金門の人の温かさに感動した前回で終わらせればよかったんですが、毎回長々となってしまってすみません。航空券の関係でただ寝ただけの金門島を後に、台湾の新幹線にちょい乗りの帰国日。
1日目 羽田→台北松山→①台北市内観光→松山→金門
2日目 金門→②烈嶼→③金門→アモイ前編・➃アモイ後編→コロンス島
3日目 ⑤コロンス島→アモイ→金門
4日目 ⑥金門→高鐵乗車→新竹→台北松山→羽田
こんな所にタクシー来るかと不安でしたがすぐ来ました。やや運転がワイルドな女性運転手さんでしたが、おつりは結構ですと言うと、もう満面の笑みに何度も何度もお礼を言われ、こっちも幸せな気持ちになりました
お粗末な計画により周ることができなかった後悔の…そして、また来たいと思った台湾の離島にさよなら…
この時間を金門に充てればよかったと、本土で帰りの飛行機までの間、それならばと台湾の新幹線 (台湾高鐵) に乗ってみることにしました。
ゴージャスな吹き抜けの台北駅。今回行ってみたいと思ったのはレトロな駅舎があるという新竹駅、直線距離で約70km。
中国とは違って数々のゲートもなく、急いでいてもひょいと乗れる日本と同様の方式。
東海道新幹線のカモノハシをベースとした車両とあって、ここは日本かと思う車内。
乗る前に買った排骨猪肉弁当はボリューム満点。一口ほおばって驚いたのは弁当が温かいこと。冷たいごはんを嫌うのは中国人も台湾人も同様の嗜好が表れています。
車窓を眺めながらと思うも、もう弁当に夢中 であっという間に新竹に着いてしまいました。台北から新竹まで290台湾ドル(1,099円) 日本の新幹線よりはるかに激安。
広大な芝生の駅前にて、さて、そのお目当ての新竹駅はどこにあるのかと探しても見当たらず… なんと、両者とも名前は同じながら、高鐵の新竹駅と在来線(台鐵)の新竹駅は別で、その"両"新竹駅を結ぶ在来線(台鐵六家線・内灣線)の六家駅。
その両新竹駅を結ぶ次の列車は…撮影に時間をかけ過ぎたようで、なんと30分待ち
在来線の重厚な車両に乗って新竹駅まで約30分。
新竹駅は駅舎と改札がホームに直に接する、日本の地方に多くみられるタイプ。
日本統治時代の1913年竣工。頂に時計塔を置く風格あるバロック建築の台湾最古の駅舎で、なんと東京駅レンガ駅舎よりも1年先輩とのこと。
この後市内を散策するつもりでしたが、時間逆算し国際線2時間前に間に合わなくなる頃合い、
ここでタイムアウト ただ駅を見に来ただけの楽しい異国の乗り鉄。帰りも初めての在来線特急"自強号"。乗車券と特急券が一つにまとまったきっぷ。
やってきた自強号の印象は日本で言う湘南スタイル。先頭車が電動車というのは日本でこういうタイプの昼行特急を見たことがないです。中国の藍箭号にも似ているなと思いました。
新竹から台北までは70分。そこからバスで松山空港へ。特急の車内は静粛で乗り心地抜群でした。
金門島をメインについでにアモイのつもりが、歴史ある都市のガツンとくるアジアの喧騒に正直言うと中国のほうが刺激的でしたが、かつて国共内戦の最前線の地だったことを全く感じない、日本のほっこりした田舎のような金門島とをフェリーで行き来して比較できたのが面白かったです。コロナが収束してどちらの国にも早く行けますように!
(2019年4月23日)