一疋の青猫 -3ページ目

初めての愛車


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私が初めて買った愛車

ランボルギーニ・カウンタック



ディーラーオプションで 消しゴム機能を付けました



ええ



世代ですからね



*



昨年の秋 実家に帰省の折 持ち帰りました

自身でもすっかり忘れていたものです

昔 使っていた机の引き出しの奥から・・・

いいえ

普段 両親が多くの時間を過ごしているであろう居間の

明るい窓際の飾り棚 蘭の鉢や写真立ての間

比較的 目につく場所になぜか置かれていたのです

それにしてもと

「 どうして これが ここに ? 」

と 問うてみるも

父も母も なぜだか無反応でした



*



室内を見ても 確かにそれほど変わった風でも無く ただ時が過ぎているような

かなりくたびれたテーブルクロスの柄も 古い記憶に残っているもので

老いた父母の つつましく 穏やかに流れる時間を想いました



けれども それは

ただ単に 変わり映え無く 貧しく

暮らしているということだけでは無いことも

充分 承知している積もりです


「 これ 持って帰ってもいいかな ? 」


「 それはあんたのでしょ 」







ただでさえ

どうも落ち着かなくなってしまった実家で

こんなものを見つけてしまったりすると

なんだかなんとも切ないような

そんな気分にさせられてしまったのでした・・・



*



今のところ

最初に買ったこの一台が 最高級車です(笑)








「 つぶやきの音符 」 薬師丸ひろ子













橋を渡って・・・


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ふと

その日一日の出来事を思い返してしまうような

黄昏時の 空のいろ


緩やかなアーチの頂点に佇めば

水面に綾なす冬の陽は 揺れて映す心のいろ


ちょっとした一言や

降ってわいたような災難で


やさしくも見えるし 悲しくも映る

悲しくも美しく はかないほどにやさしく


空は・・・。


そして今日も

一度きり

もう戻ることの無い橋を渡ってゆくのです









「 つめたくしないで 」  吉田美和

※ ガッと抱いて さらってくれたらいいのに・・・




他愛も無い、ちきゅうさいごの日。


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ちきゅうさいごの日の夢をみた



それは 一瞬にして全てが消滅してしまうような結末では無く

海岸線が次第に海に飲み込まれ 酸素が 陽射しが だんだん薄くなっていく

何もかもが少しずつ壊れていくような そんな静かな最後だった

「 海の様子を見てくる 」 そう言って いつもの海岸へと向かった

浜では 台風の日の野次馬のように 自転車の高校生が数人ふざけ合っている

こんな時に こんな風景 まあ そんなものなのかな・・・

「 あぶないぞ ! 」 と誰かが叫び

大波に入り江の入口の大きな岩が崩れ落ちた



家に戻って すっかり変わってしまった浜辺の様子を皆に告げた

なぜだか そこには田舎に住んでいるはずの親や 嫁いでしまった妹まで居るようだ



親しい人にも電話を掛けたけれど すれ違いでうまく繋がらない

こちらの端末の着信履歴にも何件も記録が残っている

不思議とメールはしなかった 最後の声が聴きたかったのだろうか



街の機能も少しずつ壊れてゆく

それは静かな森の中を歩くような 不思議と穏やかな時間



けれど あまりにも穏やかすぎる時間が この世への未練を掻き立てる

壊れかけた家並も 彷徨う見知らぬ人々も 目に映る全てが愛しく感じた

そしてそれは じんわりと 恐怖と不安へと変わってゆく

「 苦しい思いをするのなら、この前病院でクスリをもらっとくんだった・・・ 」

と誰ともなしにこぼすと

「 今 ここで決断したっていいんだ 」

その 強い口調は父親だっただろうか

それには 誰も 何も 答えなかった



食糧は冷蔵庫を覗くと週末まで十分持ちそうだった 玉子もひとパック分 並んでいる

ただ 電気や水道もいつ止まるかわからないので

残ったお米をまとめて炊いてしまおうかと相談したりして

けど 食欲は湧かない



それから スーパーへと車で出掛けた

人影は少ないけれど 誰もいない訳でもない

なぜだか 母親とふたり がらんとした駐車場の車の中に座っている



疲れた 肩が痛い と呟く母に

「 家に帰ったら揉んでやるよ 」

と答えると

「 ここで揉んでほしい 」

と言う



すると

ちょうど その時

待っていた電話の着信番号が車内のくらがりで光った

なんとなく気まずく感じて 電話機を手に取ると

「 ちょっと 電話してくる 」

そう母に告げて 車のドアを開けた

車から十分過ぎる距離をとって

「 もしもし・・・」



話し掛けたところで 電話が切れて 目が覚めた・・・


他愛も無い ちきゅうさいごの日が終わって


また 一日が始まった



*



小学生の頃 ジュブナイルSF の類をよく読んでいた

その中の一冊に 福島正実の『 ちきゅうさいごの日 』 というタイトルがあった

・・・と 記憶していたのだが 改めて調べてみると記憶違いだったようで

『 地球のほろびる時 』 が正しいのかも知れない

確か こちらのエンディングは 破滅した地球を宇宙船で脱出して

新しく降り立った惑星で ひとりが意を決して宇宙服を脱ぐと

「 酸素だ! 」 と歓喜する・・・というものだったように記憶している



様々な分野で 昔 SFに描かれていたものが現実化し 場合によってはそれを凌駕し

けれど 残念ながら 未だ恒星間飛行を可能とする船は無く 移住先の星も見つからない

少なくともそれまでは この星を大事にしていかなきゃなりません^^



日本沈没を見て 1999年第7の月 恐怖の大王が・・・ と育った世代

その年に 自分は何歳で あと何年の・・・ そんな計算をしませんでしたか ? (笑)

もう その年もすっかり過ぎ去ってしまいましたけど^^










「 Twilight Zone 」 Buddy Morrow

※ あの頃、多感な時期を過ごした方ならきっとこの曲を聴くと・・・








ほら ! うしろに !