまた活動の一部なのかなと思います」

 


 

震災や原発問題などを学ぶことで

「若者と社会を繋ぎたい」と常々考え

学生たちに自分のペースで

話を聞く活動に気軽に参加してほしいと
「あすパ・ユース震災語り部隊」を

つくられた池田先生の想いです。


「阪神・淡路大震災から

30年になったときに
今よりもっと神戸は

注目されると思います。
そのとき若者の活動が

神戸を訪れた方に

何か還元出来たらいいなと。
あすパークでの活動に関わる人が

増えていってほしいと思っています」

震災を経験していなくても
震災を知る、聞く、語る
それは特別なことではない

間口をどんどん

広げていってほしいです!

 



(1/9 ON AIR LIST)
M1.トミタショウゴ/突破口
M2.寺尾仁志 with human note/よろこびのうた
M3.RADWIMPS/空窓(ゲストリクエスト)
M4.レベッカ/フレンズ(リクエスト)
M5.トワエモア/虹と雪のバラード(リクエスト)
M6.DREAMS COME TRUE/サンキュ.