こんにちは、宇野ひかるです。
今回は、国旗の色についてのお話、Part2です。
オリンピックの時には、色鮮やかな世界各国の国旗が風にたなびきますが、他国の色はどのように決められたのでしょう?
中国やベトナムの国旗は、赤地に黄色の星が描かれています。
いずれもこの赤は、革命で流された「血」を表わしています。
また黄色は仏教や儒教の中でいちばん高貴な色とされており、知識や人民など、国にとって大切なものを象徴しています。
仏教の黄色に対して、イスラム教では緑が高貴な色とされています。
イスラム教徒の方から以前いただいたご著書は、分厚い1冊丸ごと緑色の文字で印刷されていて、驚いた経験があります。
サウジアラビアの国旗は、緑地に白の文字で「アラーの外に神はなし、マホメットはアラーの預言者なり」と書かれており、パキスタンも緑地に白い三日月と星を使っています。
他にアラブ首長国連邦、イラク、ヨルダン、クウェートなどの国々も、イスラム教の緑、勇気の赤、平和の白で構成されています。
インドはイスラムの緑とヒンズーのオレンジ、仏教の法輪を表す紺色で構成されています。
このように、アジアや中東地域の国の国旗は「宗教」を表すものが多く、欧米の旗には自由、正義、平等、平和など「理念」を表す色を使ったものが多くあります。
アメリカの星条旗はイギリス国旗の青、白、赤を基本に、ストライプは独立した時の州の数、星は現在の州の数ということは皆さんもご存知だと思います。
フランス国旗のトリコロールの3色は、「自由・平等・博愛」を意味し、イタリア国旗の緑、白、赤の3色は「国土・正義・熱血」を表わしているそうです。
世界の国旗をあれこれ見て意味を調べているうちに、私はすごく可愛いデザインのものをたくさん見つました。
また、「何でこうなっちゃうの?」と首を傾げるデザインのものなど、多種多様なものがあり、すっかりその世界にはまってしまいました。
左からネパール、ブータン、スワジランド、リビア。(単色の国旗は、世界でもリビアだけ!)
色や形にこめる国民の思いや願いが国旗には表れており、そういった面白さを伝える本も、いろいろ出ています。
皆さんもチャンスがあったら、ぜひ「世界の国旗の意味」を調べてみてください。間違いなく楽しめますよ!