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こんにちは。売れプロ12期生の飯野裕司です。
私は現在、東京都中小企業診断士協会の中央支部に登録しておりますが、勤務地が千葉県にあることから、千葉県の中小企業診断士協会(以下、千葉協会)にも登録しています。
千葉協会では毎年、新入会員6~7名ずつでチーム分けし、チーム対抗で自由テーマの研究発表を行うイベントがあります。
私は6名のチームに振り分けられ、初回打ち合わせの際に「チーバくんの知名度向上による千葉県経済活性化」をテーマとして研究を進めていくことが決まりました。そして、チームメンバーと連携しながら、約半年間に渡って研究を行いました。
研究成果発表の際は、千葉協会の役員や当日参加者など(合計で約100名)の投票結果で順位付けする形式になっており、今年は11チームで順位を競いましたが、私の所属するチームが見事に優勝することが出来ました。今回はその研究成果について、概要を披露させていただきます。
1.チーバくんに関する情報
(1)プロフィール
千葉県のマスコットキャラクターとして平成19年1月11日に誕生しました。作者はJR東日本「Suica」のペンギンキャラクターなどを制作した坂崎千春さんです。一見すると犬のような見た目ですが、実際は犬ではなく「千葉県に住む不思議ないきもの」という設定です。
ご存知の方も多いと思いますが、千葉県の形からデザインされています。千葉県民は自分の住んでいる地域の場所を説明する際に、「チーバくんで言うと◯◯の辺り」などと説明することも多いです。
(2)くまモンとの各種データ比較
ご当地キャラクター(ゆるキャラ)で、最も知名度が高いのが「くまモン」であることを調査し、知名度では劣るもののチーバくんが勝っていることもあるのではないか、とチームで話し合い、「経済規模」や「SNSフォロワー数」などを比較しました。結果は以下の通りです。
唯一、「アンテナショップ(オンライン)におけるコラボ商品の種類」では勝っていたものの、調査した8項目では1章7敗と完敗でした。
しかし、くまモンの経済規模(1,590億円)は非常に大きく、チーバくんがくまモンと同等かそれ以上の知名度や人気を得ることができれば、大きな経済効果をもたらして千葉県の地域活性化に繋がるのではないか、と考えました。
2.チーバくんの知名度向上策
(1)キャラクターのリデザイン
例えばディズニーキャラクターに多様性があるように、チーバくんのデザインに変化を加えることや、彼女や子供がいる設定にして多様性を持たせてみれば、新たなファン層を獲得できるのではないか、と考えました。そこで近年流行している「画像生成AI」を活用して様々なリデザイン案を考え、プレゼン資料に盛り込みました。
(2)成田空港での露出増加
たまたま熊本へ出張に行ったメンバーがおり、「熊本空港でのくまモンの露出が非常に多かった」という情報がありました。千葉県にも成田空港があるにも関わらず、チーバくんの露出はほとんどなく、空港内の案内看板や手荷物シールなどにチーバくんを表示して露出を増加させる案を考えました。
(3)関西でのポップアップストア出店
関東でのチーバくんの知名度は高いにも関わらず、全国的にはまだまだ高くないというデータがあったため、関東に次いで人口の多い関西地区でのポップアップストア出店を行って知名度向上を図る案を考えました。
(4)半官半民のプロジェクトチーム発足
現在のチーバくんの活動は全て行政(千葉県)が担っているため、行政主体だとアクションが後発になりやすく、果敢な判断や行動が取りずらい場合があるのではないか、と考えました。そこで、民間からの公募メンバーも含めたプロジェクトチームを発足し、利用者側からの意見も取り入れ、ニーズに対して積極的なアプローチが取れる体制を整備するプランを練りました。こういったプロジェクトチームの仕切りなどにおいて、中小企業診断士の力が役立つのではないか、とも考えました。
以上が当日の発表内容の概要ですが、チーバくんの研究を通じて「ご当地キャラクター(ゆるキャラ)は当該地域の活性化に寄与できる可能性が高いこと」がよく分かりました。皆様がお住まいの地域でも何かしらのキャラクターがいると思うので、そのキャラクターを通じた地域活性化の方法がないか、検討してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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