「2014豆腐&大豆食品フェア」辰巳芳子先生の講演 | フランス家庭料理教室un petit peu(アン・プチ・プ)

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11/23、24におこなわれた「2014豆腐&大豆食品フェア」での特別セミナーで、尊敬する辰巳芳子先生の講演をお聞きしました。

※ 写真撮影は禁止だった為、以下の画像は講演中のものではありません。

講演は豆腐のお話からはじまりました。

日本が誇る伝統食である豆腐は、離乳食や介護食、病院食にも最適な栄養豊富な食品です。

柔らかいので、赤ちゃんからお年寄りまで、すべての年代の方にすんなりと自然に食べていただけます。




優しい味わいの豆腐は、そのまま食べたり毎日のみそ汁やご飯のおかずにしたりなど、手を替え品を替えあらゆる調理法で親しまれ、昔から日々の食卓に欠かせないものです。



それなのに、この豆腐や味噌、醤油など、日本が誇る伝統食の原料となる大豆は、大部分を輸入品に占められ、国産品はごくわずかという深刻な現状です。

日本各地には、昔からその土地に根付いた個性豊かなおいしい地大豆があるというのに...。



安価な豆腐の原料となる輸入大豆には、どんな農薬や消毒剤がどのくらい使われているのか、知らされていない場合があるのだとか。

そして、多くの消費者はそういった事には無関心で、値段の安さや便利さを優先させて、原材料や安い理由を深く考えずに購入し、毎日家族に食べさせています。



買う側には当然知る権利があるし、完全に知ろうとする必要がある。

しかし、食糧自給率が極端に低い、言い換えれば、自分で稼ぐ力が無く周りに頼るだけの者は、何処からも尊敬されないし、それらを問う発言権も与えられない。

食糧自給率の点だけから見ると、まさに近年の日本の現状で、心に突き刺さるお言葉でした。


 
政府が明らかにしてくれないならば、個人が未来の子供達の為に、母親の気持ちになって考え、完全に知る行動を起こすべき。

個人の意識が変わり、実際に行動することで、世界が変わると強く仰られました。

そして、以降は私の意見ですが、食糧自給率を上げるために、今すぐ誰にでも実行可能なことは、国産食品を購入することです。

国産大豆が原料の豆腐や味噌を選んだり、主食のパンやパスタをご飯に変えたり。



まっとうな製法で作られた安心・安全な食品は、大量生産品や輸入品より多少値段が高くても、無駄なく大切に使い切ることに繋がりますし、なにより美味です。

そして、長い目で見れば病気予防にも役立ち、ずっと健康な体を保てます。




豊かな自然と水源に恵まれた日本で、美味しい農産物をもっと生産し、消費しない手はありませんよねしっぽフリフリ