一疋の青猫 -153ページ目

海蔵寺 ~ 海棠の花


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今日は 好天の中 鎌倉の海蔵寺へ

「花のお寺」として つとに名高い

それほど広くも無い境内であるが

花や木の配置が見事



築山や石畳、鐘楼に本堂、背後の山も借景として

高く低く また振り返り見ても これまた見事

これが 移ろいゆく 花木ゆえ

季節 折々に 異なる 美しさを魅せる



自然の 野の花の 美しさを 好みますが

このお寺の 丹精された 花木の 美しさ

繰り返し 足を運びたくなります




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それだけに 写真撮影目的の人も多くみかけますが

ただ 余りに 絵になり過ぎてしまい

きっと 素材の力に助けられた 凡庸なる名作が

量産されていることかと

私も その一人ですが・・・




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自然の生みだす 色 かたち

なんとも絶妙な バランス


それを とどめて置きたいとする想いは 自然なものであれ

加えるでも 引くでもなく

写し取ることは 写真であれ 文章であれ

いかに 困難で あることか


芸術は自然の模倣 といいますが

自分自身も その構成された 要素であり

謙虚にして 学ぶことが 多々あり


そこには 発見の喜びが ありますね 

自然であったり 自分自身であったり



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ユキヤナギ、ミツマタ・・・他にも色々と撮りましたが

今日は なんとも 見事な


海棠の花に


敬意を表して・・・オンリーで



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お月さま 発見!

インターナショナル・オレンジ


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最近 ちょっと 元気が無いんじゃない ?

例の ニューフェイスのせいかな

でもね

東京の輝きの中には いつも いたね

こうして 改めて 間近で見る その姿は

いつも注目を集めては 見られてきたからなのか

意識高く 背筋も伸びて

脚線美も かなりのものだね



僕は 東京タワー派 ですよ





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東京タワーは

二色の縞模様

白と塗り分けられた朱の色は



『 インターナショナル・オレンジ 』





いう色なんだそうです

航空法で定められた 安全のための 共通の色 しるし





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みんなにとどく

ひとつの





言葉


そんなものは あるのかな



国や人種、宗教、政治、経済、思想・・・

隔てるものは いくらでもあるのにね







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ポールが ちょうどいいところを隠しちゃってるけど



私たち原発に

無関心だったことを

反省しました。



そう 書かれているようです



人任せにしない 関心を持つ まずは自分の目で見る

感じて 考えて 表現する

それは 忘れずにいたい と思います




その先 更に どう行動するかも  ひとそれぞれ




最近はやりの みすゞ風にいうなら やはり


みんなちがって、みんないい。 のです





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さすがに 桜は もう打ち止めかなw

ホタルと流れ星


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いつものビールがが品切れで、懐かしい名前を1ケース買った。


これも、ずっと昔から、馴染んできた銘柄だ。


ほんと、ずっと、大昔。


一緒に暮らしていた、女の子から教わった味だ。



・・・・・・



当時、学生と言う肩書きは、旅をするためだけにあった。

長くなれば、ひと月以上、時折、東京に戻っては彼女の部屋で過ごした。


その頃、彼女は道玄坂の店で働いていた。

午前2時を過ぎる頃、店まで迎えに行くのが習慣で、

二人乗りの自転車で、山手通り沿いにあったマンションへと帰る。

悩みはお酒。

コンビニも無く、深夜の自販機は販売中止だった頃。

ビール好きで、量も半端無く、いつも切らしては困っていた。


そんな、ある日

神泉の駅の外れに、彼女が壊れた販売機を見つけてきた。

喜んだ二人は、それからというもの、少し遠回りしては毎日、自転車の前かごを一杯にした。

籠に入りきらない分はすぐに開けて、途中、そう、いまの季節なら、目黒川の桜を眺めながらね。

僕が、販売機にコインを入れ続け、彼女は迷わず押す

黒ラベルのロング缶、それが、彼女のお気に入りのボタン。



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彼女の部屋はモノが極端に少なくて、大きなマットレスだけを床に敷き、

その上に寝そべっては、低く暮らしていた。

テーブルも無く、見上げるものはビールを収めた冷蔵庫くらい。

匂いが移るからと、お店のドレスも玄関先に重ねていた。



部屋ではいつも下着姿の彼女、

腰あたりまでの、長い髪を鬱陶しそうに、

タバコをきり無く吸っていた。

ため息のような煙が、

換気のよくない部屋を、ゆったりと低く流れていた。



締め切った窓とカーテン、彼女の小さな腕時計以外、時を刻むものは無く、

朝の訪れも知らず、ただただ、飲み続けた。



ペースが落ちてくると、



「これで、また飲めるから」 


と、彼女がグラスに氷を落としてくれる。



言葉は無く、ほとんど沈黙だけを交わして、二人、飲み続けた。



・・・・・・




彼女の部屋で暮らす日々は、変わることのない毎日だった。


彼女はよく泣いていた。


けれど、なにも言わなかった。


僕も、なにも聞かなかった。


どんな将来も見えず、語る言葉も持っていなかった。




・・・・・・




いつも締め切ったままの、彼女の部屋の浴室は、黒く黴が生えていた。


いつか掃除してやるよと言ったけれど。


一人旅とそんな暮らしを交互に重ねて・・・


目黒川の桜を、ふたりで眺めた春は、一度きりだった。