あれから10年も | 雲南市創作市民演劇

雲南市創作市民演劇

主催/雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト実行委員会

こんにちは!ひろさんです。いよいよ公演が近づいてきました。
みんなのブログを読んでいたら、私も書きたいことが出てきて、久しぶりに書かせてもらうことにしました♪

さて、あれから10年です。

いつから? って、

雲南市民演劇が初めて永井隆博士の演劇に取り組んでからです。
最初の時のタイトルは『Takashi』
10年前の今ごろは、ちょうど『Takashi』の参加者募集をしていた頃かな、と。

あの頃を思い返すといろいろ懐かしいのですが、最初は亀尾先生から永井博士の文章をいくつか渡されて、みんなで読むところから始まった記憶があります。戦争のこと、平和のこと、原子力のこと・・・大きなことと向き合い、本当にたくさん話し合って生み出された作品でした。市民演劇での雲南公演・益田公演、ケーブルテレビでの放送だけでなく、亀尾先生とともに、若手演出家コンクールで下北沢へ、三刀屋高校や三刀屋高校掛合分校など、高校演劇でも上演されました。

 


そうやって、いろいろな公演が重ねられて5年ほど経った頃でしょうか、町の中でちょっとした変化を感じました。私は雲南市内の小学校でダンス・表現運動の講師をしていて、学習発表会に関わることが多いのですが、「Takashi」を作っていた頃は雲南市内の三刀屋町以外で永井博士のことを話しても知っている方が少なく、三刀屋町の小学校以外で永井博士について発表するのを見なかったのが、木次町や加茂町といった他の町の小学校でも平和教育の中で学び、学習発表会で取り組むことが出てきたのです。発表会に向けて、先生方から「今年の6年生は永井博士のことをしたくて」と相談を受け、市民劇で使っている音楽を使って表現を作ることができました。(作曲者のLiLica*さんや演劇によるまちづくりプロジェクト実行委員会のご快諾、ありがとうございます!)

そんなこともあり、”三刀屋の永井隆博士”から”雲南の永井隆博士”へ、じわじわと根っこが広がっていくのを感じた10年でした。

そして今、『永井隆物語』に取り組みながら、とても嬉しく思っているのが、島根大学の学生さんをはじめとした若い人たちの参加です。演劇が好きで、演劇がしたくて、演劇を学びたくてチェリヴァホールへと通って来る彼ら彼女らは、雲南市外・島根県外出身の子も多いです。
 


「そのことがどんなよかことの種になるのか、わかりませんけんの〜」

というのは、劇中で私が一番好きな台詞なのですが、『Takashi』を種にこの10年いろいろな「よかこと」があったように、この『永井隆物語』もこの先10年の「よかことの種」になるのだと思っています。

 

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劇場でご一緒する観客の皆さんもまた「よかことの種」

たくさんの皆さんと「よかことの種」になりたいな^^
チェリヴァホールでお待ちしています!!