一疋の青猫 -56ページ目

夏空の行方


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あれ程 人懐こく


手招いてみせた 夏空さへ


気がつけば


どこか 素っ気なく


雲 高く




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仕舞い支度の 夏空に


間に合いたくて


駆け込む車は 列を成し


光 ひとさし 惜しみつつ


キャリア一杯の 夏土産




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夕暮れのあわひ もう 秋の色をしのばせて・・・










「 残暑 」   松任谷由実

※ やがて雲は ちぎれながら 空色を深め・・・



Water Color


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無色透明にして


何ものをも 受け入れることが


硝子の喜びであるとして


その手には なにも残さず


全ては 通り過ぎてゆくばかりの


硝子の悲しみ





穿つような 陽射しが消え


激しく 降り出した雨


硝子は その身に 雨粒を纏って


灼けた肌を 冷ますと


ホッと


ひとつ ため息を吐いた





雨が 叩き続ける 硝子越し


暗い空と Water Color に染められた


不透明で 不規則で 曖昧な風景は


やさしく 仄かで 心地いい





僕は シートに より深く 身を沈めて


光が戻り 蝉が また 鳴き出すまでの


隔てられた 孤独と 怠惰と 憂鬱を


ぼんやり 味わっている










「 Water Color 」   大滝詠一

※ 予報通りさ ふられることは 僕は伝言板を だまって見てた・・・






脚線美


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そう


つま先を 揃えて


少し


あごを 引いたら


背筋を 伸ばして


あとは


すべて


委ねてしまえば いい


*


ダンスは うまく 踊れなくても


両足は きっと


この星に


まっすぐに 立っているから


安心して・・・


*


そして


向かい合って


高く 保った その 目線の


潤んだ 瞳が


零れるように


静かに


音楽が


流れ始めるから・・・






「 Tango Lullaby 」   Halie Loren