人体と色の、計り知れない関係性 | UNOSANO.NET 彩リノススメ

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こんにちは、宇野ひかるです。

皆さんは「色彩治療」という言葉を聞いたことがありますか?

色が持つさまざまな効果は、近年、医療の現場にも取り入れられるようになってきました。

 

例えば手術室で着る医師の服は、昔は白衣でしたが現在は青や緑色が主流です。

手術中、医師は赤い血液や内臓を長時間見続ける必要があります。集中して一か所を見つめた後に視線をはずすと、赤の補色である緑色の残像が残ってしまい、これを「補色残像効果」といいます。

これがあると、視界をチラつかせ、ミスに繋がりかねないため、現代では青や緑の手術着が主流になっているのです。

 

 

色の効果を医療の現場に取り入れる……これは特別新しいことではありません。

エジプトやギリシャの黄金期にも、色彩治療は行われていたといいます。

またイ ンドの色彩研究家、ハノカ博士は「どんな病にも、カラーセラピーは応用できる」と、自身の研究で結論付けています。

 

実際、体のどの部分にどの色が影響し、どのような病気に何色が効くのか、さまざまな研究によって明らかになりつつあります。

世界的な色彩研究家としても知られるインド人医師のディンシャー・P・ガディアリ氏は、特定の色が特定の内臓(腺)に影響を与えるということを発見し、古代から使われていたカラーセラピーを近代的な形にアレンジし、使えるようにしました。

 

例えば肝臓を悪くしている患者に、肝臓が対応している赤の光を与えることで、腺分泌が促され、その分泌が治療を助けるというのです。オレンジは甲状腺や乳 腺、黄色は脈絡膜、レモンは胸腺や膵臓、緋色は卵巣というように、色を、適用される部位に使うことで、特定の症状を拭い去ることができます。

 

カラーセラピーの実践家として知られる故ブルンナー博士の研究では、男性のあるグループにアルコールを飲ませ、その後、半数の人にはオレンジイエ ローの光を、もう半分の人には赤い光線を当てたところ、オレンジイエローの光をあてたほうは酒を飲まず、赤い光線を当てた人はその後も飲み続けたそうで す。

 

また、主治医から「6週間は舞台に立つことができない」と言われた失声症の女優の肝臓と声帯にオレンジイエローの光線を照射し、40分で治したことが あると言われています。同じように軽い虫垂炎の患者は9分間赤い光を照射して治ったという記録が残っています。

 

このように身体、五感、精神などに幅広く影響を与えている「色」は、世界各国で研究が進み、今その関係性がすこしずつ明らかになってきています。

 

 

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