こんにちは、宇野なつきです。
古い写真などに見られる茶褐色のことを、「セピア色」と呼ぶことがあります。
この語源は一体何でしょうか。
sepiaとは、イカの墨を表す英語ですが、もともとはラテン語でイカそのものを表す意味がありました。
昔はモノクロの写真や黒インクなどにイカの墨からつくられた染料が使用されており、それが光にさらされて退色したときの色をセピア色と呼ぶようになったそうです。
ここで、イカの墨を染料として使用していたのであれば、それとよく似たタコの墨はなぜ使われていなかったのか?という疑問を抱きました。
タコの墨が使用されない理由は、その粘度の違いと手間にあったようです。
イカ墨は粘度が高く、海水の中でもひとところにとどまるという特徴があります。
それに対して、タコ墨は粘度が低いため海の中でも広がりやすく、敵から逃げる際に煙幕のような役割を果たします。
この粘り気の少なさは墨そのものの薄さにも繋がり、実際にペンに付けて文字や絵を書く際にはネックとなったようです。
また、1匹あたりが持つ墨の量を比較すると、イカはタコの10倍にもなるといいます。
それに加え、イカの墨が比較的簡単に取り出すことができるのと比べて、タコの墨は肝臓にくいこんでいるため、破かずに外すのが難しいそうです。
これらの理由により、イカの墨が広く使用されるようになったと考えられています。
余談として、タコの墨はイカの墨に比べてうまみが少ない、などといわれることもありますが、実は成分そのものはあまり変わらないそうです。
実際にタコ墨を使用した料理もあるそうなので、機会があればチャレンジしてみたいですね!
【TOPICS】
2016年2月『ノブレス・オブリージュ アカデミー』にて、佐野みずき講師による『RAYSカラーメンタリスト養成講座』がスタート。「RAYSカラーメンタリスト」のディプロマ取得を目指せます。申し込み受付中。
>ノブレス・オブリージュアカデミーのサイト
佐野みずき公式サイト http://www.rays.cx/
佐野みずき著書『“サプリメントカラー”で意識を変える・癒しと気づきのカラーセラピー』
> https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0009502
佐野みずき著書『色の好みで相性がわかる?テーマカラー相性診断』
> https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0020278