こんにちは、宇野ひかるです。
近年の結婚式では「ジミ婚」が流行っていますが、その一方で、「お色直し」を2度、3度という「派手婚」も珍しくありません。ですが、実はこの「お色直し」、本来の意味からすると、何度も行うのは筋違いなのです。
結婚式というのは、神を祀り、神に祈るための儀式でもあります。
白無垢の花嫁衣装は、本来不浄の身である新婦が、神に近づくにふさわしい衣装を身にまとうためで、「白い衣装」を着ることは、神への敬虔な気持ちを表します。
その後、お色直しを行い、色付きの衣装に着替えるわけですが、これは「神に仕えた新婦が人間の女性として戻ってきた」ことを意味します。
ですので、当然、お色直しを行うのは1回であるべきで、それ以上行うのは意味のないファッションショーということになります。
昔は婚礼が3日かけて行われることもあり、その場合、新婦は最初の2日間を白無垢で通し、3日めの朝に初めて色のついた小袖に着替えたといわれます。
花嫁衣装に白を着る理由として「白はどんな色にも染まる色だから、結婚した相手の家風に染まるため」と、いわれることがあります。
ですが、これは近代の後付け解釈のようなものと考えたほうがいいでしょう。
花嫁衣装の「白」は、本来は神事を表す色なのです。
また、「白はどんな色にも染まる色だから」という解釈も、色彩心理診断においては大きく異なります。
白を強く好む人は、実は「何ものにも染まらない」人が多く、「自分の生き方を変えない、信念を変えない」ことを意味します。
「白」は、一般的に抱くイメージとは、大きく隔たりがある色のひとつといえますね。
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