天と地の間で | 北インド☆ゆるヨガライフ

北インド☆ゆるヨガライフ

ヒマラヤで出会った夫と、北インドローカル暮らし8年目。
お見合いが主流のインドで年の差婚、3度の流産、文化や習慣の違いに奮闘中。
スラム支援のNGOで働いたり、子宮腺筋症と共存しながらゆるーくヨガを続けたり。
40代インド生活の気づきと学びです。

お盆ですね。

 

私の実家でも、昨日お盆参りが済んだとか。今年は早目です。

 

例年はご先祖さまに日本でご挨拶出来たけど、今年はコロナで帰れない。泣

 

日本でも帰省を控える動きあるとかで、家族に会えず心細い夏を過ごす人も多いのかしら。

 

心の中にDNAに、繋がりは宿っているけど、寂しさもある。

 

先月末の夫の弟の結婚式では、沢山の儀式があり、もうお参りはお腹いっぱい!と思ったけど

 

逆に自分の家系の温もりを求めてホームシック気味。

 

亡くなった家族はみーんな、私の事を応援してると勝手に思っている。笑

 

私も、ご先祖さまのことが大好き。

 

 

去年の今頃、妹の子どもたちが公園で作ってくれたブーケ💕

 

 

私の先祖は本州を離れ、北海道に入植した人たち。父方の両親、母方の祖父母の時代のこと。

 

それまでの常識を越えて海を渡り、

生きるため、大きな夢を叶えるために

慣れ親しんだ環境を後にした人たち。

 

辛く苦しい出来事の数々も

まるで一大冒険や恋話の様に

キラキラ笑って話した祖母。

 

多くは語らず、凛とした存在感で

あり方を示してくれた祖父。

 

生涯1人の絵描きであり

熱血教師だった父。

 

向こう側で見守ってくれているけれど、今も会いたくてたまらない。

 

 

サッポロビールでも知られる星のマーク。開拓時代のシンボルだったそう。

 

辛い時も北極星を見上げるように

理想を胸に秘めながら、

大地を耕し命を繋いでくれた

先祖を忘れることはないだろう。

 

(あ、ビール飲みたくなってきた。笑)

 

 

ここ数日眠くて仕方がなく、昨日今日はガッツリお昼寝。村での一大イベントでエネルギーを使ったせい?

 

この8月の時期、実は北インドの村でも、先祖の御霊や精霊が降りてくる時期とされている。

 

新婚のお嫁さんは今月「不吉な物から身を守る」という理由で実家に帰る習慣があるそう。義弟のお嫁さんもお暇をいただくらしい。日本の習慣に似てるよね。

 

そんな中、村に住む義弟サンニは、今日から新しい仕事へ初出勤とか。

 

隣の隣の村のお店で会計士。

続いてくれよと願うばかり。

 

 

7月末に村で話をしたら急に怒り出した義兄①のその後は、先週ラーキーと言うお祭りで会いに行った夫によると、

 

「反省」したのか?夫にうるさい事を一切言わなくなったそう。

 

その上、奥さんである夫の姉①は、手作りのスペシャル料理を夫に持たせてくれた(私は行かないと決めてたもので)。

 

パトールー。里芋の葉の間にスパイスとひよこ豆粉を詰めてロールキャベツの様に巻き、スライスして焼いた郷土料理。
 

 

「ゴメンね」の印かな?愛情のしるしは素直に嬉しい。

 

 

インドと日本、お互い先祖から受け継がれるやり方は違っても、

 

心は自由に理想を求めて、

愛を忘れず繋がりながら

助け合って生きて行きたい

 

そんな思いを持つのは、みんな同じだと思う。

 

 

人間であれば誰でも

この広い広ーい天の下、

誰かが耕す大地の元に

産み落とされて生きて行く。

 

インドも日本もアフリカも

恒久の流れは変わらない。

 

 

足元ばかりを見ていると、足がすくんで足を取られて、いさみ足で上げ足を取り、戦ってしまいそうになる。

 

だから頭を上げて、広くて冷静な視点を忘れずに、無駄に争うことなくこの地で過ごして行こうと思う。

 

争うつもりは全然なくても、この地の人間じゃない私の周辺では、意図せず騒動が巻き起こることもある。

 

そのことも、これから自覚しておこうと思う。

 

 

3日間の婚姻の儀式の最後、新郎新婦の旅立ちを見送る行列。
 

 

今日、昼寝から目が覚めたら、天から温かい眼差しが注がれているような安心感を感じて、身体も大分楽になっていた。

 

ご先祖さまに見守られている。笑

 

たとえそうじゃなかったとしても、

 

そう思っておいて損はないのだと思う。

 

 

インドにも空があってよかったと、変な事を思った。笑

 

空想や妄想をする自由や、

理想を言っても大丈夫な空気が

私たちには与えられている。

 

 

インドの田舎では、教育不足や貧困が起因してか、

 

「幸福」と言えるような人間性を保てないどころか、違法ドラッグに手を染める若者が増えており、

 

身近にその様な事があれば驚くし、心配極まりないけれど。

 

私としては、

「現実」が見え始めたことは

嘆くべきことでも

恐れるべきことでもなく、

 

私自身が少しずつ、足を踏み出すことが出来た証だと感じる。

 

だから頭を上げ気を引き締めて

その上で、

罪を憎んで人を憎まず。

 

人の良い面を見る心を大事にしたい。

 

ショックで恥ずかしくて苦しむとか、

大事なのは、そこじゃないから。

 

 

私の父は、時に非行少年を少年院に送らなければならない人生だった。

 

でも決して若い人が生き直すことを諦めたり、見限ったりしなかった。怒り悲しみ悩む姿を、私もそっと見た記憶がある。

 

 

パパ、見守っててね。笑

 

ここで

みんなで幸せになるって

私は決めたからね。

 

父との会話が止まらない日。

 

インドにもお盆が来ました。

 

今晩は祖母がよく作ってくれた日本風カレー。夫も大喜びで食べてくれました。