人事異動内示の日だった。
通常3年以上が異動対象者とされており、
私は今の部署に来てからまだ2年なので非対象者。
つまり誰も私が今の部署から異動するとは思っていない。
今年は誰だろうね?
誰がどこからくるんだろうね?
送別会のお料理の料金設定はどうしましょう?
送別会の準備はいつ集まりますか?
など、私には関係ないと言わんばかりの会話を持ちかける同僚や後輩たち。
もちろん私はその時点では何も言えず、
このぐらいでいいんじゃない?
内示発表後すぐに集まったらいいと思うよ。
○○さんは6年だから絶対に異動だと思うよ。
などと、あたかも自分には関係ない風に会話をしていました。
赴任が決まってから約3ヶ月間、
家族以外の誰にも言えず、
社内でも、もちろん部署内でも知っているのは1人の管理職のみ。
本社の上層部しか知らず、
誰にもバレずにここまできました。
今思うと孤独となぜか罪悪感と、
来年度の話が出るたびに嘘をついている気分になり、
とっても複雑な三ヶ月間でした。
さてさて内示の発表の時。
管理職のデスク横に貼り紙がされましたが、
私たちの席からはまったく見えず、
管理職の席近くの社員も情報が多すぎて把握していないようでした。
いよいよ私の名前が呼び上げられ、
異動というより海外赴任、
この部署からはこれまで海外赴任した社員がいなかったようで、
みんな意味がわかっていないようでした。
後から聞いた話ですが、
新入社員は夏の長期休暇を利用して海外に研修に行くのだと思っていたのだとか。笑
それはそれは驚かれました。
かわいがってきた後輩たちの中には涙を流す子も。
こんな私のために涙を流してくれるなんて、
その涙は結婚式の両親への手紙の時までとっておきなさい。
と言いたくなるようでした。
後輩のうちの一人は、
今年部署ないでほぼ一緒に仕事をしてきた子。
席も近かったのですが、
私の顔を見ると泣いてしまうとのことで、
発表後は会議室に席を移して仕事をしていました。
仕事にならなかったと言っていたけどね。
その後人生初の囲み取材を受け、
部署のみなさんからの質問攻めにあいました。
今日まで黙っていたことが本当に苦しかったこと、
いつでも遊びに来てほしいこと、
海外異動希望を出す際は貯金をしてからにすること、
(これまでにかかったお金を計算すると怖いを通り越しておもしろいことになっている)
などを話しました。
さてさて、
仲良しの友達や離れて暮らす友達、お世話になった方にようやく言える段階まで来たのですが、
仲良しの友達は私のためにわざわざ帰省してくれて送別会を設定してくれたり、
地元の友達は私が連絡した直後に有給を取って送別会を開いてくれる計画を立ててくれたり、
最後に会いにいきたいから最後の勤務日を教えてほしいと連絡があったり、
出発の日にちを聞いてきたり、
うちまでお別れに来ると言ってくれたり、
そんなことしてくれたら余計泣けてくるじゃんかよ。
と思いました。
なかには「絶対に遊びに行く!」と言ってくれている友達もいて、
大体そういうのって行くって言っておいてこない人も多いと思いますが、
私の友達たちは本当にきそうで、
受け入れ態勢が不安です。
だってまだ家も見てないのですから。
もちろん車もね。
お金は払ったよ。笑
これから3月末までに送別会がなんと6回!
もちろん赴任の準備も大詰め。
東京の大使館にも一泊で行く予定あり。
そこでも親戚一人と友達一人に会う予定。
逆に夫がいなくてよかったかも。
ブログの更新もどうなるかわかりませんが、
書きたいことだけはたくさんあるんです。
書きたいと言うか聞いてほしいというか・・。
気長に待っていただけたらと思います。