こんにちは、宇野ひかるです。
きょうは国旗の色についてお話ししたいと思います。
まずは日本の国旗、白地に赤い円はシンプルで大変美しいですよね。
赤い円は、農耕民族だった古代日本人にとっての信仰の対象だった太陽を表わしています。
太陽をかたどった旗が使われるようになったのは、諸説ありますが645年の大化の改新以降といわれており、8世紀の終わりには文献にも登場しています。
江戸時代末期には、船舶用の国籍標識として「日の丸」が導入され、その後、船舶に限らず、日本の国籍を示す旗として一般化したといわれます。
ですが、実は日の丸が、正式に日本の国旗として詳細が定められたのは、ごく最近、1999年の平成11年なのです。
それまでの日の丸は、紅白の比率などはアバウトでしたが、平成になって「国旗及び国歌に関する法律」が公布され、旗の縦横比は2対3、旗の中央を中心とし、縦の長さの5分の3を直径とした円を描くと定められました。
日の丸には、あたりまえのように親しんできた私たちですが、日本の国旗としてきちんと定められたのは、実は平成に入ってからだった……という事実に、本当に驚きます。
日の丸のデザインがとても美しく洗練されていることから、明治時代にはいくつかの国からなどから「日の丸を現在の約200億円で売ってほしい」と正式に依頼されたこともありました。
ですが、国旗を売り渡す事は、国家を売り渡すことと同じであるとして、明治政府はこの申し出を断ったそうです。
日の丸の円の色は、正確には「赤」ではなく「紅色(くれないいろ・べにいろ)」です。
国の象徴である国旗の紅白の色にはそれぞれ意味があります。
「紅色」は博愛と活力を、「白色」は神聖と純潔を意味していると謳われています。
色彩心理診断でも、「赤」は活力を表わします。
また白は「何色にも染まらない強さ」を表わし、聖職者や神事を司る象徴的な色でもあります。
日本の国旗が謳っている「色の意味」は、色彩心理診断と重なっていることがわかりました。