平地の少ないコルシカでは小麦が栽培できないため、かつての島民は栗を主食にしていました。
だからコルシカは栗製品が豊富です。
栗はおもに粉末にして小麦の代わりにしていたとか。
chataigne(シャテーヌ)という山栗から作られる栗の粉は、私たちが普段食べている甘い栗のイメージとは少し異なります。
素朴な風味で、まるできな粉のような味わいです。
今では栗粉の生産量は少なくなり、小麦粉よりもずっと高価な食材になりました。
栗粉は伝統食材店やマルシェで購入できますが、500gで10ユーロ前後もします。
私は安心・安全なBIOの栗粉を購入。
今後のレッスンで栗粉のお菓子をいろいろご紹介する予定です。
ブーランジェリーやパティスリーでは、栗粉のパン、クッキー、ケーキなどを見かけます。
コルシカを代表する伝統菓子、カニストレッリ。とても素朴なクッキーです。
カニストレッリには、栗粉のほかレモン・ワイン・チョコレートなどいろんな味があってお土産に人気です。
栗粉のケーキ。
スポンジケーキのようにふんわりと軽い食感です。
こちらはリッチなタイプのケーキ。
栗のペーストがたっぷりで、まるで栗のあんこを食べているような濃厚な味わい。
外はこんがり、中はねっとりした食感の栗のフォンダンケーキ。
栗粉のアイスクリーム。
まったりした栗の風味。どこか懐かしい味わいです。
栗粉だけでなく、甘い栗のペーストも定番です。
栗のペーストはケーキに使ったり、パンに添えてジャムと同様にいただいたり。
栗のペーストを使った濃厚なマロンシャンティ。
レストランのデザートで供されました。
栗のハチミツも。
マルシェのご主人曰く、濃厚で少しクセのある味なのだとか。
料理にも使われます。
栗のパンにフォアグラのパテをのせ、栗のペーストを添えた栗づくしの前菜。
マルシェやコルシカ食材店で見かけた栗と豚肉のパテ。
コルシカ名物ビール「ピエトラ」にも栗は欠かせません。
ホップに栗の粉を混ぜているそうです。
栗の実入りのビネガーもありました。ドレッシングによさそう。
購入した栗粉のカニストレッリ。
7月の料理教室にご参加いただいた方にご試食していただきます。
次は、コルシカのハーブとハチミツに続きます