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こんにちは!売れプロ11期生の本村公一(モトムラコウイチ)です。
私は、本業で企業の海外展開支援に関わっています。
今回は、そんな私がよく活用していて、意外と役に立つウェブサイトをご紹介します。
海外展開に関わる企業の方、海外展開支援に関心のある中小企業診断士の方などの
参考になれば幸いです。
本記事では、以下のふたつのウェブサイトを紹介します。
① 世界銀行のオープンデータサイト
② ジェトロ(日本貿易振興機構)の投資コスト比較ページ
① 世界銀行のオープンデータサイト(World Bank Open Data)
図1: World Bank Open Dataのトップページ
出典: https://data.worldbank.org/を基に執筆者加工
上記の図1は、世界銀行のオープンデータサイトのトップページです。
Development Data Groupが公開しています(Aboutのページ)。
1)様々な指標にアクセス可能
おすすめは、図1の中で赤枠で囲んだ「Indicator(指標)」をクリックして頂くことです。
すると、以下のようなカテゴリー別に、各種指標の名称が並んだページにジャンプします。
※ジャンプしたウェブページで、下にスクロールしてみてください。
<カテゴリー例>
- 経済と成長(Economy & Growth)
- 教育(Education)
- 金融セクター(Financial Sector)
- 健康(Health)
- 社会開発(Social Development)
- 貿易(Trading)
たとえば、「経済と成長」のカテゴリーでは、以下のようなデータを調べることができます。
掲載されている全体の指標をざっと眺めてみると、おお、こんなデータまで・・・と
いった発見もあります(笑)。
2)本ウェブサイト上でグラフを作成可能
さらに、本ウェブサイトのメリットは、本ウェブサイト上で、以下のようなグラフが
作成できることです。
図2: 一人当たりGDPの推移比較(国別)
出典: World bank Open Dataより執筆者作成
図2の折れ線グラフでは、縦軸の目盛の数値がUSドルになっていませんが、
雰囲気は掴めると思います。
右下に表示されているカンボジアの2019年のデータのように、カーソルを合わせれば、
ポップアップで数値が出てきます。こうしたグラフを色々と作ってみるのも、また一興です。
② ジェトロの投資コスト比較ページ
図3: ジェトロの投資コスト比較ページ
出典: https://www.jetro.go.jp/world/search/cost.html
次にご紹介するのは、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)の「投資コスト比較」の
ページです。
上図にまさに記載されているとおり、本ページからは、世界の主要都市の投資コストデータを
ダウンロードできます。
1)各国の賃金などのデータをダウンロード可能
まず、上記ページの都市のリストにある、都市名の前のボックスにチェックを入れます(※)。
※複数都市を選択することも可
そのうえで、リスト表の左下にある
比較データ表示
のアイコンをクリックすれば、
ZIP形式にまとめられたエクセルファイルをダウンロードできる状態になります。
本エクセルファイルのなかには、ジェトロが調査した、以下のようなデータが
入っているのです!
- 賃金: 製造業・ワーカー(一般工職)(月額)
- 賃金: 非製造業・スタッフ(一般職)(月額)
- 賃金: 法定最低賃金
- 地価・事務所賃料等: 事務所賃料(1平方メートル当たり、月額)
- 公共料金: 電気料金
- 輸送: コンテナ輸送(40ftコンテナ)対日輸出
- 税制: 法人所得税
2) 複数国分のシート入りのエクセルファイルをダウンロード可能
また、ジェトロの「投資関連コスト比較調査」のページからは、各地域の調査レポートにも
アクセスすることができます。
たとえば、2020年度の「アジア大洋州・日本」のページにアクセスすると、
「2020年度アジア大洋州・日本投資関連コスト比較調査」
のエクセルファイルをダウンロードすることができます。
本エクセルファイルは複数のシートで構成されており、
- バンコク(タイ)
- ハノイ(ベトナム)
- プノンペン(カンボジア)
- ビエンチャン(ラオス)
- 東京(日本)
などのシートにアクセスすることができます(目次のシートもあります)。
各シートに含まれている情報・データは、前述した各種の賃金や公共料金、
輸送費や税制などです。
これらのデータは、企業進出の海外事業計画フェーズで、仮説としての海外事業計画を
策定する際に活用することが可能です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、
①世界銀行のオープンデータサイト
②ジェトロの投資コスト比較ページ
をご紹介しました。
①は、様々な指標にアクセス可能で、それらを活用したグラフも作成でき、
②は、各国の法定最低賃金などのデータを、複数国分まとめたエクセルファイルを
ダウンロードできます。
皆さんも、活用されてみてはいかがでしょうか。
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