私自身23回目の珠洲での活動は仮設住宅での支援活動。
 

災害ボランティア愛・知・人主催「劇団 どろんこ座」によるお茶会&紙芝居&マグネットを作るワークショップでした。

 



東京を拠点に活動している「劇団どろんこ座」篠塚浩さんと日南田淳子さん。

 

ご夫婦で2人芝居の劇団として2005年に結成。2010年に紙芝居をはじめ、今は紙芝居の劇団です。篠塚浩さんが台本・音楽を担当。日南田淳子さんは画家で絵を担当。そしてお2人は役者です。

 

珠洲での活動を終えて、3/31(月)電話でご出演いただきました。

 



-なぜ「どろんこ座」という名前にしましたか?

子供たちが楽しいと思えるもの。公園にあるものを名前にしようと、ブランコ座、すべり台座とかいっぱい考えて。砂場でどろんこ遊びはめちゃめちゃ楽しいので、それに匹敵する楽しい劇団にしていこうと思って「どろんこ座」に決めました。

-紙芝居屋になったのはどうしてですか?

2人芝居でやれない台本が溜まってきて、紙芝居なら自由だなと思って。紙芝居をやるようになって子供たちが喜んでくれました。

-どろんこ座のHPを見ると「ペープサートも飛び出すミュージカル3D紙芝居」と書かれていますね。

歌があって振り付けもあって、紙芝居は平面ですがペープサートという、キャラクターを描いて、それを切り取って、棒を後ろに付けて動かして遊ぶ紙人形のことですけど、それがボーンと飛び出す!3Dです。

 



-レパートリーはどれくらいありますか?

物語・絵・歌・全て完全オリジナルの紙芝居。レパートリーは30本位。プチ紙芝居が20本位。子どもから年配の方も楽しめます。

-主にどのような場所で活動していますか?

幼稚園、保育園、児童館、学校、学童、施設、ショッピングモールのイベントなどどこでも行きます。観客1人でも、ご依頼があれば行くというのがポリシーで、お家に出張というのもやります。例えば夏休みに、お家にお邪魔して、紙芝居をやって、宿題も一緒に作るとかです。

-東日本大震災の被災地で活動されたそうですね。
 
震災後、直ぐに行くことが出来なくて、知人の元園長の呼びかけで被災地の保育園などに必要な物資を送っていました。1年経った2月に岩手県陸前高田市の保育園に行って紙芝居をやりました。また保育園の先生に休んでもらおうという企画で、子供たちが昼寝の時に先生にゆっくりお茶して下さい、と昼寝の監視員をしました。

-宮城県気仙沼市にも行かれたそうですね。
 

神戸の人形作家 ごとうゆきさんらのグループが展示会をしたときに紙芝居をやりました。

-東北の被災地での活動で印象に残っていることは何ですか?

子供たちと一緒に昼食を食べた時に「〇〇ちゃんちは流されたのよ。でも〇〇ちゃんちは高いところにあったから大丈夫だったんだよね」という話をするんですよ。聞いてて胸がグッとなるようなことを普通に話してて。「そっか~」と聞いてあげるんですけど、その内容が切なくて苦しくて。後で涙、涙で。身内がいないということも報告してくれるんですけど、あまりにもあっけらかんと言うのでなおさら辛くて…。

-そのような話をすることで、子供たちも自分の気持ちをコントロールしていたのでしょうね…。そのご経験もあり、石川県珠洲市に来て下さってありがとうございました。

富山の出身(日南田さん)なので、何かしたくて。募金するしかないかなと思っていたら声を掛けて頂いてありがとうございます。

 

(活動前に見附島を見学)

 

3月29日(土)

 

午前は宝立町第2団地仮設団地。大きな集会所でした。

 

 

「はじまりまーす」と呼び込み!

 

 

いつもサポートして下さっている市議・浦秀一さんがマイク広報!

 

 

私こんちゃんは司会。浦さんの挨拶ではじまりました。

 

 

劇団どろんこ座登場!まずは準備体操から。

 

 

「愛・知・人」メンバーの浦さんとゆかちゃんもご一緒に。

 

 

1作目の上演は「さるも木から落ちることもあるさ」みんなが助け合って生きているよね、というストーリーです。

 

 

歌って踊って~。

 

 

笑いも起こり、みなさん楽しそうでした。

 

 

2本目は「ぼくはぼくの歌を歌う」気仙沼に行ったことで出来たサメのお話。仲間の友情にホッコリします。

 

 

こんなに大きなジンベエザメも登場。迫力ありました。

 

 

その後は「劇団どろんこ座」指導でワークショップ。

 

 

魚の形のマグネットを作りました。

 

 

私もチャレンジ。紙粘土をコネコネします。

 

 

ピンクを少し混ぜてマーブル柄にしました。

 

 

後ろにボンドでマグネットをくっつけます。

 

 

スパンコールとかキラキラをボンドで付けて完成!

 

 

和気あいあいと和やかな時間。

 

 

こんなに可愛く、個性的なマグネットが誕生しました!15人のご参加でした。

 

 


午後からは三崎町第1団地仮設住宅。こじんまりした集会所でした。

 

 

まずは準備体操。

 

 

その後、紙芝居が始まったのですが…。

 

 

歌に合わせて、住民の皆さんが自然に振り付けをして踊ってくれました!大人ばかりの時に無いことだそうで、どろんこ座のお2人も感激されていました。

 

 

ストーリーだけでなく、紙芝居の絵に注目されていた人や、演技力が良かったなど色んな声が聞かれました。

 

 

食い入るように観ていらした人も。
 

 

ワークショップ、どんなお魚が出来るかな?

 

 

またまたキュートなお魚が勢ぞろい!7人のご参加でした。

 

 

そして浦さんから、今後、建設される災害公営住宅や、子供、孫世代が珠洲に帰って来られる町づくりなど、大切なお話がありました。住民の皆さん、安堵の表情で聞かれていました。

 



 

-「劇団どろんこ座」日南田さん、振り返っていかがですか?

 

子供が1人もいなくて大丈夫かなと思ったけど、子供とは違った反応で、入り込んで笑ってくれた大人の皆さんがノリノリで観て下さって。紙芝居は総合的な空間芸術なので、こちらもノリノリでどんどん良い空間になっていきました!


-ワークショップも盛り上がりましたね。

いい意味で子供みたいにキャッキャッと楽しんでもらえました。男性も真剣に作ってくれました。

ー住民さんとどんなお話をされましたか?

震災後、富山の温泉ホテルに避難された人が、すごく良くして下さって富山に感謝してます、と仰って下さいました。

 

-初めての珠洲いかがでしたか?


斜めになった電柱が沢山あったり、想像以上に全然復興が進んでいなかったです。見ないと分からなかったことがあって、みんなにも伝えないといけないと思いました。ボランティアさんと沢山お会いして、こういう人たちがいるからこそ、色々なことが進むんだなって。助けたり、助けられたり、感動しました。

 

 

実は「劇団どろんこ座」は2/22~3/11、兵庫県西宮市のギャラリーわびすけで開催された、人形作家ごとうゆきさん主宰の作品展にゲスト出演。

 

 

この時の"投げ銭"を全て「災害ボランティア愛・知・人」に寄付して下さいました。ありがとうございました!

 

 

劇団どろんこ座のHPです。ご覧ください!

 

 

 

(3/31 ON AIR LIST)

M1.槇原敬之/遠く遠く
M2.嵐/ふるさと
M3.斎藤和義/歩いて帰ろう(ゲストリクエスト)
M4.BUMP OF CHICKEN/なないろ(リクエスト)
M5.福山雅治/桜坂(リクエスト)