刺激物、劇物。
これの何がいけないかと言うと、受け取り始めるとその依存性に絡め取られて行くこと。どんな外界のドラマも、触るなキケンのアドレナリン放出デバイス。
そこに気づかずに素直な気持ちで夫の実家に臨んだら、知らないうちに猛烈に消耗してクタクタ、こちらの身が持たない。
素直な気持ちは、相手を選ばないと無駄になる。笑
あくまで劇物同士のドラマを端から見ているだけ、という立ち位置にグイッと戻して臨む必要がある。それは読んで下さる方も同じかも。振り回されない練習。笑
※ただのドタバタ劇として感情に入れずにお読みください。
欠陥がないかどうか、ミスがないかどうか。
そんな風に常に悪いところを見張る習慣は、一つ間違えたら事故につながりかねない、そして何の保証もないサバイバル生活の持久農家では必要だったのかもしれない。
その点、現在のお義母さんは見ていてやり過ぎ。笑
敷地内に4棟ある建物内で、どの部屋で誰が何をしていて、誰が何を使って消費し移動したか、いつも五感を駆使して見張っていて、自分の思い通りに収めたいが為に大声で何度も叫ぶ癖。笑
危険いっぱいの大自然の中、8人の子を産み、5人を育てたんだものねー、無理もないのか。
でも67歳(推定)のお義母さん、時代の変化について行けてない。子供たちはとっくに成人し仕事を持ち、それぞれ伴侶が居て責任と自由を持つ立場。
ましてや嫁いで来てくれた義弟のお嫁さんは、他家のお嬢さんなのに、彼女なりのやり方を尊重して、時代と共に改善していくことを全く許していない。
見ていていたたまれなかったのは、何かの古傷が痛むからだろうけど。
私たち夫婦が到着したその日から、義母とお嫁さんの間には凍りつく様な冷たい空気(古傷の主観です)。
義母はすっかり被害者風に、夫に「嫁が体調が悪いって全然働かない、何でも買ってあげているのに、私は身体が痛くてたまらないのにと泣きつく。(良い年してって思っちゃった)
お嫁さんは風邪を拗らせていた。山の村の寒暖差にやられるのだろう。10日も治らないのは他の要因もあるのでは?などと勘繰る悪い癖。
義母の前では無言の能面の様な無表情になるミーナ。中庭を通って洗面所に行く時も、義母を完全無視しながらゆっくりとした足取りで通り過ぎる。裏番?笑笑
自己防衛のつもりなんだろうけど、見た目はすっかり態度のヤバい嫁。。
それに更に腹が立つ義母。「ねぇ!聞こえないの!?お昼はどうするのって聞いてるの!」と、また大声で反射的に用事を言いつける。嫌な奴グランプリ決定戦?
私と夫が親戚の家に挨拶に行くと、決まって最後の話題はミーナと義母の事になった。
親しくしている従姉妹のおばさんも「。。。ところで、あの子大丈夫?こないだ行ったら全然口をきかなくなっちゃってて。。おばさん(義母)、ミーナに色々言われて大変なんだって?言葉の暴力っていうの?Abuseだって言うじゃない!」と。笑
そういう見方もあるんだne!
裏の親戚の家を訪ねても同じ様な事を聞かれる。英語の話せる叔父さん、私に気を遣って「君はヒンディー語とバハリ語が分かる様になったんだっけ?あぁ、そうなの。」と一応確認してから夫に
「ところでどうなんだ、弟の様子は?今日も台所のガスシリンダーが空になったって(義母が)言うから、サンニに補充に行くぞと行ったけど来なかったよ。電話しても出ないよあいつ」と。
「ロックダウンでずっと家にいるのに」と。すると奥さんも来て、「そうよ、お嫁さんも何も喋らなくなっちゃって。何を考えているのか分からないわ。アンタ、お義母さんの面倒をちゃんと見てあげなさいね」と夫に言い聞かせる。
それでも久々に親戚に会うのが嬉しくて、夫は叔父さんに誘われてカードゲームが始まった。
私は叔母さん自慢の花やフルーツが沢山の整理されたお庭のツアーへ。夫の家と違い(笑)全てが予め良くプランニングされている事につい感心し。が!そこへお昼寝していた筈の義母がツカツカと登場!
私たちが居ない事にすぐに勘づいたらしい。笑。座った目で近づいてくる様子は、私たちが何か義母に不利な言動をしないか見張っている感がアリアリ。毎回分かりやすいよねー。私も責任ある大人なので全然怖くはないけど、オモロイ。
その後、義母の監視下にあるカードゲームは盛り上がりを欠いたために終ー了ー。
どっちがAbuseだい。笑
ここで読者のみなさんにお知らせしたいのは(誰やねん)、義弟サンニと嫁のミーナも、負けずにエグい仕返しをし続けていると言うこと。
去年のブログでも書いたとおり、元々、サンニの素行はかなり悪い。亡くなった義父の面影を知らない末っ子で、思春期は義母にべったり。そして成人してからも自立出来ず大小の問題を繰り返す。
私の嫌悪センサーを見事にくすぐる子っ。笑
一方ミーナはちょっと見、完璧主義の優等女子。自分の仕事や立ち居振る舞いなど、目に見える部分を完璧にして武装している感じ。
と言っても教育不足の村の出なので論理的な思考に欠けていて、頑固で自信過剰。何を言ってもハイ。と聞く素振りで全くやり方を変えない。インド女子に多いよねー(そして表裏を完璧に使い分ける。泣)。意外とクセ者よ。
若い2人だから多少は仕方ないとしても、痛みに苦しむ最中の義母を無視する受動攻撃(パッシブアグレッシブ)の態度は、見逃せないと思ってしまった私。村に住んでるわけでもないのにね。
先日の義母の毒ヘビ事件の時も、サンニは助けに来なかったらしい。畑で1人ヘビを返り討ちにした義母、裏の親戚の家まで歩いて助けを呼ぶしかなかったとか(一部の証言ですが)。
長年の身体の無理がたたって色々な痛みのあるお義母さん。滞在した2習慣の間でも2、3回、「痛いー!痛いー!誰か助けて。痛いのよー!」と騒いでいらっしゃった。
夫がWeb会議中にも、サンニとミーナに完全無視された末、止む無く私たちの部屋に駆け込んで来た事もあった。虫歯が痛いと大騒ぎして泣きマネ。。。w
夫は会議が終わると直ぐにバイクで隣町の歯医者に連れて行った。誰も居ない時ならまだしも、2人も家人がいて助けてもらえないとなると、やはり心配になる。
早朝から大きな音を立てて、わざわざ私たち夫婦の部屋の隣の畑と格闘するお義母さん(もー。笑)、夕方には色々な痛みが出るらしく、ワガママ放題になる。ミーナに指示して料理を全てさせているのに、いざ出来上がると
(食べたくない。痛い。気分が悪い。部屋で1人で食べる。)など、ふて腐れた表情で不機嫌をぶつけてくる。
ありがとう、ごめんなさい、愛しています、許してね。
という、ホ・オポノポノの真逆を行く南国もあるんだze!笑
「ありがとうなんて無駄な事は言わなくて良い」というのが村の流儀。そんな1例を含め、何度も何度も、あらゆる角度からインドの村が私に教えてくれるのは、
これがアナタの大切な信条とは
真逆の現実。
で、どうする?
何か、やるのやらないの?
って事。笑。
刺激物満載の現実として目の前に展開し、私自身のの内面のくすぶりを見事に突き付ける。
でも結局誰しもが「見たい現実を選び取って都合の良い解釈をしている」だけだと、全ての登場人物から読み取れる。私自身もそう。
夫の嘘や義母のワガママ、義弟の無責任や義妹の良い子ぶりっ子が目に余るのは、それらの事柄について私が私自身を許せていないからに他ならない。(そりゃ普通に生きてた日本人ならビックリするよね)って理屈は、インドの村ではあまり役に立たなくて。
ある意味、人間はここまで自由になれるのだと、驚きと共に教えられる。
もっと良くしてあげたいとか、もっと楽な方法を教えてあげたいとか、それが万が一本物の善意だったとしても今の段階ではまだエゴの副産物。自分をこれでもかと「正しさ」でガチガチに縛って、何も許せていないのだから。
決められたルールに法って、与えられた仕事をこなし、それが他人の役に立ち認められるという、私が育って来た小さな幻想の中とは土俵が違う。
理解するのも溶け込むのも、諦めろ。
それよりも、自分のしたい事をしろ。
お前の偽善なんて、誰も欲しくない。と笑。
目の前の現状を、ただの刺激物としてありのまま受け流し、自分の本分に集中しないとホンマに時間切れですよーと、前にも増してキツく教えられている気がしたのです。笑
(でもブログのネタをくれてありがとう🙏)