男女の脳の違いと役割分担 | 続・教育のとびら

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主宰 福島 毅(どんぐり)

1月11日放送 NHKスペシャル ”女と男 惹かれあう二人 すれ違う二人”を視聴しました。
HPによる内容には、
+++++++++++NHKスペシャル番組解説より+++++++++
男女はなぜ惹かれあうのか。脳科学はいま、恋のメカニズムを解明しつつある。その中心はドーパミンという脳内物質。快楽を司るドーパミンの大量分泌が恋する二人の絆となっているのだ。ところが脳科学は同時に、皮肉な状況も浮かび上がらせている。高い代謝を要求するドーパミンの大量分泌は身体への負担が大きく、長く続かない。そのため、“恋愛の賞味期間”はせいぜい3年ほどだというのだ。
++++++++++++++ここまで引用++++++
とまずあります。 今日の生命科学の知見では、生殖においては、はじめは男女による性というシステムがなく、いわば女系のみによる子孫の繁栄があったわけです。それが男という性を生み出し、多様な遺伝子の組み合わせを作ったといわれています。それだけに、最新の脳科学が解き明かした男女の違いの話は興味深いものでした。

++++++++++++NHKスペシャル番組解説より+++++
男女関係はどうすれば長続きするのかという科学的な探求がさまざま進められている。アメリカでは30年に及ぶ家族の長期研究を通して、長続きしない男女関係では、男女差が大きな障害になっている事実が浮かび上がってきた。たとえば、女は、相手の顔の表情から感情を簡単に読み解くが、男は必死に脳を働かせてもハズす。女が悩みを相談するとき、話を聞いてもらいたいだけなのに、男は解決策を示そうとしてしまう。
++++++++++++++ここまで引用++++++++++
女性の直観はするどいといわれていたり、それが各種の実験などで確かめられているという話は聞いたことがありましたが、学問としてもかなり研究されているようでした。女性が相談を持ちかけるとき、男性はつい問題解決案を出そうとしたり、指示しようとしますが、単に話を聞いてもらいたかったり感情を共有してほしいという話が、”科学的”に分析され、結論づけられていることに、普遍性を感じましたし、その理由づけとして、「男女の違いは、長い狩猟採集時代の遺物ではあるが、無意識のなかに深く根ざしており、日常生活のなかで深刻な影響を与えやすいという。違いをちゃんと意識して、相手の気持ちを理解する努力が欠かせないのだ。」という説にも納得です。

さて、番組の最後には、火星探査を進める上では男女の共同チームが功を奏すということでした。男性ばかりのチームでは争いが起きやすくなり、女性ばかりのチームでは挑戦がなくなり保守的になるといった分析もまた興味深いものです。

学校ではグループによる共同学習や共同の活動プログラムがありますが、こうしたものも、男女のもともとある違いなどにも注目すると思わぬ効果も期待できるかもしれません。このことについては第三回に触れるようです。