万葉二首、二花

三浦半島の西岸を 鎌倉 逗子 葉山 と 南下して
印象としては 葉山と 横須賀の 境にあるような 天神島
島と言っても 小さな橋で 結ばれて 海岸線と 近接している
内海に 面した 海岸沿いには 漁港 マリーナ
外海の 波が洗う 海岸は 自然教育園 という 自然海岸になっている
天神島は ハマユウ(浜木綿)自生 北限の地 でもある

万葉集から ハマユウの 歌を 一首
み熊野の 浦の浜木綿 百重(ももへ)なす 心は思へど 直に逢はぬかも 柿本人麻呂
熊野の 浜に咲く ハマユウのように 幾重にも心に思うけれど 直接お逢いすることは 叶いませんね
万葉植物 なんて言い方も あるほど
万葉集には 幾種類もの 植物が 登場しますね
植物の 色 形 振る舞いに 我が想いを 託して 表現する
いにしえの人々が 如何に 自然を 注意深く 見て 知って また 愛していたか
そんなことを 感じさせられます
こちらの 海岸では 他にも 様々な 海浜植物が みられます

もう一首は ヒメユリの歌
夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものぞ 大伴坂上郎女
夏の野原 背丈の高い 繁みの中にひっそりと咲く ヒメユリのように あなたに知られぬまま
想う恋は つらいものです
姫百合の 「姫」 は 「秘め」 に掛かっているのですね
好きだ とか 淋しい なんて ストレートに 言わない
「苦しきものぞ」 とは 言ってるけど(笑)
時には そっと 手折り 差し向けた花で 気持ちを 伝え また 解する ような
そんな 恋愛も 憧れますね~ いつの時代なら 可能でしょうね~
あ
バレンタインデー みたいなのも 否定するわけでは ございません
乗っかるところは 乗っかって(笑)
でも 実は
この花の名は ハマカンゾウ
万葉集にも 忘れ草 という名で 登場しますが
ピンと 来る 歌が 無いもので
お仲間 ということで(笑) ヒメユリに
そろそろ
これら 夏の花も おしまいですね

浜辺の 陽だまりで お昼寝
Tropic of Capricorn
「 Tropic of Capricorn 」 松任谷 由実
※ 昨日の 「 Typhoon 」 ときたら やっぱり 続けて この曲を
・・・・・・・・・
この曲を 意識して 聴くようになったのは
高3の夏
当時 付き合っていた 彼女が ある日 こう言った
「 そろそろ、ユーミンを聴くんだ。もう、いいかなと思うんだ。 」
自分が 大人になったら 聴いてみようと 決めていたらしい
その夏
大人になったらしい(笑)
付き合わされて しばらくは 何かと よく聴いた
既に その頃 数多くの アルバムが 出ていたから
次々と 漁るように 聴き耽るにも 十分
気に入った曲を 見つけては 第一発見者のように・・・
そんな ある日
いつものように 彼女と ユーミンを聴きながら お喋りしていると
「 あ、ここから。ここのところ、聴いて! 」
その時 流れていたのが アルバム 『VOYAGER』 の一曲
「 Tropic of Capricorn 」 だった
その 一フレーズ
♪ ああ 月日は去るのでなく
♪ ああ とこしえにやって来る
「去るのではなく、来るんだよ」 って
ここのところが とてもいい と言って
繰り返し 聴いては 熱く 語っていた
正直 自分には ピンとこず 「ふうん」と 答えていたような
ただ
その 口ぶりや 表情からして
彼女にとって やって来る その 月日や 時間は
とても 明るく 前向きで 待ち望んだものであったことは
間違いなかっただろう
まぶしいくらいに
とおく
去るにせよ 来るにせよ
それから 少なくない 時間は 流れて
いまなら
彼女は このフレーズを
どんな風に 眺めるだろうか・・・
台風の つよい風に
ときには
想い出すことも あるだろうか・・・
・・・
激しすぎる渇きも あなたとならこわくない
短すぎる命は 愛のためだけにあるの
Tropic of CAPRICORN

Typhoon

嵐の時には この辺りで 一番 浪が立つ 海岸には
既に 見物の 人たちが・・・
やや 大きく うねり 立ち上がる 黒い壁を 眺めている
社会性を 身につけるごとに ヒトは 楽しみを 失ってゆくものか
だって ほら
子供の頃 ワクワクしなかった ?
台風が来ると・・・
一晩中 終わらない テレビ
波打つように ときおり 激しくなる 雨と風
雨戸を叩く音 電線の鳴き声
母親の 心配気な顔や
停電さえ 非日常の スパイス
進路予想図に 描かれた 大きな円と 揺らぐ軌跡
近づいてくる 得体の知れない 獣の 息吹
・・・・・・
被害 災害は 困りものだけど
農繁期の 貴重な 水を もたらすものでもあり
自然は 荒ぶるものであるから
畏れつつ 敬いつつ
その 巨大な エネルギーに 惹き付けられて しまうのかも 知れない
風と雨
だけではない
なにか
大きな エネルギーが
身の内を 通り抜けていくような
それを
待っているような
もう そこまで来た Typhoon
「Typhoon」 松任谷 由実
※ ちっぽけな町じゅうが止まってしまえばいい 今日はどこへも行かせないわ