義実家の引力と自分軸 | 北インド☆ゆるヨガライフ

北インド☆ゆるヨガライフ

ヒマラヤで出会った夫と、北インドローカル暮らし8年目。
お見合いが主流のインドで年の差婚、3度の流産、文化や習慣の違いに奮闘中。
スラム支援のNGOで働いたり、子宮腺筋症と共存しながらゆるーくヨガを続けたり。
40代インド生活の気づきと学びです。

2月の結婚式以来、義実家との用事(毎回アポなし)が増えてワタワタすること3か月。なんとなーく、相手のパターンが読めてきたぞ。

 

・弱肉強食

主にお義母さんなんだけど、「押しの強い人」のゴリ押しによって物事が動き、あとの大勢は何となく責任なく従っているという構図。義姉1・2・3は大人しく従い誰も止めない。夫と義弟はそれがイヤで青春期は逃げ回っていたと言う。それ正常。

 

・同意はいらない

「息子に会いたい」となったら、朝昼晩カンケーなく電話で呼びつけるお義母さん。息子は毎日10時間勤務。唯一の休日である日曜には、私たちは用事で留守にしてると何度言っても聞かず、義姉ファミリー全員引き連れてウチに押しかけ、大家さんに迷惑をかけてた。だからあれだけいないんだって言ったのに。。。

 

・パッシブ・アグレッシブ

結局そのまま引き返すことになって「どうして出かけたの?」と憤慨してたみたい。都合が合わない時、こうやってこちらのせいにして泣きに入ることもある。夫は母に泣かれたり怒られたりはイヤなので、そこに責任を感じてしまい、遅い時間に無理して会いに行くことも。大した用事でもないし、お義母さんのウソ泣きは彼の責任じゃない。

通院に付き添って欲しい時も、泣いたり唸ったりして電話してくるし。そんな事しなくても行くから大丈夫なのにね。罪悪感を揺さぶる無駄な作戦、いらねー。

 

・軽暴力。。

スキンシップと暴力の境界線があいまい。先週お義母さんに会いに義姉2の家に行き、みんなで楽しく食後の談笑してたら、突然お義母さんが孫のロヒート(10才)の太ももをベシベシ叩き出した。

どうしたの?と聞くと、「私のお皿を下げてと言ったら、イヤだって言うのこの子」だって(どーでもいいですよ〜〜〜)。皆でワイワイしてたので、お義母さんも参加したくて「ちょっと冗談のつもり」みたいだったけど、孫マジで怯えてたから!叩くのとかやめてくれ。

 

・お前のものは俺のもの

夫には、ウチで冷蔵庫を買ったことを口外しないようクギを刺していた。でもある日「実家の冷蔵庫、もう15年使ってるんだって。母がそろそろ新しいの欲しいって」と。。。で?

夫は冷蔵庫を「買った」とは言わないけど、ついつい冷蔵庫の話題になっちゃったらしい。実家は何もかもが古びてて新調したいのは分かるけど、じゃあご自分で買えば?だよね。

 

夫の実家で私がスマホ見てると、お義母さんがジロジロ見て来て、しまいには夫に「私も欲しい」とねだったり。

かわいい姪っ子甥っ子たちには何かあげたいと思うけど、「来週バドミントン持って行くね」と約束したら、次の日から「いつ来るの?」と毎日電話攻撃。来週って言ったろーがっ。

 

 

 

孫たちも既にコミュニケーション不全。言い張ったり、泣き真似して我を張るよりも、相手の言うことをよく聞いて理解したり、相手と話し合ってwin-winの妥協点を見つけることを知らない。

 

人の顔見てどこまで行けるか見計らってるところもあるしね。みんな私のスマホを貸せとうるさくて、何度ダメと言ってもしつこい。ウソ泣きしてこっちを悪者にしてもダメなものはダメ。

 

10才になる双子の片割れラウルに至っては、何とほとんど口をきかない。表情だけでキミの意志を読み取れってか?無理だから笑。

 

 

はぁ〜〜〜〜って感じ。ちょっともう、感心。

 

こういうご家庭で育ちましたか、ウチの夫。

 

 

でもこういうの、インドでは割とまかり通ってる。田舎の公立校では宿題忘れたりすると、今だに教師が生徒の手を棒で叩く。ひょっとして、恐怖を与えることでしか躾が出来ないと思ってる?

 

叩くことや叱咤するのが苦手な親は、結局言葉でも躾が出来なくて、子供たちは野放し状態。大家さんのお嫁さんも「うちの子元気過ぎて手がつけられない」とかか弱げに言ってるけど、何じゃそりゃ?お陰で、親に隠れてウチの物を壊す悪ガキに成長してますヨ。

 

 

夫はそんなのから逃げ回って育っただけに、少しはまともに見える。義兄からは「こいつは逃げてばっかりだった」と言われるけど、イヤな事からは逃げて好きな事してた方が、陰で悪いことするよりマシっすよ。

 

幼少期に父親が亡くなって、母親には泣かれたり叩かれたりしてきて、お前は長男なのにとマウンティングされて、それは辛かったと思う。ヒマラヤに逃避行したくもなるわ。

 

 

出会った頃はそういう事情は知らなくて、お義母さんから電話がかかって来る度に機嫌の悪くなる夫に、ちゃんと話を聞いて理解して、その上で自分の意志を伝えればいいだけだからと諭していた私。

 

夫は今ではお義母さんを気づかいながらちゃんと話が出来るようになった。本来責任感が強く心優しい夫。近づきすぎたらまた傷つけられそうで怖かっただけ。

 

 

先日はお義父さんの命日で、夫は弔いの意味を込めて、職場の同僚に昼食を振る舞ったと言ってた。いつも優しくて頼りになる警察官のパパ。パパは決して怒らなかったと、夫は思い出話をした。それなのにパパが亡くなってから、マミーは僕を叩いてばかりだったって。

 

私は「嫌な事は嫌って言っていいし、逃げるしかないなら逃げてもいいからね。私にはそうしてね」とお願いしておいた。

 

彼の中でパパは絶対的なヒーローだ。

 

 

でもその一方で、お義母さんの肩にのしかかってた重圧がどれ程のものだったかと思う。再婚なんて道はないインドのど田舎で、5人の子供を一人で育て上げるなんて。一人前に結婚した今、それまで出来なかった事をしたい、与えた分だけ与えて欲しいと衝動するのは、そういうことなのかもしれない。

 

 

今週末も、夫の実家で親戚の行事に出向く予定。結婚してから何だかんだと毎月2回は往復12時間の村に通ってる。

 

 

私は、大変大変!ってなってばかりいる自分に、そろそろ嫌気が差してきたところ笑。

 

まず相手は、自分とは違う。

で、違っていてもイイのだ。

 

自分と違う相手を、無条件に認めて受け入れるための課題が来てるんだって思うことにした笑。それが出来れば、今まで辛くて出来ていなかったあらゆる事が、もっと楽になるような気がしてる。

 

どんなに違っていても、恐れないこと。

自分を信じて、この世界の懐を信じること。

 

まずは私がそうしていれば、何があってももう大丈夫。

 

そしてもう、タイヘンなのは卒業したい。

 

心の余裕も、時間の余裕も、自分で作り出せるものであり、決して人のせいには出来ないってこと。本当は誰にも奪うことは出来ない。それを無意識に差し出し、受け渡すことさえしなければ。

 

余裕の持てる毎日でいたいものです。

 

 

人のこととやかく思わないようにしたら、毎日3食の料理を作れるようになったし、一生懸命家事が出来るようになってきた。夫のゲーム熱も収まって来たみたいです。