タイガーフィッシング奏丸 初めての和歌山アカイカ泳がせ&イカメタル (2020/12/20) | T.Tの釣行記録

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趣味の釣りのブログです.主に船釣りの釣行記録を載せています.

アカイカ泳がせ釣りで,タイガーフィッシング奏丸(かなでまる)にお世話になりました.アカイカ泳がせは初体験.串本での大物釣りの楽しさと厳しさを知らされました.

釣行日: 2020年12月20日(旧暦11月6日,月齢5.4)
潮汐: 大潮の後の中潮(3日目)
風向: 北西 約5~6m/s ※船を半島の影に付けていただいたため寒くはありませんでした
釣座: 右舷胴

船宿: 和歌山県串本町大島 タイガーフィッシング奏丸
http://tiger.the-maguro.com/
https://www.facebook.com/Tiger-Fishing-%E5%A5%8F%E4%B8%B8-128105454698995/

タックル1 アカイカ泳がせ(アカイカ飲ませ)
ロッド: アリゲーター技研 カイユウ FBS190
リール: シマノ 20ビーストマスター 1000EJ, PE 4号 300m
仕掛け: 自作 BIGフロロカーボン 14号,DスイベルSS ローリングスイベル親子 3×4
針1: オーナー針 カットヒラマサ 15号,13号
針2: がまかつ ふかせヒラマサ 14号,12号

※このタックルは弱かったです.結局こちらのタックルにたどり着きました.針はメジカツオ針やインターフックのカンパチヒラマサ針のような環付きのヒネリ無し&ねむり無しがオススメです(マグロ針は向いていないと思います).大きさは16〜20号ぐらい.金針は一度使うと錆びるので使い捨てです.もったいないと思う人はシルバー針で.予約時に船長にもご相談ください.

タックル2 イカメタル(オモリグ)
ロッド: カンジインターナショナル ST-metal SP-705FT
リール: ダイワ 20ルビアス FC LT2000S, PE 0.8号 150m
仕掛け: 自作 イカメタルリーダーSV-I エステル 幹糸(リーダー) 4号 2m,エダス 5号 1.2m,ミニ天秤 カツイチ アームリグ SN-12 2号 ※このアームリグは超優秀です! 1度も糸絡みしませんでした! もっと早くに出会えていれば.. Amazonで見つけました.
オモリ: メジャークラフト 御免なスッテ 中おもりスッテ 20号 赤白
エギ: DUEL EZ-SLIM 80mm ブルー夜光 各種

タックル3 イカメタル(オバマリグ)
ロッド: ダイワ 18エメラルダス AGS イカメタル N65ULB IM
リール: ダイワ ライトゲーム ICV 150H, PE 0.8号 200m
仕掛け: 自作 イカメタルリーダーSV-I エステル 3号
鉛スッテ: ダイワ エメラルダス イカメタルスッテ 20号 各種
エギ: DUEL EZ-SLIM 80mm ブルー夜光 各種

アカイカ泳がせ釣り釣果: ブリ 1(83cm),メジロ 2(71cmと63cm)


イカメタル釣果: 29匹(ケンサキイカ 29,スルメイカ 0)
※8匹は泳がせ釣りの餌になったので,持ち帰りは21匹です.


★アングラーの皆さま.安全な釣行のため,移動は自家用車.相乗りをしない.1人 or 家族で移動.自宅から船着場まではダイレクトに移動.必要最小限の立ち寄りのみで.そして,少人数制限の船宿を選んでください.皆様の健康を願っています.★

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串本大島のタイガーフィッシング奏丸に初めてお世話になりました.

私がケンサキイカ釣りを始めたきっかけは,2019年9月に京都は河原町の「ちもと」の川床にて,ケンサキイカやアマダイの上品で繊細な小鉢をいただいたことで,これはぜひ自分でも釣ってみたいと思いました.アマダイは日本海が本場なので,まずはケンサキイカを釣ることに挑戦(和歌山ではアカイカと呼ばれています).12月の年末セールの機会にタックル一式を揃えました.すると,テレビ番組で,串本では真冬でもイカメタルができると紹介されているではありませんか.早速,予約しました.しかし,南紀~串本特有の強力な北西風が吹き続き,予約日は欠航となり,その時は諦めました.そして,1年が過ぎた頃に「冬のイカメタルが始まってますよ」と船長から連絡が..思い残しがないように,今回,お世話になることにした次第です.

アカイカ泳がせもしているとのこと.アカイカ飲ませの魅力については,前々からSさんからお訊きしていました.せっかく串本(往復420km)にまで行きますので,イカメタルよりもアカイカ泳がせの方をメインとすることにしました.どうせやるなら振り切れた方がいいです.アカイカを惜しみなく餌に使って,最後のアカイカ釣果が0匹になってもいいという覚悟で,思い残しがないように準備をしました.

事前にLINEで船長に根掘り葉掘り仕掛けについて質問をしながら(ごめんなさい),アカイカ泳がせの仕掛けを作ります.道糸はPE 4号,仕掛けの幹糸とハリスはフロロ14号.オモリは100号(捨て糸7号50cm).親子サルカン3×4を介して1ヒロのハリスを伸ばし,15号と13号(または14号と12号)のヒラマサ針を親針・孫針として南方延縄結びで結びつけます.親針・孫針の間隔は15~20cm,ロッドはアリゲーター技研 FBS190,リールはシマノの電動1000番(ビーストマスター 1000EJ)です.このときは,これで準備万端と思っていたのです..しかし実際には..

17時集合.前日に,船長から「停泊場所がWebと違うから」と連絡がありました.早めに着いて,船を探すことにします.11時に自宅を出発.途中,Sさんのご自宅に立ち寄り,さらに,Iさんご一家が経営する珈琲店でランチをいただいたあと,串本に向かいます(のんびりし過ぎ?).14時,かつらぎ西ICから高速に入り,串本大島に到着したのは16時20分でした.意外といい時間になっていました.事前に船長から「停泊場所は近大の水産研究所の左側」とお訊きしていたので,船はすぐに見つかりました.ほどなくして,船長の軽トラックが到着.テレビやWebではよく解らなかったのですが,実際お会いしてみると,とても優しい船長さんでした.奥様に船代をお支払いし,いざ出船です.出港時,奥様が1人波止に残り,両手を前に突き出す独特のポーズで手を振って下さいます.これはどこかで見たことのある光景・・・そうだ!「四季の釣り」で観た光景そのものでした(冬でもホットなイカメタルゲーム 四季の釣り/2020年1月24日放送分). 釣りの前からホッコリしました.ありがとうございます!

串本大橋をくぐるとき,いつもなぜかワクワクします.しばらく走って今日のポイントに到着です.島影でした.北西風が強いので,沖には出ないようです.他の船も集まってきます.「同じ筋やなぁ.」 何度かアンカーを打ち直して,いい場所に船を着けて下さいました.船が安定すると船長から「いいよ」と合図が..釣り開始です.鉛スッテの号数は20号で,様子を見ながら増減させて下さいとのこと.20号で始めます.第1投目.しばらく静かだったのですが,5分ぐらい竿を上下にゆっくり動かして誘ってみると,ベタ底でヒットしました.ドロッパーのEZスリム(赤緑)に小さいアカイカ(餌サイズ)が掛かっていました.船長が「丸呑みサイズやねぇ」と.そのあとも連発します.やはり,赤緑のドロッパーに乗ってきます.周りの方々に,ベタ底です,赤緑です,とお伝えしながら,釣り続けます.しばらくすると反応が無くなったので,オモリグに切り替えます.ちょうど真向かい(100mぐらい先)に他の船が付けていて,2船の集魚灯が照らす狭間に影が出来ていました.というか,複雑なまだらに影が付いています.その明暗の狭間に投げ込んでみることにします.すると,これが正解だったのか,1投ごとにヒット.オモリグのシンカーの代わりに中オモリスッテ(20号)を付けていたので,2連も頻発です.

ケンサキイカ釣果に喜んでいると,船長から「泳がせはしないの?早い方が喰うよ」と..「えっ」..慌てて2本目の竿を準備します.慣れていなくてスミマセン..カンパチ狙いで,底から7mぐらい巻いて置き竿で待つことにします.しかし,一向に生命反応なし.一旦仕掛けを上げて,船長に餌の付け方を確認してもらったところ,「孫針は目の間や水管に刺して」と修正が..スミマセン.新しい餌に交換して再開です.すると,ブン,ブン,ゴーンと竿が刺さります.すぐに電動巻き上げをスタートさせ,お祭りしないようにオモリグの仕掛けを急いで回収.上がってきたのは,70のメジロでした.「これぐらいのサイズはすぐに取り込めないと・・」「スミマセン」 このあと,83cmのブリも上がります.「串本サイズはすごいですねぇ」「まだまだ.クエやマグロが掛かるときもあるよ」「・・・(絶句)」..

このあと,船首の方が騒がしくなります.左前の人が大物と格闘中でヤバイ雰囲気を感じました.一旦自分のイカメタル仕掛けを回収して,タモ入れの応援に行きます.マグロ用の特大のタモを手にして近づくと,ちょうど浮いてきたところです.魚体を横にして海面に現れたのは,今までに見たことのない巨大魚! 思わず「何ですか!これ!」と.「カンパチやぁ」「(カンパチにしては黒いなぁ)」 何はともあれタモ入れです.頭側からズバッと入れて,タモ入れは一発で決まりました.良かった..さて,引き上げ・・・う~重い~.一旦,船べりに固定して,2段階で取り込みました.メーターオーバーのカンパチのタモ入れと取り込み.貴重な経験をさせていただきました. 希望は見えました! 釣った方に掛かった棚を教えていただき,自身の泳がせの棚を調整します.この方は,このあと,メジロクラスの青物をバンバンに,最後はエイまで釣って居られました..タックルは,PE 10号にリーダー30号.レベルが違いました..

夜が更けるにつれて泳がせは段々と渋くなりますが,時折,「バチン」と鳴ってハリスを切られたり,餌を盗られたり,ゲソ部分だけを見事に持って行かれたりと,串本の大物の洗礼を受けます.14号でもバチバチ切られるのかぁ...すべてが弱かったです.. そして,22時に納竿.

結局,アカイカ泳がせの釣果はブリ1,メジロ2でした.初回は勉強の回でした.船長に1月も再びお世話にならせてくださいとお願いして,串本を後にしました.夜釣り便でしたので夜更かしをしたようなもの.仮眠の必要もなく,午前3時ごろ,自宅に着きました..

★良かったこと:
・アカイカ泳がせ釣りを初体験できました.
・101cmカンパチのタモ入れを経験できました.
・80cmオーバーの青物(ブリ?)が釣れました.

・アカイカ釣果では竿頭だったようです.夏場の練習の甲斐がありました(アカイカ釣り×6回).
★反省点:
・後半,2回もバチンと逃げられてしまいました.1回は針外れ,2回目はチモトで14号が切られていました.串本での大物釣りの厳しさを知らされました.
・準備万端で臨んだつもりが,全くの準備不足でした.1月に出直す予定です..

★12/20のタイガーフィッシング奏丸について:

釣り座:予約順に船長から呼ばれました.

アンカー:打たれました.
泳がせ仕掛け:幹糸14号/エダス14号×1ヒロ/針12~15号/親子スイベル3×4号の自作仕掛けを持参しましたが,船長に糸が細いと指摘されました.次回は20号で作って行きます.
リールとPE:PE 4号を巻いた1000番リールを使いましたが,皆さんのリールはPE 8~10号の6000番でした.
エダス:エダスは4回交換しました.串本は魚のレベルが違いました.
オモリ(泳がせ):100号でした.2本竿のため,自身の仕掛けと絡まないよう,100号の前後(80号や120号など)のオモリも準備してきてくださいとのことです.
鉛スッテ(イカメタル):オバマリグでは20号が基本でした.オモリグでは+5号が基本ですが,私はオモリグでも20号を使いました.
竿受け:各釣り座にスーパーラーク1個が備えられています.DXサポートを持参すれば利用できますが,船長にお願いすれば貸して下さいます.泳がせとイカメタル の2本竿の場合,イカメタル用の竿受けは持参する必要があります.
探見丸:非対応でした.(この日はオモリグ主体でしたので問題はありませんでした)
クーラーボックス:船への積み込みは不要です.釣ったアカイカは個別の生け簀に各自で入れていきます.泳がせで釣れた魚は船長が締めて下さり,カラーの結束バンドでタグが付けられて共通のクーラーボックスの中で冷蔵保管されます.
氷:基本的には各自で持参してくださいとのことです.なお,船のクーラーボックス(船長が絞めた魚を保管しているクーラーボックス)の氷を最後にいただけます.

釣り座ごとのアカイカの生け簀です.海水掛け流しで最後まで元気でした.

 

イカメタルとアカイカ泳がせの2本竿が基本です.

もちろん,イカメタルだけの人も居られました.

 

乗船6名でしたので船上は広々としていますが,船に積み込むタックルは最小限にします.今回の釣行で,何が必要で何が不要なのかがわかりましたので,次回はもっと荷物を減らす予定です.

 

この日に乗船した6名の泳がせ釣果です.メーターオーバーのカンパチが別格です!

幸運にもメーターカンパチのタモ入れをさせていただきました.一発で決まってホッとしました.タモの引き上げ時に重量感(10kg超え)だけは体験させていただきました!

 

串本での大物釣りの厳しさを知らされました.初回は勉強の回でした.1月に再挑戦したいと思っています.また来ます.串本大橋.

 

参考文献