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こんにちは。
売れプロ12期生、公認会計士・税理士・中小企業診断士の山根亨(やまねとおる)です。
皆さんが中小企業診断士として経営者からコンサルティングを依頼される際、そのニーズには様々なものがあるかもしれません。
もし、経営者が課題に直面しているような場合には、「10出し3絞り」という手順で話を進めてみてはいかがでしょうか。
「10出し3絞り」は、アイディアを効果的に生み出し、最終的に優れたアイディアを絞り込む手法です。
以下のステップで進めます。
ステップ1:10出し(ブレインストーミング)
1. 目的の明確化
まず、経営者が解決すべき課題や達成したい目標を明確にします。
2. 無制限のアイディア出し
何の制約条件も設けることなく、どんなに奇抜で非現実的なアイディアでも構わないので、考えつく限りのアイディアを出してもらいます。出てきたアイディアはノートなどに書き出していくとよいでしょう。
経営者が出すアイディアに対して否定的な言葉は使わず、褒めながら進めるのが効果的です。
3. アイディアの多様性
違う視点からアイディアを出すよう心掛け、業界や分野、これまでの経験に囚われずに多様なアプローチを試みます。
4. 最後の粘り
もうこれ以上いいアイディアが出ない、となってからの粘りも重要です。最初の方に出てきたアイディアは、誰もが思いつくことやすでに誰かがやっているようなことであるものが多いからです。
ステップ2:3絞り(絞り込み)
1. 基準の設定
アイディアを絞り込む基準を設定します。例えば、実現可能性、効果的な解決策かどうか、コストとの兼ね合いなどです。
2. アイディアの評価
10個のアイディアを上記で設定した基準に照らして評価し、最も優れた3つのアイディアを選びます。
3. 詳細な検討
選ばれた3つのアイディアについて、より詳細な情報を収集し、長所と短所、メリットとデメリットを洗い出します。
ステップ3:最終的な選択
1. 最終的な選択
3つのアイディアを比較し、最終的な選択を行います。これは、経営者のニーズに最も合致しているものを選ぶことです。
2. 実行計画の策定
選ばれたアイディアに基づいて、具体的な実行計画を立てます。この段階での詳細な検討が重要です。
上記のステップ1から3までの手順を進めることで、クリエイティブなアイディアを生み出し、それを実行可能な形に進化させることがしやすくなるでしょう。
ステップ1の「10出し」も、最初からアイディア10個では少ないかもしれません。上記のステップ1、ステップ2で「30出し10絞り」をした後に、さらに「3絞り」をする方がより効果的です。
マンツーマンで経営者にこの「10出し3絞り」を行ってもらうことで、経営者の頭を整理してもらうことができれば、これもコンサルティングとしての価値があるのではないでしょうか。
アイディアを出すだけでなく、実行しなければ意味はありませんが、経営者も、自分が一生懸命頭を使って絞り出したアイディアであれば、それを実行に移す意欲も湧いてくるはずです。
私も顧問先の中小企業の経営者と、この「10出し3絞り」を一緒にやっていますし、私自身も考えが行き詰ったときには、紙に書き出して行うように心掛けています。
自分で考えていると、ついつい制約を設けてしまいがちですが、頭のストッパーを外して、いい意味で妄想する訓練として簡単にできるので、ぜひお試しいただければと思います。
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