散々迷って辿り着いたコロンス島の翌日。昨日介抱してくれた青年にもう一度お礼が言いたかったんですが…。
写真のバルコニーの雰囲気が良くて予約したホテル。内装は普通。クラシックな建物は博物館になったものもあれば、こんなホテル(民宿)に改装されたり、洗濯物が干してあるお宅、欧中折衷と。どれも…
ここが中国とは思えない景観でしかも現役。さて、コロンス島はどんな島なのかというと…
アヘン戦争に負けた中国(当時:清)が英と結ばされた不平等条約によりアモイを含む5港を開港させられると、どさくさに紛れて列強諸国も押し寄せ、ここは治外法権を持つ外国人居留地"租界"となりました。おそらく選定理由は風光明媚だったから?
人の身体を蝕むものを押し付けられ、さらに香港という一領土を一世紀に亘って奪わた悲惨な中国が、今では立場が逆転するとは…。
そんな、時代に翻弄され列強諸国スタイルに染まった悲しくも美しい島を散策。
島内で所々現れる巨岩の展望台、日光巌はこの島のシンボル的存在、早速上ってみることにします。ゲートを入ってまず現れるのが日光巌寺、その先巨岩に挟まれた登山道を上っていくと…
日光巌の頂に到着。
アモイと言ったらここという代表的絶景。洋瓦のレトロな建物と中国の発展を象徴するアモイ島の近代的な建物との対比。そして…相変わらず霞んでいます
レトロな街並みでブランチを。テーブルに思いっきりビニールシートを張った庶民的な店で…。ご当地のものか雪津ビール二本に海老を揚げ炒めたものと焼き牡蠣で113元(1,951円) 観光地価格に1元17円がかなりキてます。
いい気分で海岸沿いを散策し、島の東側は観光客向けの商店街。
大体、昨日と今日で島の南半分を散策してコロンス島を後にします。平日でも混雑する午後3時のフェリーのりば。
対岸に渡ってすぐのところにあるアモイの繁華街、中山路歩行街。こちらは平日とあってか人はまばら。
異国情緒溢れるアモイをもっと散策したいところ、Wi-Fiが使えずフェリーの最終時刻がわからないので早めにと、ここら辺でバスに乗ることにしました。
中国の都市はバス網が充実、適当に見つけたバス停からでもだいたい主要スポットへ行けます。10分ほど待ってやってきたこれは1系統厦門大学発アモイ駅行きバス。あとは来た時と同様に6系統に乗って五通フェリーターミナルまで。
中山路から五通までバスで1時間40分、フェリーターミナルに着けば、なんと、最終の1つ前 危なかった…中国発の運賃は159中国元(2,749円)で、台湾発より382円高いです。
出国審査を済ませ平日夕方の金門島行きフェリーはガラガラ。行きのフェリーは皮張りで豪華でしたが、船によって違いがあるようです。
ということで、アモイにお別れ
航路上では何かを建設中。まさかアモイと金門の間が橋で結ばれて、香港のような事態にならなければいいんですが。
降りる人も少なく寂しく到着した金門島。このあとホテルへ。
台湾側では激しい雷雨に見舞われ、いつ来るかわからないバスを待ちきれずタクシーを利用することに。
話しかけてくれた運転手さんは明日日本に戻ることを残念がり、今度来た時のためにと金門島の見どころをガイドしてくれて、それはそれは親切なことに…。
チェックインの手続きにまで付き添ってくれましたが、まさか日本人がこんな所に…と思われたようです。金門島のことを知らないで予約したホテルは金沙鎮という島の東にある、海福花園飯店。激しい雷雨にしばらく待機。
雨が止み、コンビニで買い物してホテルへ戻る途中、バイクに乗ったおばさんが目の前に止まり、雨が降っているから乗っていきなさいと声をかけてくれました。ホテルはすぐそばなのでとお礼を言い、再び走り去っていくおばさん。
突然なことで驚いたんですが、さりげない気遣いにあとからじわじわと嬉しくなって、台湾も中国も隔たりなく優しい国だなと思いました。
(2019年4月22日)