フェリーで厦門へ (金門アモイの旅③) | URAROUTEブログ

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地理的にマニアックな場所を訪ねるページです。鉄道・酷道・険道・県境・飛地・果て・日本一(初・唯一)、無くなる前訪問など。時事ネタが理想的ですが、過去に訪れた所を記録的に残すことで精一杯であること、ご了承ください。

旅行2日目の烈嶼へ寄った後、ボーダーを越えてアモイへ渡り、宿泊地であるコロンス島(鼓浪嶼)へ向かう途中。

 

台湾金門と中国アモイの位置

 

混雑する金門島の水頭フェリーターミナル。何でこんなに人が多いのかわかりました。この日は日曜日、週末に金門島で過ごした大陸側観光客の、夕方の帰国ラッシュと重なってしまったようです。

 

アモイ五通行きの乗船券うりば。次の船まで15分しかないので、のんびりその次のをと思っていましたが、人数調整で次のに乗ってくださいとのことで、

 

10分後のを発券されてしまいました。金門→アモイまでの運賃は625台湾ドル(2367円)。

 

果たして10分で間に合うんでしょうか…国際航路なので手荷物検査に出国審査(イミグレーション)を経た後、免税店を抜け桟橋へ。出国審査は外国人専用レーンで空いていたものの、これだけ少ないとギリギリで桟橋までダッシュロケット 

 

金門から厦門まで約1時間。

 

1949年より国交がなかった中国と台湾が、"三通"と呼ばれる交流によりフェリーで行き来できるようになったのは、2001年とごく最近のこと。それまでは香港などを経由しなければ辿り着けなかった、近くて遠い島。

 

ちなみに中国側として金門島は福建省泉州市に帰属すると主張しています。

 

五通フェリーターミナル到着間際に現れる洗練されたデザインの建築群。"外国人の目につく"国際的な場所は重点的に整備されているところ、中国の見栄プライドを感じさせます。

 

乗船時確認できなかったフェリーの仕様は人専用で車両は運べないようです。

 

この先写真撮影不可の入ってすぐ左で手荷物検査に続き入国審査、とりあえず一万円を両替してこの日は(1中国元=17.27日本円)。

 

国境(香港マカオも含む)・空港等、中国のスタンプには口岸 (出入国検査場・イミグレーション) の名称が漢字表記が記され、毎回どんな名称なのか楽しみなんですが、この口岸の名称はというと…事前に予想した"五通"とか区名の"湖里"とは全く違った同益口岸

 

到着口を抜けて、いよいよ中国大陸へ!

 

ではなくアモイの中心は島なので、この旅の道中、ユーラシア大陸には足を踏み入れずということになります。

 

路線バス乗り場はフェリーターミナルの端の端。6系統は火车站(アモイ駅)行き。遠ければ遠いほどお得な均一料金1元(17.27元)でかなりの距離を移動できますが、ガソリン代とか人件費とか、この国は一体どういう仕組みなんでしょうか…。

 

発車時刻は、水筒に水を入れにどこか行ってしまうのんびり運転手さんの気分次第で適当な時間に出発!途中走る高速道路級の無料幹線道路は片側4車線の高規格で開放的かつ未来的。追い越す車は高級外車ばかり。

 

さっきまで人が全然歩いていない台湾の静かな離島から4時間後、人が溢れ車も入り乱れる大都市を移動しているとは(笑)

 

マンションが林立する住宅地も。道路は埃っぽくなく街路樹も植え込みも瑞々しく整えられ品の良い街並み。

 

フェリーのりばからアモイ駅(厦门火车站)まではバスでちょうど1時間。厦門駅は最近改築されたばかりの真新しい駅舎。その真下には地下鉄も建設中と、バスに乗っている間どこかしこも建設ラッシュで活気があります。地下鉄の路線網が充実すればフェリーのりばからここまでさらに短縮されることだろうと思います。

 

駅前の高道路は高道路ではなく、市内を縦断するBRT専用道路。路線図を見れば、目的地であるコロンス島(鼓浪屿)の方へ行ってくれそう。こういう珍しいものには乗ってみたくなって…

 

下を走るバスは1元ですぐ乗れるのに、BRTは手荷物検査に階段を上って乗車券(トークン)を購入するという地下鉄同様の面倒臭さですが、支払いの方はトークンを購入せずともwechat payレーンもあるなど、中国の日本よりはるかに先進的なスマホ決済化で、今後スマホ無しには公共交通を利用できなくなる日はそう遠くはないでしょう。

 

この日の宿泊先、コロンス島方面へたぶん向かっていると思うんですが… 渋滞知らずの快適なBRTで、途中、中国名物の陥没箇所あり注意

 

渦中の楽しみと書いているといろんなことが思い出されて、まだ2日目の宿泊先に辿り着けません。

 

(2019年4月21日)