雲南市創作市民演劇

雲南市創作市民演劇

主催/雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト実行委員会

雲南市創作市民演劇2021「永井隆物語」

開催期間
2021/04/24~2021/04/25

時間等
4月24日(土) 17:30開場 18:30開演 / 4月25日(日) 13:00開場 14:00開演

料金
【全席指定・各200席】※3月14日 10:00~ 販売開始
一般:2000円(当日2500円)
大学・高校生:1000円(当日1500円)
4歳~中学生:500円(当日700円) ※3歳以下の入場はご遠慮願います。
障がい者手帳保持者割引あり(半額・要事前申込)

皆さんこんにちは!

先日UPした「永井隆物語」公演情報

見ていただけましたでしょうか!

 

 

この公式ブログでは稽古場の様子を発信し、皆さんに

 

どんな公演なのか?

 

どんな人たちがいるのか?

 

どんな雰囲気で稽古しているのか?

 

などなど。

現場の雰囲気から公演に興味を持っていただけるよう、更新して参ります。

 

さて、今日は3月20日の稽古の様子から。

永井隆とその妻、緑。

また、その子どもたちによる語りなどのシーンが主に稽古されました。

 


永井隆の

「愛」

という言葉に込められたものが何か。

演出の亀尾さんも、伝える内容に熱がこもります。

 

2016年に公演した「Takashi」と同じ題材でありながら、異なる雰囲気で語られる今作。

 

次回更新をお楽しみに!

これまでに動員数が10,000人を超える異色の市民劇
永井隆記念館の改築オープン(4月20日)にあわせ

「永井隆物語」を上演!!

 

 

<開催日時>

令和3年4月24日(土) 17:30開場 18:30開演

令和3年4月25日(日) 13:00開場 14:00開演
※感染症予防対策を取りながら開催します。

 

<料金>
【全席指定・各200席】※3月14日 10:00~ 販売開始
一般:2000円(当日2500円)
大学・高校生:1000円(当日1500円)
4歳~中学生:500円(当日700円) ※3歳以下の入場はご遠慮願います。
障がい者手帳保持者割引あり(半額・要事前申込)

 

<あらすじ>

放射線を研究し
放射線で数多の患者を救った隆は、
その代償として原子病を発症し
余命数年と宣告される。

 

妻に幼子の将来を託し
残りの人生を自らの体を冒す
原子病の研究に捧げると誓った

昭和二十年、
あの原子爆弾が長崎に投下された。

 

科学者として、医師として、父として、
そして神を信じる者として、
隆は後世に何を遺そうとしたのか   

 

<脚本・演出>

亀尾佳宏


★雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト
雲南市民を中心に各地から集まった参加者が演劇の世界に触れる喜びを体感し、相互交流のできる場を得ることで、地域文化の活性化を目的としています。公演・演劇ワークショップなどの企画、制作、開催などを行い、心豊かな人づくり、まちづくりを目指します!

 

<プレイガイド>

[雲南]雲南市木次経済文化会館チェリヴァホール(TEL:0854-42-1155)
    雲南市加茂文化ホールラメール(TEL:0854-49-8500)
    雲南市三刀屋文化体育館アスパル(TEL:0854-45-9222)
    大東公園市民体育館(TEL:0854-43-5511)

[松江]島根県民会館チケットコーナー(TEL:0852-22-5556)

[出雲]ビッグハート出雲(TEL:0853-20-2888)

雲南市創作市民演劇第4弾
『ふることぶみ~古事記~』

 

参加者オンラインインタビュー

 

トトリノカミ 役ほか:與田こけし さん
当時のニックネーム:こけしちゃん

(写真は2014Takashiより)

 

~與田こけしさん参加作品一覧~

ふることぶみ~古事記~(2014)

Takashi(2014)

 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!

ラメールにクラシックコンサートを聴きに行った際、市民劇のチラシを見つけました。お芝居はほとんどやったことがなかったのですが、スタッフも募集しているということで、楽しそう!と思い応募しました。

 

-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください

『ふることぶみ』が私の人生初めての演劇体験だったので心に残っています。その中でもキャストが着ている衣装を翻して長い列を作り、八岐大蛇になる場面が印象的でした。舞台全体に広がる大蛇のうねりにダイナミックな音や照明の演出が合わさったときはとても興奮しました。

 

-現在取り組んでいる活動や、頑張っていることがあればお教えください

座・高円寺を出てからしばらく演劇から離れていましたが、この度東京での仕事を辞めて地元に戻り、城崎国際アートセンターでお仕事することになりました。(また演劇の近くに戻ってきました!)
今はコロナの影響でなかなか家から出られない日々が続いており、これから劇場や舞台芸術全体がどうなっていくのだろうという不安はありますが、地域の文化施設だからこそできる新しい発想で、まちの魅力を発信し、人と人との「集まり」の場をつくっていきたいと考えています。

 

-今後の市民劇に期待する事とは?

他の地域の劇場が真似したくなるような、市民による演劇のまちづくり事業はとても素敵で刺激的な試みだと思っています。私の人生が思わぬ方向に進んでいった?!そんなきっかけになった市民演劇、これからも続けていってほしいなと思います。

 

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シタテルヒメ 役ほか:駒原友美 さん
当時のニックネーム:こまちゃん

 

(写真は2014Takashiより)

~駒原友美さん参加作品一覧~

水底平家(2013)再演,

ふることぶみ~古事記~(2014)

Takashi(2014)

KOMACHI(2016)

 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!

三刀屋高校の同級生で、かつ演劇部で一緒だった友だちに「(市民劇の)稽古を見に来てみたら?」と声をかけてもらったことが始まりです。作・演出をされている亀尾先生は三刀屋高校演劇部時代の顧問の先生で、また先生や友だちと一緒に芝居ができるなら楽しそうと思い、どんな雰囲気なのかを知るために稽古見学をさせていただきました。参加者の皆さんのイキイキとして楽しそうな様子を見て、自分も参加したいと思い、《次の作品から参加出来たらいいかな》と考えていたら、その帰りに亀尾先生から「本番出るんだよね?」と。見学者のはずが出演者になりました。それが水底平家(2013)再演です。

 

-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください

それぞれの作品で、さまざまな思い出がありますが、ふることぶみ〜古事記〜(2014)では、奈良県の大和郡山市民劇団『古事語り部座』の方々と大和編・出雲編合わせての公演で、いつもの市民劇以上に皆のテンションが上がり、お祭りのような盛り上がりだったように記憶しています。歌劇ということで、練習では汗だくになりながら、歌って踊って。周りを見ると、皆、心の底から楽しんでいるのが伝わってきて、なんとも言えない高揚感がたまりませんでした。私は小学生の女の子2人と一緒に、3人で歌う曲があったのですが、2人とも歌がとっても上手い!!もっと良くするために、3人で話し合い、たくさん練習したのが懐かしいです。ふることぶみは、今までの市民劇の中でも子どもたちの参加が多く、どの子も魅力的で一生懸命。元気いっぱいで、稽古場を明るくしてくれました。これも市民劇ならではの出会いだと思います。そんな子どもたちのために、小道具チームとして、食べ物の形をした被り物をせっせと作り、皆の前で初めて披露した時に、「可愛い!」という声が上がったときは嬉しかったです。
どの作品にも言えることですが、裏方さんが本当にすごい。市民劇ではキャストだけでなく、裏方もほぼ全て参加者がするのですが、クオリティーがすごいです。舞台セット、衣装、小道具など、出来上がったものを初めて見る時は感動します。
最後の参加となったKOMACHI(2016)では、タコの役を演じることになり、大道具と衣装の担当の方がクオリティーの高いタコを作ってくださいました。初めて見た時の驚きは忘れません。なぜ最後の役がタコなのかとも思いましたが、素敵なタコを作ってくださったので、前向きにタコになれました。

 

編注:タコ↓

 

-現在取り組んでいる活動や、頑張っていることがあればお教えください

一昨年の7月に子どもが生まれたので、今は子育てを頑張っています!

 

-今後の市民劇に期待する事とは?

私にとって雲南市創作市民演劇とは、仕事だけしていたら出会えなかった人たちと出会い、皆で協力して一つのものを創り上げる楽しみを感じられる場でした。稽古が楽しみすぎて、《この後稽古だから、仕事を頑張るぞ!》と思った日もたくさんあります。生きがいみたいなものを感じられる場だと思うので、これからも長く続いていってほしいと思います。

 

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キサカイヒメ 役ほか:三瓶裕美 さん
当時のニックネーム:さんべさん

 

(写真は2014Takashiより・中央右)

 

~三瓶裕美さん参加作品一覧~

ふることぶみ~古事記~(2014),

Takashi(2014)

KOMACHI(2016)

異伝ヤマタノオロチ(2017)

水底平家(2018)

KIRINJI 新説・山中鹿介(2019)初演

KIRINJI 新説・山中鹿介(2019)再演

 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!

演劇にはほとんど興味を持つことがなかったのですが、仕事で小学校のダンスの授業をするようになり、学習発表会での振付を頼まれるなどもあり、舞台のことを勉強したい(しなきゃ)と思うようになったのと、県民会館で「古事記を動く」というワークショップを受けて、もっと古事記を動いてみたいと思っていたころに、スーパーで「ふることぶみ」の参加者募集ポスターが目に入ったのがきっかけです。

 

-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください

作品というか、初めて参加した時の顔合わせが衝撃でした。どこから湧いてきたんだというほど、若い人たちがたくさんいて。(地域おこし協力隊として雲南市に移住して来て、はじめの頃は雲南の若い人たちと知り合うことがとても少なかったんです。)


-現在取り組んでいる活動や、頑張っていることがあればお教えください!

木次町で「つちのと舎」というカフェ・民泊をやっているほか、雲南市内の小中学校でダンス・表現運動の講師をしています。みんなが体づくりや表現することを楽しむお手伝いをできたらいいなと思って活動しています。

 

-今後の市民劇に期待する事とは?

雲南の子どもたちがたくさん参加するような作品も、いつかできたらいいなと思います^^

 

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アマテラス 役ほか:大野育子 さん
当時のニックネーム:いくさん

(写真右)

 

~大野育子さん参加作品一覧~

異伝ヤマタノオロチ(2012)初演

異伝ヤマタノオロチ(2012)再演

水底平家(2013)初演

水底平家(2013)再演

ふることぶみ~古事記~(2014)

Takashi(2014)

KOMACHI(2016)

 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!

演劇やりたいなぁ〜と探しているときにチラシを見つけて興味を持ったら、何人か知り合いが参加していたので。

 

-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください

日々いろんなことがあって、いろんな思い出があります。エピソードといえるものかわからないですが…。
『ふることぶみ』のとき、台本が数シーンできたころ、演りたい役を書いてと言われました。配役の希望を聞くことは毎回あるのですが、この時は紙に書いた覚えがあります。
台本にはまだ登場人物が少なかったので、悩んだ私は、台本には出てきてない有名な神様を書きました。出てくるのかわからないし、どんなものかもわからずに。でもその後、無事に登場して、希望したその神様を有り難く演らせてもらうことができました。
『ふることぶみ』は、ほぼ全員が役名と役割があって、楽しい舞台でした!


-現在取り組んでいる活動や、頑張っていることがあればお教えください!

なかなか活動とまではいってないのですが、朗読や朗読劇ができるよう練習し始めてます。

 

-今後の市民劇に期待する事とは?

全国の演劇人や市民演劇との交流が増えるといいと思います。松村さん、奈良の古事語り部座さんのように。
市民演劇を創ってみたいというスタッフやキャストの主となる人を全国から募ってみたり。

 

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みなさん、ありがとうございました!

そしてなんと、今回の企画に合わせて当時島根に来てくださった奈良のメンバーからもメッセージをいただいております!!

 

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『ふることぶみ~古事記~』奈良編参加者
イザナギ役 ほか:新居達也 さん

 

-ふることぶみ~古事記~に関わることになったきっかけをお教えください!

奈良では知り合いに誘われたからと、松村さんが関わっていたからですかね。
島根公演は、こんな面白い企画参加しないわけにはいかないと思って参加しました。

 

-心に残っているエピソードなどがあればお教えください

カーテンコールで奈良と島根の人がそろって舞台上にいるのを、セットの高い所からみたとき、なんかじーんときました。
あと、観客として市民劇を観に行ったとき皆暖かく迎えてくれることです。


-現在取り組んでいる活動や、頑張っていることがあればお教えください!

去年はコロナで動けてませんでしたが、ナ・LIVEと言う、演劇イベントを頑張ってます。

 

 

 

-今後の市民劇に期待する事とは?

これからもずっと続いて欲しいです。
また奈良と島根で一緒の舞台にたちましょう!

 

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皆さん、本当にありがとうございました!

 

次回からは2014年9月Takashiにプレイバックします!

雲南市創作市民演劇、いよいよ再始動!

今年の演目は『永井隆物語(仮称)』

脚本・演出は島根県立三刀屋高等学校掛合分校教諭の亀尾佳宏さんです!


 

<応募に関して>

申込締切: 2021年2月5日(金)
顔合せ&説明会: 2021年2月13日(土)10:00~12:00
公演日: 2021年4月24日(土)・25日(日)



<参加希望の方は必ずお読みください>
★出演者参加条件
山陰両県にお住まいの高校生以上で高齢でなく疾患をお持ちでない方。稽古に定期的に参加でき、4月の公演本番に必ず参加できる方。(体調不良等やむをえない場合除く)。
稽古目安:2月は週1~2回、3~4月は週2~3回。原則平日19時~22時、休日14時~19時
※稽古回数や日時については変更となる場合があります。特に、公演が近づくにつれて稽古日が追加のとなる可能性があります。

★スタッフ参加条件
山陰両県にお住まいの高校生以上で高齢でなく疾患をお持ちでない方。
音響、照明、美術(大道具・小道具)、衣装、広報 など

◎注意事項
・新型コロナウイルス感染症の状況により、急遽公演中止となる可能性がございます。
・衣装として全員必要となるインナーや公演日の食事など、参加者で負担し用意していただくこともありますのでご了承ください。

参加したい、話を聞いてみたいという方はお気軽にお問い合わせください。

その他、応募に際して詳しくはチラシをご覧ください。

 

 

2014年秋に公演した『Takashi』とどう変化を見せるのか。

ぜひ、お楽しみに!

前回更新から大きく間があいてしまいました。大変申し訳ありません。

月どころか年までまたいでしまいました…。

 

皆さま、改めて今年もよろしくお願い申し上げます。

 

さて、止まっておりました過去公演振り返り。

再開一発目はふることぶみのパンフレットに記載されておりました

「松村武 × 亀尾佳宏 特別対談」

です!

では、どうぞ!

 

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-お二人の縁の始まりは2012年「異伝ヤマタノオロチ」雲南公演ですね。

亀尾(以下、亀)
最初に市民劇というのをやる話になった時に“プロの人を1人呼びぼう”という話になって、古事記で舞台を作っているカムカムミニキーナ主催の松村武さんが来てくださるかもしれないという話になりました。お名前は知っていたんですけども、そんな有名な方がまずこんなところに来て下さるのかという事とお金は大丈夫かということが心配でした(笑)
松村さんと直接お話をした事も無かったので、難しい人じゃないのか、叱られたりはしないかと心配もしましたね。

松村(以下、松)
結構思っちゃうんですよね、ガチガチに固めた信念みたいなのがあってこちらの話が聞いてもらえなかったらどうしよう、とか。
実はこちらも同じだったんですが、初めてこちらの稽古にお邪魔した時に亀尾先生というのは話が通じそうだなと思いましたのでまずは一安心でした。
こちらは奈良県の大和郡山市で古事記語り部座というのをやっていて、古事記編纂1300年というのを大きな流れにしたかったんですよ。そんな中で島根と繋がる事が出来たのは大きかったですね。
僕は島根に来たことが無かったんですけども、雲南市というのが本当に歴史的にも人間的にも素晴らしいところで気に入ったんですよね。
市民劇に出ることが決まってからは、次はどこ観光するか…、そればっかり気にしてました(笑)
特に地元ガイドさんによる雲南古事記スポット観光が良かったですね。

亀 ありましたね。
まだ知り合ったばかりであまりお話もしてなかったので緊張しながらでした。僕は古事記にそこまで詳しいわけでは無かったですし、地元でありながら行ったことの無い場所が多かったんですけども、松村さんはとにかく古事記に詳しい!
見ていて自分が恥ずかしくなるくらいでしたよ。僕はこれまでここに住んでいながら何をしていたんだと(笑)

-親睦を深めたあとの、異伝ヤマタノオロチ初演となるわけですね

松 実は本番よりも稽古の時の方が思い出深いんですよ。最初に稽古に来た時、まずメンバーの若さに驚きました。奈良に比べて非常に若い。これだけ若いエネルギーがあって、時間も取れるメンバーが集まっているというのが純粋に羨ましかったです。

亀 松村さんが来てくださったことでメンバーがたくさん刺激を受けて、良い経験になったなと思います。

松 こっちもこっちで、たまにしか行けないから完璧に台詞覚えていないとマズいだろうとか、もう皆台本持ってなくて動きもバッチリだったらどうしようとか思って、焦ったりしてましたね。
雲南メンバーの感じの良さからか、だんだん緩んでいきましたけど(笑)

 僕も最初は松村さんが来られて緊張したのを覚えてます。ですが、松村さんが雲南メンバーといろいろ会話してくださって、だんだん普段通りに(笑)

松 ほんとに良い人が多いですよね。一緒にいてあんまり急がない感じも好きですし、雲南メンバーからお芝居のことや舞台での動きなどをいろいろ聞いてきてくれるのも嬉しかったです。
だからこそ、緩むくらい馴染めたのかもしれないですね。

 



-そして同年9月、今度は異伝ヤマタノオロチを奈良で公演することに

 よくぞ来てくれた!と感動したのを覚えてます(笑)

亀 皆、結構楽しみにしてましたよ。行ってからもこれがまた凄く楽しくて。
奈良のホールも凄く良いところでお客さんも満員だったんですが、やはり仲間と奈良に行ったというのが何より良かったですね。
今でも当時のメンバーと話をすると“また奈良に行きたいね”なんて話になるんです。
そして、この公演を通じて島根と奈良が繋がったというのがやっぱり凄いなと思います。

松 あのイベントを3年間プロデュースしていたので、終わって奈良と島根の皆がステージの上でカーテンコールをしたときには感無量でした。島根と奈良というだけじゃない、何か大きなものを繋げたと。今でも語り草ですよ。

亀 繋がったものといえば『異伝ヤマタノオロチ』は再演があったから雲南メンバーの絆が深まった感じはありますね。初演では言われたまま作り上げた感じがありましたが、再演では皆から様々な意見が出るようになって。初演の直前にもそういう雰囲気はあったんですが、再演によって自然に言える関係になっていったんだと思います。
あれがもし再演が無くて次の市民劇は来年、となっていたら皆バラバラになってたかもしれない。重要な奈良公演でしたね。

 



-そして今回のふることぶみでは奈良のメンバーが「大和編」を引っ提げて雲南入りです

松 今回は出雲編・大和編に分けるという珍しい構成に加えて、サキタハヂメさんという1人の音楽家が物語の音楽を担当するということもあり、出し物としてはずいぶん珍しいものになると思います。
舞台を作るメンバーとして奈良から約20名がやってきます。さっき島根側は70名以上と聞きましたから、もう100人近い。これは凄いですよ。


100人もの人数がステージの上に立つなんて、これからもあるか分からないですよね。
それにしても奈良から20名というのも結構な人数での移動。それこそ、そちらもよく来てくれる流れになったなと思います。

 



松 僕の中ではここに人を連れてきたい衝動があるんです。皆に紹介したい気持ちというか。しかも古事記を一緒にやったメンバーだから、絶対ここにきたら面白いと思うんですよ。60年生きてる人でも、人生の中で得がたい経験になると思います。大きな祭りが控えている感じで、楽しみですね。
僕は今、劇団でも市民劇でも古事記をずっとやっていて、古事記伝道じゃないですけど古事記を現代に伝えるというのが自分のライフワークになりつつあるので、単純に市民劇を持ってくるよりもその土地の人にやってもらうという点で違う古事記の形に見えてくるかもしれないのも楽しみです。また、亀尾先生の作られる出雲編というのがどのようになるのか、それがすごく楽しみで。古事記でも面白いのは出雲編だったりしますからね。

 プレッシャーが(笑)だからこその難しさも感じてます。
ただ、古事記はまだまだ良く分かっていないところもありますが、いろんな土地の人がいろんな解釈をして生まれてきた物語だと思いますので“こんな解釈があっても良いんじゃないの?”と思いながら書いています。

松 古事記は一種のミステリーですね。後世のいろんな人の解釈が加わって変遷してきたものだから、新しい読み取り方があったりする。そういう楽しみ方が古事記にはありますね。
考えてみれば、この古事記というものを通じていろんな人と繋がったなと。土地はパワースポットとかあるじゃないですか。
古事記は神話が持つエネルギーを秘めた、パワーアイテムみたいなところがある気がします。
編纂されてずいぶん長い時間がたつのに今でも影響を及ぼすという。だから物語を通して人と人とが繋がることに、違和感が無いんですよ。そういったエネルギーを持ち続けて現代に伝えられてるんじゃないかと思います。

亀 一緒にお芝居を作りましょう、というのはそう珍しくないかもしれないんですがこうやって古事記という大きな題材の舞台となっている土地の人たちが、1つのお芝居を作り上げるというのは言葉にしづらいですが、とてつもなく凄いことのように思うんです。
これは他のところの人では絶対出来ないですし、ここでしか観れないものになると思います。

松 この雲南という土地に来て“ふることぶみ”をご覧になった方には、歌劇というものを通して古事記そのものの魅力とエネルギー、奈良や島根の演劇人の元気さを伝えたいですね。
 

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次回は意外な方からメッセージを頂いていますので、そちらをご紹介!

 

早いところで更新します!

雲南市創作市民演劇第4弾

『ふることぶみ~古事記~』

 

 

雲南市木次経済文化会館チェリヴァホール
2014年3月15日(土) 19:00~
2013年3月16日(日) 14:00~

 

1300年の時を超え、出雲と大和が手を結び、古事記を歌い物語る。

3部構成、総勢100名による壮大な物語が幕を開ける。

 

 

 

 

再生すると音が出ますのでご注意ください。

 

<脚本・演出>
大和編(1部・3部):松村 武

出雲編(2部):亀尾 佳宏

 

<音楽担当>

サキタハジメ

 

<演奏>

はじめにきよしとその仲間たち

・サキタハジメ(ギター・のこぎり)

・新谷キヨシ(ピアニカ・アコーディオン)

・山下憲治(ピアノ)

・えぐちひろし(ギター)

・池田安友子(パーカッション)

 

<題字>
池田清子(安澄)

 

 

<キャスト・スタッフ>※50音順

◆大和編

新居 達也

伊東 信子

稲井 美佐

今川 里江

加納 美幸

鎌田 英子

貴志 るりこ

木村 麻美

瀬野 育子

田中 洋子

中川 結衣

中川 裕太

西川 雅子

張田 博子

福山 はる美

堀内 裕子

松田 美登里

万野 まさみ

森 早苗

 

◆出雲編

青木 奈緒

吾郷 愛子

荒川 明範

石原 知美

稲寄 陽子

板垣 友里恵

井上 元晴

井原 ことは

井原 はるひ

岩谷 章

後山 悦子

内田 愛美

江田 くみこ

海老原 わこ

大野 育子

大藤 蓮

岡田 典子

岡田 真那実

岡本 大輔

笠江 紀子

鐘築 隼

川角 貴恵

木村 栄治

来須 彩

桑谷 真由美

験馬 香穂

小畠 寿子

小林 さつき

駒原 友美

西藤 将人

坂上 歩

坂本 恵理

佐藤 祥宏

三瓶 裕美

須谷 明史

陶山 裕輝

清 優輝

曽田 真吾

高野 雅子

田中 大介

チャーリー三浦

月坂 真菜海

土江 佳奈

中林 真希

西垣 クララ

錦織 歩香

西 菜々重

平井 佑佳

福田 利之

福留 正子

福間 美見子

藤原 克

堀尾 瑠花

牧場 ミドリ

松浦 智有

松浦 菜月

松尾 鉄平

松島 彩

松本 悠

村松 英俊

安井 雄太

安田 陽子

山尾 一郎

山根 妃佳里

山本 紗織

與田 こけし

渡部 慎吾

渡部 葉月

 

 

サポートスタッフ:

安部 真理/池田 まいこ/岩成 扶自子/大原 志保子/片寄 乃梨子/斎藤 慎也/木村 友紀/

高尾 枝理/多賀 良樹/堀江 依知菜/堀江 真澄/林 一博/三浦 千賀子/渡部 裕輝

 

スペシャルサンクス:

保護者の皆様/三刀屋高校演劇部/小川 志津子/大國 紗苗/四ツ葉学園保育所/雲南市役所商工観光課/

雲南市役所市域振興課/影山 邦人/神在里本舗/布野カツヒデ/MCカッティング/揖野 由紀子/恒松 杏/

恒松 史美/上田 早苗/中田 ちあき/窪田 真菜/Ocean's club Year!!/株式会社アセント/

劇団カムカムミニキーナ


<委員長挨拶>※パンフレットより

本日は、雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト歌劇ふることぶみにご来場頂き誠にありがとうございます。「まちづくりは人づくり」という理念のもと続けてきた、このプロジェクトも今年で5年目を迎えました。回を重ねるごとに参加者の数も増え、今回は出雲編に約80名が終結。雲南市内はもとより、石見地方や、鳥取県は米子市から駆け付けた人もいます。さらに今回は小学生を中心とした子ども達の参加もあり、とても嬉しく思っています。演技者はもちろんのこと、舞台美術や大道具に小道具、照明、音響、衣裳、メイク、広報に制作など…各セクションが自発的に動きひとつの作品を創り上げていく姿は頼もしい限りです。自らの責任において行動し、果たしていく姿にそれぞれの成長を感じ、これからの地域を担う力の可能性を実感しております。

今回の雲南市創作市民演劇は一味も二味も違います。「歌劇ふることぶみ」は2012年9月に奈良県大和郡山市の市民劇団「古事語り部座」により、やまと郡山城ホールで上演された作品です。作・演出は「異伝ヤマタノオロチ」で客演して頂いた松村武氏……。松村氏が雲南と結んだ縁は感謝しきれないほど太く強いものになりました。

その縁により「古事語り部座」の皆さま約20名の方々をお招きしての合同公演が実現したのです。音楽を担当していただくサキタハジメ氏率いるバンドの皆さまも駆けつけてくださいました。大和編を「古事語り部座」、出雲編を「雲南市創作市民劇団」の総勢100名でひとつの舞台を創り上げます。

古事記に所縁のあるふたつの市民劇団。不思議な縁に導かれ、大和と出雲が手を結びます。愉快で楽しい。だけどどこか懐かしさを感じさせる。そんな、すこし不思議であたたかい「歌劇ふることぶみ」の世界をどうぞお楽しみくださいませ。

おわりに、本日の上演にあたりご協力してくださいました、やまと郡山城ホールの皆さまをはじめ、実行委員会の活動をご支援していただいております島根県や雲南市。そして、いつも暖かいご声援を送ってくださる地域住民の皆さまに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

 

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今回からは2014年の「ふることぶみ~古事記~」

参加者がさらに増えました!!

ちなみに、この当時小学生だった子たちが2019年KIRINJI 新説・山中鹿介では高校3年生になっていたことに驚愕していました(笑)

時の流れってすごい…。

 

しばらくふることぶみ~古事記~特集が続きます。

お楽しみに!

2013年9月

水底平家~みなそこへいけ・再演

 

 

まずは、脚本演出・亀尾佳宏さんの当時のインタビューから。

 

 

-再演に向けて、亀尾先生の中で気持ちの変化はありますか?

まず、お芝居が出来る場所があるという事自体そうある事ではありませんので、そういった場を与えてもらったというのは嬉しいですよね。
前回の初演が終わってから、チェリヴァホールさんから再演してはどうかというお話があって、周りの人からももう1回という声が聞けて。再演決定となった時には、また皆とお芝居を作ることが出来るという嬉しさがありました。
嬉しさということではもうひとつ。
今回、再演をするにあたって特に公募をしたわけではないので、前回居た人が抜けるという点でどうしてもパワーダウンする可能性がありました。そんな中で、公募してないのに「出たい!」という声があちこちから出てきて、手を上げてくれたというのが嬉しかったですね。
またその人たちが今までいたメンバーと距離をとるのではなく、昔からずっと一緒にやっている仲間のように稽古をやってくれている。輪が広がっているというのが嬉しかったですし、楽しく感じているところですね。
そういった意味でも、再演やらせてもらって本当に良かったなと思います。
もし再演が無かったら前回観たお客さんが「良かった」「面白かった」で終わってしまったのが、そのお客さんが舞台参加者になる機会を作ることも出来たわけですから。

-『水底平家』自体の変化もありますか?

今回一部キャストが変わるわけですが、初演の平敦盛・熊谷直実・滝口時算を演じたメンバーが参加できないという話を聞いて正直どうしようかなと思いましたね。
前回のメンバーも、いろいろ考えた結果一番良いと思ったメンバーを選んだ訳ですから。
ですが、いろんな人にいろんな役をやってもらって、今回も一番良いと思えるメンバーにすることが出来ました。
これだけ主要キャストが入れ替わるというのは私にとっても楽しみですし、前回観たお客さんにとってもまた違った目で観てもらえるのではないかなと。
人が変わることで前回より質が落ちるということはあってはならないことだと思っていましたが、こうして新しくそれらの役をするメンバーが決まって稽古を重ね、絶対面白いものになるなと感じるようになりました。

それとですね、異伝ヤマタノオロチの時にも感じたことですが、半年の間に皆がそれぞれにパワーアップしています。初演から再演までの間にご飯食べに行ったり、違うお芝居を一緒にやったりして皆が凄く仲良くなって。一体感が生まれているんです。そこに今回新たに加わった人たちもいて、初演とはまた違った雰囲気が出ているなと思います。単に同じものを繰り返すのではなくて、前回と違う人が参加したことでお芝居全体が新鮮なものになったなと感じています。

あと、実はまだここから新しい人物を加える暴挙に出ようかと思っています(笑)
書き足りなかったなと感じているところもありますので。
(編注:インタビューは2013年8月下旬。その後に「平知章」役が生まれています)

-今回の水底平家、キャストが一部変更に。

これは悩みましたね。まず、なにより熊谷(次郎直実)をどうするかに悩みました。
初演で演じた藤原寛貴くんが今回いなくて、それで変わりを誰にするかを考えた時に、今まで参加してくださっているメンバーで「この人は合う!」という人がなかなか思い浮かばなかった。それでいろんな人にやってもらったわけですが。
最終的に熊谷直実は今回が初舞台の森山らきあさんに決まりましたが、最初らきあさんもメインキャストに、とかは全然考えていなくて。音楽で活動なさっている方という事で忙しくてなかなか稽古にも来れないのではないかと思っていたところもありました。
ですが、らきあさんという人は凄く真面目で誠実。稽古に良く来てくれるし、みるたびに良くなっていく。その誠実さがそのままお芝居に出ている。その感じが、私の考えていた熊谷直実にあっていて、らきあさん自身も自分のものにしていく様子が感じられたんですよね。
らきあさんが音楽の世界でずっとやってこられたからなのか、上手いとか下手とかを通り越してすごくお芝居に惹きつけられるんですよ。これだけ見ている人を惹きつけるというのは凄いですよね。今回の見所の一つじゃないかなと思います。

別の意味で悩んだのが敦盛役です。
難しい役なんですよね。最初に帝と絡むシーンはありますが、短い中で楽しいシーンや真面目なシーンもある。初演で藤原絵梨香さんはそんな難しい役を好演してくれましたが、どうやっても彼女と同じような演技が出来る人はいないと思ったんです。
決定した駒原さんは新規参加メンバーという事もあっていろいろ未知数なところはありましたが、彼女の雰囲気なら初演とはまったく違った敦盛になるだろうと思って決めました。

それから前回初舞台となった岩谷さんが今回時算を演じることになって。
岩谷さんは非常に舞台の事をしっかりと把握していて、時算のセリフも再演稽古の最初の頃から台本なしで読めるくらい熱心に練習もしていました。
その熱意が熱意で終わらず、稽古のたびに気持ちの伝わる良いお芝居になっていったので決めました。
本人はあがり症だと言っていたので、それが克服できるかどうかも楽しみです(笑)

-亀尾先生が『水底平家』に込めている思いというのは?

元々高校演劇として作ったのが始まりですが、やるたびに思うのは平家物語という物語がまったく色あせない、現代にも通じるエンターテイメントでもあるしすごく大事なものを伝えてくれているのだと感じています。
ですので、水底平家もその時代を通して今の人たちにメッセージが届く作品だなと思っています。古典作品からもらった作品としての美しさなどを音楽や照明、肉体で表現をしていくという面白さを、演劇を通して伝えられるというのもありますね。

以前もお話ししたように高校演劇では60分という枠がありますから結構削った部分がありましたが、市民劇ということで入れたかったシーンを入れさせてもらっています。考えてみたら、平家物語を60分におさめるって凄いことですよね。
ただ、一般に演劇で2時間を超えるものにすると観ている人にしんどい思いをさせてしまうと思いますから、平家物語のどのシーンを取り入れようかという作業ではつらいものもありました。
さきほど言ったように、初演で書き足りなかった部分もある訳なので、それもどうするのか考えているところです。

今回の水底平家では初演も再演も出演させてもらいます。
異伝ヤマタノオロチを初演・再演と観た時に、ああやっぱり出たかったなと思ったんですよ(笑)
当時そんな余裕は無くて、自分が出ることによって足を引っ張ることになるなと思ってやめたわけですが。
演出って、本番が始まってしまうと何も出来ません。贅沢な話かもしれませんが、やっぱり稽古も本番も、皆と一緒になって楽しみたいという気持ちがありました。終わった後も、舞台立っている人と一緒に感慨深い思いをしてみたいと。
皆を困らせることになるのではと思ってはいますが、それでも舞台に立つのはやっぱり楽しいです。

 

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続きまして、2020年5月にお答えいただきました出演者の皆様のオンラインインタビューです!

 

平知章役:藤岡千夏さん

当時のニックネーム:ちなっちゃん

 

~藤岡千夏さん参加作品一覧~

水底平家(2013)再演

 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!
理由はたくさんありますが、きっかけとしておおきくあったのは、高校生の時演劇部に所属しており、当時の顧問の先生が亀尾先生で、いつか参加したいと思っていたので。

あと、演劇部時代の友達が参加していたことも理由のひとつですね。大学1年生で夏休み中に偶然帰ってきて、ちょうど稽古期間中だった時は運命かなと思いました。
 
-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください
自分が参加したのは水底平家の2013年再演でした。そのときに初演ではいなかった、平知盛の息子「知章」という役ができて自分が演じさせてもらえる事になったことがまずひとつ。本番まであと少しというところで決まったので、アワアワしながら必死に台詞を覚えました。他の人の足をひっぱらないように、必死でしたね。かっこいい殺陣もついて、一日々の稽古が無駄にできないくらいすごく大切で、自分でかけた重圧に潰れそうになりながらやってたように思います。
そして、沢山の人にアドバイスをもらいました。役作りの参考になることとか、登場人物同士の関係性とか、殺陣の練習に付き合ってもらったりとか、他にもたくさんたくさん…ほんとに周りの人に感謝してます。

この作品ではオープニングの旗回しが印象として残っています。舞台上が照明で赤く染まった中を三味線の音ともに飛び出し、平家の赤旗をたなびかせながら全身を使って振り回す。初演でこのシーンを初めて客席から見たとき、なんてカッコいいんだ!!!と感動したことを今でも思い出します。まさか再演で自分がやると思ってませんでした(笑)
やってみると意外と難しいこの旗振り(回し?)。友達に何度も聞いて、教えてもらって、見てもらうと「違う!」と言われ、また教えてもらって、、、。しかもあの旗、折れやすいんですよ。過去に何本も折れて、その度に小道具さんが直してとしていたので、旗の稽古の時は「折らないでね?」と念をおされました。(折りませんでした。多分。)

「みんなで一緒につくる」その感覚がつよくでる市民劇で自分が一番楽しいと感じるのは、世界を作り上げるアンサンブルだと思います。
勿論、役者をやるからには主役やヒロイン格の役どころを狙いたいもの。悪役だって、おいしい。
それぞれ参加者が目指すものは違うかもしれませんが、自分にとっては舞台上でみんなとその場にいることが一番楽しく、幸せなのです。
アンサンブルは全員でひとつの世界観を共有し、その一部となり、大きな流れや感動を生み出します。水底平家では、全員が平家であり、源氏であり、船であり、海であり、世界です。みんなでやるから楽しいのです。みんなでこの世界を作るからすごいのです。アンサンブルが全てではないかもしれませんが、当時の自分にはこの作品に参加した際に感じた充足感や向上心が今も忘れられず演劇から離れられない理由のひとつになっていると言えます。あくまで個人の感想です。

ちなみにどの市民劇の作品も大好きなので、印象に残っているものの中で強いて言うならば、この作品なのです。自分が参加してますし。本当はどの作品も全部観てますし、好きです。どの作品もすきなところ全部言えます。参加できるものならしてます。というか演劇がしたいです。早く安心してできるようになってほしいです。
 

-今後の市民劇に期待する事とは? 

演劇に興味がある人に向けたワークショップ、参加者による短編公演です。

そして、これからも雲南市を愛し、愛される市民劇をつづけていただけたら嬉しいです。

 

 

 

武士役:雛乃さん

当時のニックネーム:ひなのちゃん

 

(2018水底平家・稽古写真より)

 

~雛乃さん参加作品一覧~
水底平家(2013)再演

水底平家(2018)
 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!
高校時代の先輩が水底平家(初演)に出演していたことで興味を持ちました。

部活と違い大人ばかりだったのでとても刺激的でたのしかったです。
 
-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください
水底平家(再演)の本番2週間前くらいに飛び入り参加したことです。

自分のような若輩者をあたたかく迎え入れていただき大変恐縮でした。その節はありがとうございます。
 

-現在取り組んでいる活動や、頑張っていることがあればお教えください
最近は脚本の勉強と称して密かに小説を書いています。

数ヶ月前にとあるサイトに投稿したものがネットにあがっていたことがあり冷や汗をかきました。言葉の勉強がんばります。

-今後の市民劇に期待する事とは?
コロナウイルスの影響でできなかった今年の公演をぜひ演っていただきたいです。

 


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お二人とも、ありがとうございました!

 

さて、次回は2014年・ふることぶみ~古事記~のお話に移ります!

雲南市創作市民演劇第3弾

『水底平家~みなそこへいけ~』再演

 

 

雲南市木次経済文化会館チェリヴァホール

2013年9月14日(土) 19:00~

2013年9月15日(日) 14:00~

「海で笛を吹いてはいけない」

という言い伝えを聞かずに

笛を吹いた少年は夜の海へと消える。

少年が目覚めるとそこは、都を目指し攻め上る平家の陣中だった。

 

時は平安の末

 

この国の覇権をめぐり平氏と源氏が衝突する最中、

安徳帝として平氏と行動を共にすることとなった少年は

一体何を目にするのか──

 

 

再生すると音が出ますのでご注意ください

 

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<脚本・演出>

亀尾 佳宏

 

<演出助手>

西 菜々重

 

<題字>

池田清子(安澄)

 

<衣装協力>

松江武者応援隊

 

<殺陣指導>

西藤 将人

 

 

<キャスト・スタッフ>
ミカオ:安井 雄太
安徳帝:中林 真希
平時子・トキ:林 一博 
平知盛:亀尾 佳宏
平教経:井上 元晴
平通盛:西藤 将人
平敦盛:駒原 友美
平知章:藤岡 千夏

監物太郎:堀江 依知菜

滝口時算:岩谷 章
小宰相:高橋 七子
平清盛:山尾 一郎

平徳子:吾郷 愛子

乳母:岡田 典子

河原太郎:多賀 良樹/荒川 明範

源義経:松崎 義邦
熊谷直実:森山 らきあ
 

武士:

内田 愛美

大野 育子

坂上 歩

曽田 真吾

橘 政晴

藤原 克

松尾 鉄平

 

女官:

稲寄 陽子

川角 貴恵

来須 彩

小畠 寿子

坂本 恵理

月坂 真菜海

土江 佳奈

雛乃

福留 正子

細田 七海


音響:井上 佳恵/小林 さつき
照明:石原 知美/田中 大介
舞台美術:海老原 わこ/木村 栄治/小林 さつき/陶山 裕輝/田中 大介/チャーリー三浦/西 菜々重/松尾 鉄平/安田 よーこ/山本 紗織
衣裳:岡田 真那実/笠江 紀子/片寄 乃梨子/杉谷 咲子/高尾 枝理/福間 美見子/山根 ひとみ

広報:小林 さつき/坂上 歩/松本 悠/安田 よーこ
制作進行・テクニカルスタッフ:(株)キラキラ雲南

サポートスタッフ:
安部 真理/大國 紗苗/渡部 裕輝

スペシャルサンクス:
守屋 憲二(ギター演奏)/坪倉 充明(加茂フォークソング同好会)
まつえ若武者隊/アエラ地域文化デザイン部/四ツ葉学園保育所/(有)ジーンズマツダ/(有)片寄商店
宍道 希典/武田 和兎/石田1967/三刀屋高校演劇部/小川 志津子/雲南市役所商工観光課/雲南市役所市域振興課

名工探訪/後藤 健太

 

 

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そして。

今回はもう一人ぜひ紹介したい方が。(スペシャルサンクスにも載ってますが)

 

ライター・小川志津子さん

 

異伝ヤマタノオロチや水底平家に取材にいらっしゃって、読むだけであの頃が思い出される、胸に来る記事を書いてくださっています。

公演を見たことのない方も、この記事を見ていただくと「そんなことがあったんだ!」と思っていただけると思います。

 

1.Ai-ni-iku~あいにいく~

第1回 亀尾佳宏

http://www.ai-ni-iku.com/ai-ni-iku/ep01/ep01_01.html

こちらは異伝ヤマタノオロチの時のお話がメインです。

 

2.ワンダーランドWonderland

「市民演劇」のさらに先へ

https://www.wonderlands.jp/archives/23237/

こちらは水底平家の時のお話がメインです。

 

ここからのご縁がもとで、小川さんには島根県の演劇といろんな形で関わっていただいています。

私自身、インタビューなど非常に勉強させていただきました。

しばらくお会いしていませんが、様々な分野でご活躍中のご様子。

またお会いしたいですね。今のご時世「あいにいく」のは難しいのですが…。

 

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次回は演出の亀尾さんのインタビューと、出演者のオンラインインタビューをお届けします!

2013年3月 水底平家~みなそこへいけ~

参加者オンラインインタビュー

 

源義経 役:松﨑義邦さん

当時のニックネーム:おのさん

 

 

~松﨑義邦さん参加作品一覧~

水底平家(2013)初演

水底平家(2013)再演

 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!

演劇が好きだったことと、そのとき木次に住んでたことが重なった。

 

-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください

市民劇を通して、演劇をしていればこんなにたくさんの人に出会えるということを教えてもらいました。

年齢や性別や価値観の異なる人達が、ここにいる間はどうにか他人を理解しようとしながら一つの作品を作っていた。

そういう体験が高校生だった私にとって、とても新鮮でした。

 

-現在取り組んでいる活動や、頑張っていることがあればお教えください

東京デスロックという劇団に俳優として所属しています。 こまばアゴラ劇場主催の演劇を活用したワークショップ研修会に参加しており、全国の小中高校のコミュニケーション教育にファシリテーター・アシスタントとして関わっています。 コメッコ共同体という団体を主宰して島根県で演劇活動をしています。

 

-今後の市民劇に期待する事とは?

「ふることぶみ~古事記~」再演

 

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平敦盛 役:藤原絵梨香さん

当時のニックネーム:おこっち

 

 

~藤原絵梨香さん参加作品一覧~

水底平家(2013)初演

Takashi(2014)

KOMACHI(2016)

水底平家(2018)

KIRINJI 新説・山中鹿介(2019)初演

 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!

2012年の『異伝ヤマタノオロチ』再演を観て。アンサンブルの表現にただただ驚きました。

 

-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください

エピソードというほどではないかもですが、2013年水底平家(初演)が1番心に残っています。初めて参加したというのもありますが、一人一人コミュニケーションを取り合い、一つの作品をつくる為に難しい旗の動きに何度もチャレンジしていったのは、思い出深いです。

 

-現在取り組んでいる活動や、頑張っていることがあればお教えください

表立ってはないですが、参加者を募って台本読み会をしたりしています。そこからまた新しい芽が産まれるかもしれないですね。

 

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小宰相 役:高橋七子さん

当時のニックネーム:ななこさん

 

 

~高橋七子さん参加作品一覧~

水底平家(2013)初演

水底平家(2013)再演

 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!

参加する前年の話ですが、異伝ヤマタノオロチのチケットを人から貰い、何気ない気持ちで観に行ったのがきっかけです。

公演終わりには、こんなにすごい演劇を市民劇で、しかもこんな田舎でやってるんだ?!と驚きと感動で興奮してました。

その後、妹が三刀屋高校の演劇部に入り、水底平家という作品を知り、次の創作市民劇は水底平家だよ!と聞き、少しでもこの作品に関わりたい…!と思って参加した、という流れです。 

決め手は「まったく経験のない人でもOK!」という言葉。

…とか言いながら、すごく迷って、申込書は締切日の夜にFAXした記憶があります。

 それまで演劇とは無縁に生きてきて、自分が演じる側になるとは思いもしませんでした。

 

-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください

エピソードというと本当に沢山あるので…参加しての全体の感想を言わせて下さい。

市民劇、大人の部活動って感じでとても楽しかったです! 楽しいことも辛いことも、年齢に関係なくみんなが一緒になって作品を作り上げるというのがとても楽しかったし、そんな場である市民劇は素晴らしいなと感じました。 演劇未経験でしたが、周りの人がたくさん支えて下さいました。 

あ、エピソードというか小ネタをひとつ。

小宰相が身投げをするシーン、舞台奥にクッションとして布団が敷いてありましたが、千秋楽で着地の際勢いが余り、布団からはみ出し平台に顎をぶつけました(笑)

ケガにならなくて良かったです。

 

-現在取り組んでいる活動や、頑張っていることがあればお教えください

毎週木曜夜24:00~24:30まで、エフエム出雲で放送中の「ゆるい古事記~ゆるこじ~」というラジオ番組にに参加させて頂いてます! 

これは、著者の小野寺優さんがKADOKAWAから出版された、「ラノベ古事記」という本をラジオ朗読したものです。

エフエム出雲のHPから過去に放送された回が聞けますので、ぜひ聞いてみてやってください♪

ニコニコ動画とYouTubeにもアップされますので、そちらもどうぞよろしくお願いします! ⇒ツイッター(@yurukojiizumo)

 

-今後の市民劇に期待する事とは?

これからも変わらず、初心者にも門戸を開いておいてほしいです。

私はそのおかげで参加できましたし、人生大きく変わったんじゃないかなと思ってます。 

あとは、島根県の名物といえば、「市民劇!」って知られるぐらいになって、異伝ヤマタノオロチの時みたいに県外公演とかもあるといいなー。

さらにもっと、いろんな人に知ってもらいたいなと思います。

 

 

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熊谷直実 役:仲喜屋ヒロキさん

当時のニックネーム:ひろき

 

(画像はKIRINJI 新説・山中鹿介の時のもの。再演では尼子義久役を演じる。)

 

~仲喜屋ヒロキさん参加作品一覧~

桜並木の物語(2010)

異伝ヤマタノオロチ(2012)初演

異伝ヤマタノオロチ(2012)再演

水底平家(2013)初演

KOMACHI(2016)

水底平家(2018)

KIRINJI 新説・山中鹿介(2019)初演

KIRINJI 新説・山中鹿介(2019)再演

 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!

高校3年生の時に異伝ヤマタノオロチ初演の募集チラシを見て参加を決めました。 

演劇部だったんですけどその部活動も引退?で言葉が合っているのか分かりませんが次の代に移行しまして、さて演劇をやめて進路の事考えなきゃなと思っていたタイミングでチラシを見まして、余り深く考えずにやりたいから参加しよう!将来の事は分からないけど自分は今演劇がしたい!なんか無理そうならやめさせてもらおう!ぐらいの軽い気持ちで参加チラシを書いたのをなんとなく覚えています。 

あれからもう10年経ちましたがもしあの時参加してなかったら確実に今のような人生は送ってないだろうなぁと思っていたりします。

 

-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください

異伝ヤマタノオロチ初演や水底平家初演はありすぎて困るくらいエピソードがありますし、ほかの作品も語れと言われたら何かしらエピソードがありますからねぇ。逆に難しいですね!

 まぁコレは!て言うと水底平家初演で妻と出会った事ですかね!しばらく亀尾先生にも弄られましたし!

つくづく参加してなければ出会いも無かったわけで、本当に参加してなければ人生変わってました!と、胸張って言えるエピソードなのでコレにしときます。

 

-現在取り組んでいる活動や、頑張っていることがあればお教えください

年齢的に30代に近づいてきたからなのかは分かりませんが物事の考え方や演劇についての考え方をすこし見直してはいます。

まぁ具体的何をしてるの?て聞かれると困るんですが… お恥ずかしながら今本当に頑張っているのはコレと言うのが無くてですね…。

 

-今後の市民劇に期待する事とは?

とても貴重な経験が出来る場です。可能であるならば今後も定期的な公演を続けて行って欲しいとは思います。 でもタイミング的に今までとは違うスタイルをとってみても良いんじゃないかな?とも思います。

 

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武士 役:朝日山裕子さん(雲の劇団雨蛙)

当時のニックネーム:あさひやまさん

 

 

~朝日山裕子さん参加作品一覧~

水底平家(2013)初演

 

-市民劇に関わるきっかけをお教えください!

大学卒業して東京から帰ってきた時に、タイミングよくお誘いいただきました!

 

-関わった作品の思い出の中で、心に残っているエピソードなどがあればお教えください

稽古場にいる人たちのプリントTシャツ・・・(秋田とか七冠馬とか)

 

-今後の市民劇に期待する事とは?

市民劇は人数が多いので、やはり時代物はかっこよく見ごたえがある!素敵な衣装やダンスに期待!

 

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皆さん、お答えいただきありがとうございました!

これからの活動も期待してますね!

 

それにしてもプリントTシャツは、インパクトのあるものを着てる人がいますね。

人は変わってるのですが、毎回誰かいます。

KIRINJIでは「脱税」Tシャツが強く記憶に残っています・・・(笑)

 

さて、次回は水底平家~みなそこへいけ~再演

どう変化していったのか、こうご期待。

2013年3月 水底平家~みなそこへいけ~

脚本・演出:亀尾佳宏さん

 

 

-雲南市民演劇としては亀尾作品2作目になりますね。今回のメンバーを見てどう感じますか?

まず前回よりも格段に仲が良いですよ。
異伝ヤマタノオロチの時は3月公演と9月公演がありましたが、初演から再演にかけて皆凄く仲が良くなっていきました。だから、3月の時点ではまだ皆の中に遠慮が見えました。
最初、異伝メンバーと新しく参加した人が居るということで温度差があると嫌だなと思っていましたが、今回は異伝メンバーの仲の良さが、その新しく来たメンバーを上手く取り込んだ感じはしますね。
そして集ったメンバーが凄く多い(※約60名)ので、作品自体も変わってきます。

-水底平家は高校でも公演された作品ですが、今回の公演とは違うところがありますか?

元々高校でやっていた台本ですが、そのままやっても意味が無いのかなと思います。
無かった役を書き加えたり、その役に合わせて大きく書き直したり。今回集ったメンバーなりの作り方はあるのだろうと。台本があって、そこにある役に役者を当てはめていくというより台本をベースに役者の雰囲気にあわせたシーンが加えられていく感じで作ってきました。

ただこうやって作っていくと、どうしても出来上がるのが遅くなって。
その点では、参加者の皆さんには本当に申し訳ないと思っています。
でも、本番が終わった後に「あぁ、こういう作り方をして良かったな」と思えるようにしたいとは思いますね。

もうひとつ、顔合わせから今までの時間。
この間に培われてきた皆さんの仲とか、舞台上のコミュニケーションとか、すごく重要だと思いますよ。
これが今日顔を合わせて3週間後というと非常に苦しいですが、そうではなくて。
まだ完成までもう少しかかりそうですが、ここからスピードを上げて出来上がっていくと期待しています。



-亀尾先生が期待する側ですか?(笑)

役者が頑張ってくれますから!
いや、頑張ります(笑)

-では次に『水底平家』の物語に話を移しまして。今回の物語のテーマというのはありますか?

凄く大きく言ってしまえば、命や戦争の捉え方というのが一つのテーマですね。
最近の社会情勢というよりも、ずっと人間の歴史って戦いの連続であって、平家物語というのは1つの戦いの物語。それから何百年と経った訳ですが、その武士の戦い方や生き方、武士の美学というものを現代の人ははるか遠い次元の物語であると捉えてしまいがちです。
確かに今、日本には戦争が無くて平和。ですが平家物語を読んでみると戦いの歴史という礎の上に今があるのが分かります。そして今の平和も次の時代の礎になると思います。
ただ、これが本当に平和に礎になるのか、もしかしたら違う礎になってしまう可能性もあるのではないかと考えて、歴史から学ぶことがあるのではないかと思いました。

また、平家物語という名前は知っていても、どんな人が居てどんな事をしたのかというのは、実はそんなに知っているわけではなくて。それを現代風なエンターテイメントにおきかえていろんな人に触れて欲しいし、今私達が戦争というものをどう捉えるかというのを感じてもらえたらなと思います。


 

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<パンフレット寄稿>

平家物語は美しい。

色鮮やかな装束を身にまとい、誇り高く名乗りを上げ露と消えるはかない命。新たな時代の始まりとともに滅びゆく一族の命運が流麗な言葉によって歌い語られる。文学とか歴史とか、そういった学問的なくくりを飛び越えて長く人々に愛される一大エンターテイメント。

 

この町は美しい。

あまたある旧址名跡は歴史を今に伝え、湧き出づる湯は身を癒し大地の恵みが舌を喜ばし、外に遊ぶ子どもたちの声、老若を問わぬ人と人とのつながりが満ちている。春には川沿いを満開の桜が埋め尽くし、夏になれば幻のような蛍の光、秋には紅葉落ち葉の絨毯、冬にはそのすべてが純白に染まり、色づく次の季節を持つ。

歴史と自然と人と人、それはこの町の美しさであると同時に、この国の美しさでもある。

ともに暮らす人がいてなすべきことがあり、食べ、働き、眠り、住み、歌い学び語り合う。

あたりまえのようにこの時の流れに身を任せていられるのは、この国が平和だからなのだろうか。

平家物語に描かれているのはそんな今の世から遠く離れた世界。あのころの人たちはこんな時代がくるなんて想像もできなかっただろう。そしてふと思う。僕らはどれだけ先の世の中を想像しているのだろう、と。この町の美しさを、この国の平和をどれだけ後に生きる人たちに請け合うことができるのだろう、と。

 

 

平家物語は美しくもあり楽しい物語です。今回の演劇もまたそうあってほしいと思っています。本日はこの劇場で、楽しい時間を過ごし、そして平家物語という壮大な歴史物語とともに、この国と過去と未来に思いをはせていただければ幸いに思います。

脚本や演出のいたらなさからうまく表現することができず、皆様に思いが届かないことがあるかもしれません。けれども私はこう願っています。今という時が、美しく穏やかでかけがえのない日々の暮らしが喪われないための今であってほしいということ。次の世代が戦場へ向かうことのないように知恵を絞る今であってほしいということ。

この国が好きだということ。同じ気持ちでほかの国を愛すること。そして戦争をしてはならないこと。これらは決して相反する考え方ではない、そう思っています。

 

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次回は参加者インタビューをお届けします。

では、また!