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こんにちは、売れプロ11期の山城毅です。前回に続き「ワーケーション」について書かせていただきます。
前回、「ワーケーション」が受け入れ側(地域)と実施する側(利用者)の両方にメリットがあることや、希望者が半数近くいるにもかかわらず、実施する人があまり増えていない状況について書きました。今回は、自分が「ワーケーション」を行う前提で調査を進めて、実状を確認したいと思います。
◆行き先の検索
どこで「ワーケーション」ができるのかよくわからないので、ネットで検索してみると、多くの施設がヒットしました。私が知らなかっただけで、ポータルサイトも存在しています。サイトにもよりますが、使い勝手の面で既存の旅行サイトとあまり変わらない印象で、初心者でもスムーズに検索できます。
◆どんな「ワーケーション」をしたいか?
施設のバリエーションはかなり多様です。仕事をしながらグランピングができる施設もあります。自然の中で仕事をする魅力は捨てがたいものの、仕事に集中できるのか不安もあります。
また、比較的高価格の温泉旅館やリゾートホテルのプランもあります。施設が充実しているのは悪いことではありませんが、仕事中心の「ワーケーション」を想定する自分のイメージとは、少しずれている気がします。
多様な候補の中から自分に適したものを選択するには、行き先を考える前に、まず自分がどんな「ワーケーション」をしたいのかを整理する必要がありそうです。
私が望む「ワーケーション」の要件を整理すると、以下のようになりました。「ワーケーション」は休暇型と仕事型の2つに大別されますが、私の場合は典型的な仕事型になります。
・1人で実施可能であること
・快適な仕事環境、居住環境を確保できて、普段と同レベルで仕事をこなせること
・レジャーでなく、場所を変えて仕事をする意識なので、滞在コストが高くないこと
◆実施を検討する
上記の要件を満たす施設として2つに絞りました。
①温泉旅館等(平日素泊まりプラン)
②シェアハウス型の施設
「ワーケーション」には多様なバリエーションがありましたが、要件に合せるとかなり限定されます。これらの施設に実際に自分が行く前提で考えてみます。
①には1泊5千円以下のプランもあり、かなり割安感のある施設もあります。しかし場所や施設が限られていて自由に選べないことが難点です。残念ながら、自分の行きたい場所と一致するプランはありませんでした。今後、自分が希望する場所のプランがあれば、前向きに検討しようと思います。
②にはシェアハウス型のメリットを活かし、利用者同士や地元の方々との交流を意図した施設があります。普段の仕事関係と離れた人々との交流は「ワーケーション」の魅力の1つだと思います。一方で、ワークスペースや各種施設が共用のため、快適な仕事環境、居住環境が本当に確保できるのか不安もあります。このタイプについては、口コミ等を含め施設の情報を収集できてから、改めて検討しようと思います。
◆キャズム理論(*)
「ワーケーション」の実施意向がある私ですが、メリットやリスクがはっきりしない状況で試そうとは思いません。キャズム理論に当てはめると「アーリーマジョリティ」層にあたると思います。
「ワーケーション」の市場全体での実施率は、前回ご紹介した観光庁のレポートで7%となっており、キャズム超えには及ばない状況です(下図をご参照)。今後、対象施設の拡大等により、私のような今一つ実施に踏み切れない層にまで浸透できれば、市場への普及が加速する可能性が高まります。今後の展開に期待したいと思います。
(*)キャズム理論は、新たな製品が世に出た際に、市場に普及するために超える必要のある溝について説いた理論です。下図の初期市場とメインストリーム市場の間には、キャズムと呼ばれる大きな溝があり、これを乗り超えることが市場に製品を普及させるうえで重要だとする理論です。
(図)キャズム理論の説明図
(出典)東大IPCのHPより抜粋
最後までお読みいただきありがとうございました。
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