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みなさま、こんにちは。
売れプロ12期生 木場大器です。
最近、事業承継の課題を解決するために、事業承継型のプライベートエクイティ(PE)ファンドが注目を集めています。
従来は、非上場株式に投資を行うPEファンドは出資規模が大きいため、中小規模案件への投資判断は難しいことがありました。
一方で、事業承継の問題が多くなるにつれ、飲食業やBtoC業界でも「ロールアップ」といわれる戦略で連続投資をしているPEファンドも増加しています。
■ロールアップとは
ロールアップとは、比較的小規模な事業者が多い業界において、同業の企業を継続的に買収していく戦略を指します。
小規模な企業を継続的に買収することにより、企業価値を高めていくことができます。
■メリット
主にロールアップは、小規模事業者が多い業界、BtoCの業界(飲食等)やIT業界などで使われるケースが多いです。市場価値の向上や経営の効率化が挙げられます。
同じ業界で複数社を買収することで、市場での規模やシェアが大きくなります。特に小規模事業者が多い業界ほど消費者を相手にすることから有利になります。
また、同じ企業が同じ業界の会社を複数買収することで、経営効率化が図られます。
投資ファンドは異業界を相手にすることも多いです。その際同じ業界で一括買収するとより効率化が可能です。戦略的に再編を進めることも増加しています。
■事例
有名事例:「ロングリーチによるカフェ企業の買収」
投資ファンドによる買収例として、ロングリーチの計3社のカフェ連続M&Aがあげられます。
投資ファンドロングリーチグループは2018年5月に珈琲館、2021年1月にカフェ『ベローチェ』などを運営するシャノアールを買収し、2021年4月には、その2社シャノアールと珈琲館を合併させました。
このように連続して同業態の会社を次々と買収してシェアを高めることで、企業価値向上施策を行ったといえます。
■まとめ
このように、ロールアップは投資ファンドの企業価値の向上や、業界内でのシェア拡大、経営の効率化を図るための有効な手段といえます。
したがって、PEファンドを用いた再編や成長戦略も一考の価値があるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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