Water Color

無色透明にして
何ものをも 受け入れることが
硝子の喜びであるとして
その手には なにも残さず
全ては 通り過ぎてゆくばかりの
硝子の悲しみ
穿つような 陽射しが消え
激しく 降り出した雨
硝子は その身に 雨粒を纏って
灼けた肌を 冷ますと
ホッと
ひとつ ため息を吐いた
雨が 叩き続ける 硝子越し
暗い空と Water Color に染められた
不透明で 不規則で 曖昧な風景は
やさしく 仄かで 心地いい
僕は シートに より深く 身を沈めて
光が戻り 蝉が また 鳴き出すまでの
隔てられた 孤独と 怠惰と 憂鬱を
ぼんやり 味わっている
「 Water Color 」 大滝詠一
※ 予報通りさ ふられることは 僕は伝言板を だまって見てた・・・






