フランス・コルシカ島の旅:その6 コルシカの素朴な栗スイーツ | フランス家庭料理教室un petit peu(アン・プチ・プ)

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平地の少ないコルシカでは小麦が栽培できないため、かつての島民は栗を主食にしていました。

 

だからコルシカは栗製品が豊富です。

 

栗はおもに粉末にして小麦の代わりにしていたとか。

 

chataigne(シャテーヌ)という山栗から作られる栗の粉は、私たちが普段食べている甘い栗のイメージとは少し異なります。

 

素朴な風味で、まるできな粉のような味わいです。

 

今では栗粉の生産量は少なくなり、小麦粉よりもずっと高価な食材になりました。

 

栗粉は伝統食材店やマルシェで購入できますが、500gで10ユーロ前後もします。

 

私は安心・安全なBIOの栗粉を購入。

今後のレッスンで栗粉のお菓子をいろいろご紹介する予定です。

 

ブーランジェリーやパティスリーでは、栗粉のパン、クッキー、ケーキなどを見かけます。

 

コルシカを代表する伝統菓子、カニストレッリ。とても素朴なクッキーです。

 

カニストレッリには、栗粉のほかレモン・ワイン・チョコレートなどいろんな味があってお土産に人気です。


 

栗粉のケーキ。

スポンジケーキのようにふんわりと軽い食感です。

 

こちらはリッチなタイプのケーキ。

栗のペーストがたっぷりで、まるで栗のあんこを食べているような濃厚な味わい。

 

外はこんがり、中はねっとりした食感の栗のフォンダンケーキ。

 

栗粉のアイスクリーム。

まったりした栗の風味。どこか懐かしい味わいです。

 

栗粉だけでなく、甘い栗のペーストも定番です。

 

栗のペーストはケーキに使ったり、パンに添えてジャムと同様にいただいたり。

 

栗のペーストを使った濃厚なマロンシャンティ。

レストランのデザートで供されました。

 

栗のハチミツも。

マルシェのご主人曰く、濃厚で少しクセのある味なのだとか。

 

料理にも使われます。

栗のパンにフォアグラのパテをのせ、栗のペーストを添えた栗づくしの前菜。

 

マルシェやコルシカ食材店で見かけた栗と豚肉のパテ。

 

コルシカ名物ビール「ピエトラ」にも栗は欠かせません。

ホップに栗の粉を混ぜているそうです。

 

栗の実入りのビネガーもありました。ドレッシングによさそう。

 

購入した栗粉のカニストレッリ。

7月の料理教室にご参加いただいた方にご試食していただきます。

 

次は、コルシカのハーブとハチミツに続きますしっぽフリフリ