運転者に対する一般的な指導・監督、特定の運転者に対する特別な指導、寺子屋塾運行管理者。 | 寺子屋塾運行管理者、勉強嫌い暗記が苦手だけど試験に一発合格

寺子屋塾運行管理者、勉強嫌い暗記が苦手だけど試験に一発合格

運悪く、不合格になり、合格するにはどう勉強したらいいか、不安になったあなたへ。

最終目標は一発合格することです。

合格する簡単な方法は合格した先輩のやり方を真似する。

易しいやり方でくりかえし真似ることを実践する。

一緒に一発合格を目指しましょう。

今日も引き続き軽井沢のバス転落事故についてお話したいと思います。

塾生からの質問がありました。

運行管理者の国家試験は旅客と貨物にわかれている。だから、今回の事故は貨物には無関係ではないかというものです。

確かに自動車運送事業の種別により取得する資格は違いますが制度は全く同じものです。

貨物自動車も事故の相手が対人により何十人者人の命を奪う凶器になりえます。

ですから、ほとんどの不法行為は共通の事項です。

旅客と貨物の違いも踏まえて説明します。

それでは、昨日引用した記事に基づいて説明します。

再度、毎日新聞の記事を引用します。

キーワードは研修教育、記録の保存、です。

<スキーバス転落>経験不足、運転手に「一般道を走るな」
毎日新聞 1月18日(月)19時9分配信
 
  ◇運行会社が指示 理由は「一般道は慣れが必要なので」

 14人が死亡した長野県軽井沢町のスキーツアーバス転落事故で、運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)は、事故当時運転していた土屋広運転手(65)の大型バスの経験不足を懸念し、一般道を走らないよう指示していた。採用後、大型バスに乗車させて研修をしたとも説明しているが、国土交通省は教育体制が十分だったか確認している。

 過去に7~8年勤務したバス会社によると、土屋運転手は主に車体の長さ9メートルの中型バスを運転していた。事故車両のような全長12メートルの大型バスは数回しか運転しておらず、入社以前はトラック運転手だったという。その後、約5年間勤務した会社でも、小型のマイクロバスを使った近距離送迎を主に担当し、大型バスは運転していなかったとされる。

 イ社によると、昨年12月、冬場にバス運行が増えるスキーツアーに対応するため、土屋運転手を契約社員として採用したが、過去の運転歴は確認しなかった。土屋運転手は「大型も何回も乗ったことがあるから大丈夫だ」と説明したという。

 イ社の運行管理者、荒井強所長(47)は取材に対し、「土屋さんには一般道の運転はさせず、高速道路をやってもらおうとしていた」と話した。理由については「一般道は高速道路に比べて慣れが必要なので」と説明した。

 採用直後は「心配だったので」12メートルの大型バスの研修運転を2回受けさせた。その後、ツアーの営業運転を3回担当し、事故当時は4回目のツアーだった。報酬は長野県での約8時間の休憩も含めて往復2万5000円だったという。

 大型と小、中型バスとの違いについて、大型観光バスの元運転手(49)は「車体が長いので、曲がる時の後輪の扱い方が難しい。完全に覚えて自信がつくまで1年かかった」と話す。

 新たに運転手を採用したバス会社には「初任運転者講習」が義務付けられており、運転手は6時間以上の実技運転を経験したり、点検方法を学んだりする。ただ、経験者が転職してきた場合、退社後3年以内なら講習の義務はない。研修時に12メートルのバスを使う必要もないという。

 国交省の特別監査では、イ社は昨年1月以降、土屋運転手以外のドライバーに対し、国が定める運転手教育を実施していなかったことが判明している。

【内橋寿明、武内亮】

ここまで引用

ここから説明です。

一般的な指導及び監督はどういうものでしょか。

全運転者に対するものは


共通事項(旅客・貨物)

事業用自動車を運転する場合の心構えを理解させる。
事業用自動車の運行の安全及び旅客の安全を確保するために遵守すべき基本的事項を理解させる。
事業用自動車の構造上の特性を理解させる。
危険の予測及び回避するための技能を習得させる。
運転者の運転適性に応じた安全運転を指導する。
交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因及びこれらへの対処方法を指導する。
健康管理の重要性を理解させる。


【旅客のみ】

乗車中の旅客の安全を確保するために留意すべき事項を理解させる。
旅客が乗降するときの安全を確保するために留意すべき事項を理解させる。
主として運行する路線若しくは経路又は営業区域における道路及び交通の状況を把握させ、留意すべき事項を指導する。


【貨物のみ】

貨物の正しい積載方法を習得させる。
過積載の危険性を理解させる。
危険物を運搬する場合に留意すべき事項を指導する。
適切な運行の経路の通行及び当該経路における道路及び交通の状況の把握を指導する。

一般的な指導研修では旅客と貨物は違うところもありますが、基本的は同じです。





特定の運転者に対する特別な指導は3つあります。

1.事故惹起運転者(事故を起こした運転者)

事業用自動車の運行の安全及び旅客の安全の確保に関する法令等に基づき運転者が遵守すべき事項を再確認させる。
交通事故の実例の分析に基づく再発防止対策を理解させる。
交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因及びこれらへの対処方法を指導する。
交通事故を防止するために留意すべき事項を指導する。
危険の予測及び回避を指導する。
安全運転の実技を指導する。

2.初任運転者

事業用自動車の安全な運転に関する基本的事項を理解させる。
事業用自動車の構造上の特性と日常点検の方法を理解させる。
交通事故を防止するために留意すべき事項を指導する。
危険の予測及び回避を指導する。
安全運転の実技を指導する。

3.高齢運転者

適性診断結果より運転者が安全な運転方法を自ら考えるよう指導する。

今回の事故では、前の会社で経験があれば不法ではない可能性はありますが、初任運転者が該当します。


説明は赤字部分と対応します。

受験生はこの点についてもう一度見なおす必要があります。

関連事項を再確認してください。

また、今回のバス事故についての記事は何度も読みなおすことをお勧めします。

何度も繰り返しますが、この事故によって適正化指導員による事業者へ指導も一層厳格なると思われます。

また、試験の難易度も一層難しくなる可能性があります。

この事故の原因を注意深く読み込み深く理解しましょう。