これまで人に説明しにくいがために「黒歴史」?になってた自分の過去が、ふとした時にキラキラと輝き始めたような、不思議な感覚が最近ある。
あの事があったから、あの人がいてくれたから、あの頃思い切り傷付け合って、とことん学びあったから、今があるんだと涙が溢れたり。
長引く風邪の間、ほぼ毎日映画を1本見てる。フレディー・マーキュリーの生涯を描いた「ボヘミアン・ラプソディー」と、エルトンジョンの半生「ロケット・マン」を見た。80ー90年代という時代の流れを体感。
私たち個人も含め、人類は色々な可能性を追求し、行き過ぎて極に達して挫折し、新たな視点を得て自分の中の神性と繋がり直し、その学びを共有して来た流れをあの時代の描写から感じられた。
あの頃、バブルが弾けた事など気づかず物欲嗜好のまま、常にイケイケと外界に何かを求め続け、内面と繋がる方法など知らず、当然の軋轢として目の前の相手を傷付け合った私たち。東京ラブストーリーも真っ青な修羅場は毎日だった。
ずーっと、私だけが悪かったんだと結論づけて来た誤ちが、今振り返ると違う意味を得始めている。
ガチで心を開いて向き合おうとした尊さ。
こじ開けられる事からは逃げ切った奇跡。
愛を知らなかったあいつも、限界を見てしまった彼女も、お互いの親友だったあの人も、間で右往左往するズルい私も、死にたくなる程傷付け合って、よくもあの頃一緒にいなって。青春ってドロドロー。
お互いが必要だったんだと思う今。
あっという間に、みんな中年を過ぎ。笑
あの頃の闇の中から、光の道は伸び始めていた。いやもっと前、愛よりもお金や物が大事な時代に生まれ落ちて、愛の塊だった私たちは反乱するしかなかったよね。麻痺した感覚を取り戻すために。
90年代末のアメリカでも、美しい命があっけなく麻薬依存に奪われたり、この上なく愛し合う2人がエイズでこの世を去ったり、自暴自棄な事故を起こして懲役付きなんてシーンも通り抜けた。どうしようもなかったよね。だってみんな愛されたかっただけ。
自分を愛するなんて発想もなく、ようやったわ。
さて、日本財団が海外向けに実施する日本映画祭が4日から13日まで開催(第二グループ:豪、カンボジア、インド、インドネシア、ニュージー、韓国、米)されてる。絶対私のためでしょう??と、こちらもなるべく見るようにしていて。
昨日は「船を編む」がストリーミングされてた。大型の日本語辞典を十数年かけて編纂する編集者たちの人間模様。日本って良いなーと改めてしみじみする情景を写してくれている。90−2000年代のまだアナログな感じも懐かしい。物質世界にベクトル全開の時代の中でも、献身という日本人の内面、精神性が美しい。
私も最初の会社は小さな英文出版社で、毎月締め切り前は徹夜の日々。今ならブラックと言われるだけかな。どこまで頑張れるかが、自分の中での大事な勝負だった。燃え尽きたけどね案の定。笑
皆その時代その時代の、必要悪を生き抜いた。時代は歩みを止めることはなく、必ずその先の光の道に導いてくれる。だから傷ついても顔を上げて、恥ずかしさに留まることなく、誤ちを真正面から改めて、ケロケロっと生きるだけ。
時代には揉まれよう。
そして色んな技を身に付けようって
前向きになれたよ。
2020年代は、すごい事になるよね。どんなに愛のない場所からでも、望む場所へ移動する自由と手段が増えたと同時に、内側の神性と繋がる方法も沢山共有されている。
チベット仏教の瞑想法も今年初めてオンライン配信されたし。求めさえすれば、その人に合った手法が必ず見つかる。これから先は
一人一人の黒歴史が、光の歩んだ光跡に変わる。
白黒の極の間で増殖してきた価値観は、極を超えて無限の多様性のノンデュアリティーへ、生きとし生けるもの全てと森羅万象の繋がが明らかに体感できるワンネスの世界に向かうのだろう。知らんけど。笑
一人一人、経験すべき事が違うのは明確だ。次に行くべき場所も違う。必要な人と出会い、必要な外界と内面の経験を経て自分だけの答えを導き出し、共有して行く。
内面に開き始めた人にとっては、これまで外界から教えられた正悪も社会常識も、世界基準も、通過点に過ぎない。
自分だけの真実へ向かうこと。
人間は、解脱という究極の命の目的に向けて輪廻転生を繰り返すという古代インドから教えがあるけど、真実は外の世界ではなく、自分の中にしかない。友だちの中にも親の中にも社会の中にもなくて、それは私にはちょっと寂しいけど、それで良いのだ。
外の殻を脱ぎ捨てて、2人といない自分のことをもっと知ろう。試練の時こそ、自分の中に輝きを見つけられる時。どんな命も愛されたくて、見てもらいたくて、光を放ちたくて生まれる。それを自分で見つけても良い時代。もう周りと違うのバレてるし、みんなね。笑。
ヴェーディック占星図を読み進めると、みんな違ってみんな良いことは歴然としてる。どんな犯罪者もウザい上司もスラムの乞食も修行僧も企業戦士も主婦も闘病者も、すべての命がこの宇宙に必要不可欠だから存在する。
人に説明しずらい面のある自分、親に認められない自分、夫に分かってもらえない自分、急に稼げなくなった自分、ジャッジされるのが怖くて黒歴史を認められない自分、etc。
自分の命の目的を知れば、どんな自分も光に変わる。
私にしか出せない色の光。
そんな光線が幾重にも幾重にも重なり合って、この地球は確実に輝きを増している最中なのだから。
逃げずに自分だけの光を持ち寄ることが出来たら、どんな外界が創り出されて見えるんだろうね。生きている間に、きっと見てみたい世界。