週刊少年ジャンプで長きにわたって連載されていた、「こち亀」が終了したことが話題になりました。
私自身も学生の頃によく読んでいたので、感慨深いものがあります。
その週刊少年ジャンプをはじめとしたマンガ雑誌を読んでいて、ずっと気になっていたことがありました。
「マンガ雑誌に使われている紙は、なぜカラフルなのか?」ということです。

先に挙げた週刊少年ジャンプのような厚みのあるマンガ雑誌には、ほとんどのページにピンク・黄色・グリーンの3色の紙が使用されています。
この紙は仙花紙(せんかし)と呼ばれるもので、古新聞と印刷所や製本所で裁断を行う際に出てしまう断ち落としと呼ばれる余り紙を原料として作られているそうです。
古新聞を原料とする紙には、どうしてもインクが含まれてしまうため、できるだけ白く汚れのない紙を作ろうとすると、インクを抜くための「脱墨」という作業が必要になります。
ですが、週刊のマンガ雑誌は基本的に読み捨てるものと考えて作られており、単価も抑える必要があるため、汚れや黒ずみが残ったままの紙を使用するようになったのですが、この汚れや残ったインクを目立たなくするために、紙そのものにあえて色をつけるというアイデアが採用されたということです。
汚れの少ない紙を使用したり、脱墨の作業を行ったりするよりも、紙に着色をしたほうがコストが抑えられ、価格を上げずに雑誌を作ることができているそうです。
また、複数の色がある理由は、「一色だけだと単調になって、読者が飽きてしまうのではないか」という気づかいから来ているそうです。
出版社はさまざまな配慮やアイデアを通して、より多くの人に楽しみを届けてくれているのですね。
読書の秋もやってくることですし、名作マンガをゆっくり読み返したい気分になりました。
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