しんどい事が続く時って、必ずある。
次から次へと、新しい課題が与えられる。
私が初めてTTCを受けたダラムサラにあるヨガスタジオ。眺望が素晴らしい。
昨年や一昨年の自分を振り返ると、
前に進んでいる様で、
未知の体験を恐れ、自信が持てず、
やってもやっても、
へとへとになっても満たされない。
どんなに必死で一生懸命やっても、
楽しむ余裕をなくしていたら、
息詰まってしまうと体感していた。
とにかく毎日働き詰めで、
夜帰宅すれば毎晩ワイン。
テレビを見て魂の灯かりを消す。
とにかどこかに行きたくて、
週末はじっとしていられずにドライブと温泉。
アクティブで健康に過ごしていたけど、
ちょっとハイパー気味だったし、
魂の声は、聞く余裕がなかった。。。
占星術において、星々の運行は、
人生には様々な影響を及ぼす。
例えば有名な「水星の逆行」の時期は、
コミュニケーションや情報網、交通等に
支障が生じる事が多いとされる。
現在も、水星は5月3日まで逆行中。
私も急なスマホの不具合や、
クレジット払いがシステムの誤作動で、
選んでない商品への振込みが行われ、
金融機関から返金に2週間と言われたり。
確かに水星の逆行は要注意、ではあるが、
この時期がもたらす恩恵も大きい。
心と身体を瞑想の中で静かに内観する機会。
自分になにが必要かが見えてくる時。
中途半端になっていた目標を、
諦めずに思い出して再び大切に育てる時期。
忘れていた大切なものを、
ふたたび心に深く刻む時。
今月の初めは、ちょっと劇的な出来事や、
色々な人から否定的に意見されたり、
バタバタと予定変更して動いたり、
(こっちは金星の逆行が関係してると思われる)
大好きなヨガをする気にさえなれてなかった。
インドで生きて行く事に対して、
絡まりあった情報が漠然と重くのしかかり、
毎日きちんとしなきゃ、
でも、できてないんじゃない?って、
やっぱりダメなんじゃない?って。
そんな重さを押し払う様に頑張ろうとしてた。
ありのままの自分を認められずに、
無意識に自分を責めてた、みたい。
(そうしない様にしてたはずなのに!)
体調も機嫌も気分も優れなかった。
こんな無意識が続いちゃうと、後が大変。
身体がバリバリに強張って、
頭には次から次へと思考が浮かび、
身体や心の存在を無視して走り続ける。
頭で考えた事、うのみにしてはいけない。
これは様々な瞑想法のテクニックの1つでもある。
朝日を浴びるヨガマット。やっぱり朝の太陽礼拝は気持ちが良い。
瞑想では、全ての訪れる感情や思考を迎え、
そして執着せずにただそのまま、手放す。
決して留まることのない流れの様に。
その流れに身を任せるのではなく、
しっかりと大地に座して、頭頂を天に向ける。
座禅を組んだ所から大地に深く根ざし、
胸を開き、心を開き、
伸ばした背中から開放の羽根を伸ばし、
天から惜しみなく降り注ぐエネルギーが、
全身をくまなく満たして行くイメージ。
腹から深いリラックスした呼吸を繰り返し、
それをただしずかに観察していく。
身体の違和感のある所や、
チャクラやツボの状態を内側から知り、
呼吸やプラーナの流れに沿って、
ひとつひとつ手放して行く。
ヨガも瞑想法も、
私の救急お助けキットだ。
ピンチになった時に頼りになる。
で、ピンチにならないても継続すること、
それが今の私の課題。
今朝、久しぶりにヨガをした。
窓越しの朝の日差しの中、約1時間。
まだ汗をかく程は代謝が上がらなかったけど、
伸び伸び、縮んでいた身体を緩める事ができた。
そしたら、今まで大変でちょっと面倒だった、
朝の廊下の床掃除(インドでは必ず毎朝行う)や、
朝食づくりも、久々、楽しんで♪できそう、
これからも大丈夫そうって、そう思えた。
いつも彼が入る前は何となく遠慮してたお風呂も、
彼が牛乳買いに行ってる間に済ませる事ができて、
朝からスッキリ!(バケツと冷水ですが)
更に、朝食の野菜を刻みながらふと、
私ここ最近「自分を責めて」たんだなって、
ようやく気が付いたのです。
それでね、父の言葉を思い出した。
13年にも及ぶ癌治療の間、懸命に葛藤し、
4年ほど前、穏やかに身体を去った父。
「自分を認めて、前に進みなさい。
あなたは何でもできるはずだから。」
この言葉が、父の私への最後の遺言だった。
十代の頃から父には反抗してばかりで、
いつも望まれていたのとは別の道へ進み、
私が挫折する度に、父はほら見なさいと、
だから言わないことはない、と戒めた。
それが嫌で、父は私を解ってくれないと、
父とはあまり大事な話をしなくなった。
父の病の状態が少しずつ進行し、
私は実家に戻り最後の3年間を一緒に過ごした。
そして、まるで病の進行と反比例するかの様に、
父の目の輝きが増し、笑顔が増え、
どんどん明るく強くなって行くのを間近に見ながら、
家族として一緒に過ごした。
ある日。
パパは、あなたの事をずっと誤解してたよ。
ごめんな、ずっと自分の事ばかりで。
初めて、そんな風に言ってくれた事があった。
あんなに、怖かった父。
認めてくれなかった父。
最後の時間に、分かり合えて幸運だった。
人と分かり合おうとせずに生きていた、
過去の過ちはもう繰り返さないと誓った。
今は、私がインドにいようと、
世界中のどこにいたとしても、
父が私を応援してくれてるのを感じる。
もうずっと、離れる事はないだろうと思う。
今朝、父のことばを思い出し、
ようやく出口が見えた気がした。
目に見えないそんな絆や、
この大自然、宇宙のエネルギーに、
揺り動かされ、
振り落とされ、
また救われていく人生。
でもいつも、いつも、守られている。
愛する人に、この宇宙に。
尽きることのない光に。
だから、大丈夫!
勇気を持って、
自分を認めて、
愛して、信じて、
したい事は全部して、
満足して生きたい。
「私は瞑想する。頭で考えた事で人生を複雑にしないために。」