これが中華圏マイブーム中の、禍前最後の海外となりました。行けないと思えば思うほど、望華の念に駆られる日々。いつか渡航できる日がくると希望を持ち続けて…
台湾への航空券が安かった2019年年末年始。8日間台湾で過ごすつもりも持て余してしまう不安があり、それなら大陸側にも寄って、さらに直通列車を乗り継いでベトナムへも行ってみようと、欲が欲を呼び、"ただ移動するだけの旅"になりました。
中国アモイからベトナムハノイまで鉄路で横断。2018年に直通運転を開始した中国本土と香港※を結ぶ高速鉄道、中国ベトナム間を結ぶ列車と、3列車とも"境目"を越える直通乗り継ぎ旅。
※一国二制度の香港⇔中国間は出入国審査が必要ですが国際列車にはなりません。
《1日目》12月29日(日) 成田→高雄
《2日目》12月30日(月) 高雄→金門島→厦門→香港西九龍
《3日目》12月31日(火) 香港西九龍→南寧東
《4日目》1月1日(水) 南寧→(寝台列車)
《5日目》1月2日(木) (寝台列車)→ハノイ
《6日目》1月3日(金) ハノイ→高雄
《7日目》1月4日(土) 高雄
《8日目》1月5日(日) 高雄→成田
《1日目》 は成田を夕方出発、帰りは早朝出発なので実質6日の旅。空港へはゆっくり、そのあと飛行機に座っているだけの移動の日。成田(18:50発)→樂桃635便→高雄(22:40着)
台湾4回目の初高雄。空港から出れば飛行機の排気ガスに混じってスパイスの香りが漂うような日本とは違った空気。さらに真冬でも暖かいのが嬉しくて、これだけでもテンション上がってしまいます。
前に台北で買った台湾版suica"悠遊カード"は高雄の地下鉄でも使えるのが嬉しい。ステンドグラスのドームが美しい美麗島駅コンコースは高雄の観光スポットの一つ。ということですが、時間帯もあってか照明は控え気味で、人気もなく寂しい。
駅の階段を上がってすぐの六合夜市には人がいて安心。時間はちょうど0時で店じまいの雰囲気。食事の出ないLCCの長旅でおなかが空いています。
外でも食べられますが、店をたたみそうだったのでテイクアウトにしました。牛モツトッピングの牛肉麺。ホテルへ歩いている間に延びてしまいましたがそれでもウマい。で1日目は終了。
《2日目》 高雄から陸海空を駆使し香港まで移動の日。まずは金門島へ。高雄を早朝6時50分発の飛行機に、地下鉄はまだ動いてなくタクシーで移動。高雄(6:50着)→立榮B78911便→金門(7:40着)
ちょっとしか居られなかった台湾本土の高雄を離れ、台湾の離島、金門島はあいにくの雨。
金門島とアモイの位置図
この中国へのウラルートが気に入ってしまい…。
まさか同じ年に2回も金門島に来るとは思いもよりませんでした。一度来てしまえば移動手段も距離感も把握。12元(45円)の路線バスで金門島の中心へ。金門空港→金門3系統→金城BT
島の中心、金城を散策するも、南国でも12月に本降りの雨となればウインドブレーカーだけではかなり寒く。そんな中…
ふと店主さんと目が合い、ここで朝食。肉や団子に溶き卵を絡めた、具がふんだんのアツアツお粥が涙が出るほど腹に染みて…モチモチ食感の油条もおいしい。
模範街(左)と金城バスターミナル(右)
あったかい朝食にすっかり心が満たされ金門島を後にすることに。この島は当初より通過のみの予定も、台湾本土から遠く離れた離島へわざわざお粥を食べただけに終わるのはもったいなかった…。この度2回目ですが再訪を誓い、金城バスターミナルから7系統で水頭フェリーターミナルへ。
水頭碼頭(台湾)
金門島初上陸と同様のルートなので省きます。 小三通という政策により台湾領土⇔中国領土が往来可能で金門島(台湾)からアモイ(中国)まではフェリーで。前回の日曜夕方アモイ行きが満席だったのに対しこの日はガラガラ。
五通码头(中国)
到着したアモイ五浦フェリーターミナルは施設が新しくなり、前回訪れてから8か月で劇的変化に驚き。ただ、フェリーターミナルから路線バスのりばがかなり遠くなりました。
五通フェリーターミナル→アモイ市バス6系統→厦門駅
金門島を午前11時に出発し、バスを乗り継ぎ厦門(アモイ)駅に到着したのが午後1時半。14時53分厦門発香港(西九龍)行きの列車までちょうどいい余裕で、ネット予約していたきっぷを窓口で発券してもらいます。
前に重慶行きの際、満席で買えずダフ屋で高額購入を余儀なくされた教訓から、今回はTrip.comで事前予約しました。(←これ中国の列車旅行で重要) ネット上で寝台・座席・窓側希望もでき、現地の窓口で予約番号(画面左)のスクショとパスポートを窓口にて提示すればOK。
発車までの間、駅前で配っていたビラに誘われ"鱼你在一起"というお店で昼食をとることに。約30元のセット(500円)は、やわらか白身魚とキクラゲや豆もやしなどふんだん野菜が四川風うま辛スープに絡んで、ごはんのおかわりも自由で大満足。
お腹も満たされ、いよいよG3007次(号) 14時53分発 厦門発 香港西九龍行き直通列車に乗ります!
中国から香港へは一国二制度の関係で出入国審査を受ける必要がありますが、それらは香港西九龍駅で一括で行うため、直通列車であっても乗る時は中国国内へ向かうのと同じ。手荷物検査と改札を経て駅構内へ。
しばらくすると美人アテンダントによる一等車客向けウェルカムドリンクとお菓子、おしぼりのサービス。座席コンセントの位置を尋ねればにこやかに応対してくれて、眠気丸出し塩対応の10年前からこんなに変わるものかと、教育・体質向上の速さに驚愕。
福州~厦門~深圳は海沿いルート。途中で海を眺められる箇所があったかもしれませんが、席はあいにくの山側。車窓は普寧駅手前。掲揚市にある普寧市と中国では市の中に市があります。車内を探検したかったんですが、お隣りの方が始発からずっと勉強中だったので出られず…。途中駅からの乗降も少なく、通しで乗る人が多いようでした。
飽きずとも変化のない車窓が続き、日も落ちて広州方面への乗り換え駅、深圳北駅での停車時間は18分とやたら長い!アモイ・福州方面からの列車はここで方向転換、後ろ向きに走ります。
中国本土側最後の駅、深圳にある福田駅を通過中。境目もどこだか…香港領域内へそのまま続くトンネルを高速走行。
厦門から4時間半かけ香港西九龍駅に到着しました。この後中国・香港両イミグレーション。
駅は地下から広大な吹き抜けの、鉄道駅とは思えない空港のような雰囲気。夜も賑やかな日本のターミナル駅と比べると、19時過ぎでこの静けさ。到着してから出入境審査を済ませこの出口に来るまで30分。この間、写真を撮っていたら警備員に呼び止められチェックを受けた時間5分を含む。一国二制度の境界駅はピリピリしています。
駅を出たところ。正面は閉鎖中で周囲はまだ整備中のようです。駅前はフェンスで囲われた空地が広がり、行き交う人も少なく寂しい雰囲気。でも少し歩けば人通りも多いので安心。
香港西九龍駅から香港の半島突端の中心地"尖沙咀"や夜景の星光大道へは歩いて20分ほど。早朝に台湾を離れ、陸海空乗り継いでやっとこさ眺めた香港の夜景は尊いものがあります。成田から直行便で来ればいいものを(笑)
そのあとは香港の夜に乾杯!大好物のぷりぷり海老炒めにビールでキュっとやれば長旅の疲れも吹き飛んで…
共有でもバルコニー付きなのが嬉しい!暖かい夜風に吹かれながら、眠らない香港の喧騒をBGMに、さらに夜は更けてゆくのでした…。


























