婚約者を診断して欲しいと頼んできた男性のケース その1 | UNOSANO.NET 彩リノススメ

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こんにちは、佐野みずきです。

色彩心理診断を依頼される方は、さまざまな事情を抱えて私のところにいらっしゃいます。ビジネス上の相談をされたい方、人生の岐路に立っており選択を迷われている方、人間関係に悩んでいる方……。
ですが、時にはテーマパークのアトラクションを楽しむ感覚で、気軽に診断を頼んでこられる方もいらっしゃいます。

遊び半分……とまでは言いませんが、軽い感覚で依頼してこられるのは、なぜかたいてい男性です。女性の場合は、診断を気軽に楽しむという姿勢はなく、診断を受けるときも診断結果を聞く時も、真摯な姿勢で受け止める方がほとんどです。

だいぶ前のことになりますが、「婚約者の誕生日に、色彩心理診断をプレゼントしたい」と、頼んでこられた33歳の鈴木さん(仮名)という会社員の男性がいました。
約500枚のカードを使用する本格的な診断は、けっこうシビアな結果が出ますので、遊び感覚で試すようなものではありません。ところがその方のお話を伺うと、どうやら色彩心理診断を「占い」と同じように捉えていらっしゃるようです。

私は、鈴木さんに、色彩心理診断とはどういうものか……をお話しました。
そして、「RAYS色彩心理診断は、プレゼントにするような内容のものではありません。時には深刻な結果につながることもあります。占いではないのですから、もしアトラクション的なものをお考えなら、他を探されてはいかがですか?」と、ご依頼をお断りしたのです。

カップル


ところがその男性は、「ありきたりのものでは、つまらないんです。色彩心理診断というのは珍しいので、どうしてもそちらにお願いしたいんです」とあきらめませんでした。
その方は、私の知り合いの紹介でしたので、お断りすることもできず……結局受けることになってしまったのです。
 
後日、鈴木さんは、婚約者だという29歳の洋子さん(仮名)とご一緒に、私の事務所を訪れました。二人の交際は長く、つい最近、結婚の約束を交わされたとのことでした。
「長年つき合っているので、お互いのことはよくわかっているんだけど、もし何か新しいことがわかったら、面白いかな……と思って。彼女のことをより理解するのが、僕の愛情なんです。彼女にも僕のことをよく理解して欲しいし……」

楽しそうに語る彼に比べ、私には、彼女の方はこの診断をうけることに、あまり気が進んでいないような印象を受けました。
ただ、あまり気が進まなくとも、彼がプレゼントだと言えば、女性は断れないものです。また、これが彼の思いやりから出た行動であれば、なおさら逆らえるはずはありません。

鈴木さんのご依頼は、まず二人の基本的な性格を診断した上で、相性も見て欲しい……ということでした。
実は私には、このカップルの会話やたたずまいを見るだけで、診断するまでもなく、二人の将来が見えるような気がしました。
二人のよい関係を維持するには、男性の甘えを許し、女性が頑張らなければならないのではないか、女性の負担が大きいのではないか……と感じてしまったのです。

そして、診断はその通りの結果を示していました。
むしろ私が想像する以上に、この二人の診断結果には、大きな心配の種が示されていたのです。(次号に続く)


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