あ、あ、暑くない?インド?!
北インドのチャンディガールでさえ4月に毎日41度
の暑さ。
夜も暖気と湿気が地上から上気して、連日蒸し暑い熱帯夜!
去年の7月に渡印し、更に北に位置するダラムサラで過ごしていた私。
明日からの予報では、42、43、、、という数字も見えるけど考えたくないw
「初めてのインドの夏」をどう過ごそうか、ちょっぴりビビッてます
昔々、「インドでは日中、通りに人っ子1人いなくなる」、と聞いた記憶が。
そして確かに、今も誰もいないわ、うちの前の通り!!!
アパートの奥さんたちも、日中ばかりはベランダでの物干しも控えて、
部屋の中でひっそり過ごしているのか、人影がない、物音がしない!
まるでカフカの小説の世界の様な、不思議な静けさ、です。
さて、ここからは「4月4日の出来事」の続きです。↓
ニューデリーで人気の観光スポット「インディア・ゲート」。公園内には木々も多く過ごしやすい。
夕方にチャンディガールを出た長距離バスは、深夜近く、
オールドデリーのカシミーリゲート・バスターミナルに到着
ターミナルに隣接したメトロ駅に行くと、最終便は0時半頃らしかった。
メトロを乗り継ぎ、とりあえず去年私が初めてデリーで泊まったJoey's Hostelへ
Lakshmi Nagar駅から徒歩3分、モダンな内装の小ぎれいなドミトリーです。
各種チケットも手配してもらえるので、初インド&一人旅にお勧め。
約$6から宿泊できて、世界中の旅行者と情報交換もできるし!
(デリーらしく蚊は多いので、ドアを閉めてOdomosクリームは必須です)
到着は深夜1時近くだったけれど、リビングには数名のゲストが集い、
チェックインも若いスタッフが迅速に対応してくれました
昨日の出来事で、半ばやむなくチャンディガールを後にした私たち。
やみくもに逃げ惑っても仕方がないので、デリーに来る選択をしたのは、
この機会に在インド日本大使館で私の「婚姻要件具備証明書」をもらうため。
彼は様々な思いの中、二段ベッドの下の段でなかなか寝付けずにいたらしい。
そりゃそうだよね、何せ親戚一同から非難のリンチに遭ったばかり。
でも私は、まずは当初の自分たち目的に立ち帰ることが一番大切だった。
前を向いて、本来の私たち、明るく、シンプルに、パワフルでいたかった。
ニューデリーにある在インド日本大使館の正面玄関。
翌4月5日の朝、再びメトロを乗り継いで日本大使館へ。
オートリキシャから眺める大使館街は、同じインド!とは思えない?
広々として整然とした町並み、美しい花壇の植え込み、多くの公園
日差しの中で緑と花々のコントラストが美しく、別世界の様思えた。
「婚姻要件具備証明書」は、日本人がインド人と結婚する際に必要な書類
日本人である当事者が「独身であり、結婚の要件を満たしている」という証明。
私は何人かの日印カップルの奥様たちが記して下さっているブログを参考に、
母に送ってもらった私の戸籍謄本とパスポートを持参して行った。
(発行してもらえる書類の種類等については、在インド日本大使館のページに書かれています。
あくまでお相手がインドの場合の内容ですのでご注意を。)
日本でこの「婚姻要件具備証明書」を用意するのは、容易でないと聞く。
(英訳したり、外務省からのアポスティーユをもらう手間があるらしいです。)
私たちの場合は先に住んでいるインドで結婚証明を取得する予定なので、
私の戸籍謄本を在インド日本大使館(または領事館)で翻訳してもらう事で、
この「婚姻要件具備証明書」としてインドの結婚事務所に提出することができる。
昨日の事で私たちは初めて、彼のお母さんや親戚が、
私たちの結婚をそう簡単には容認しないだろうという事を知った
だからと言って、彼らの知らない所で勝手に実際の手続きを済ませよう、
とは私は思わない。だって、大好きな彼の家族だから。
でも同国人同士とは異なり、手続きに手間と時間がかかるのが国際結婚。
いつか家族に認めてもらう時のために、書類は不備なく揃えておきたい。
まだお会いしてもいない人たちに認められないのを嘆く前に
大使館のゲートで荷物チェックと記名を済ませ、中へ。
朝9時と早かったためか、待合室には私たちの他は2組だけだった。
窓口で担当者に戸籍謄本を提出し、申込書をもらってその場で記入。
私の住所を「音」の確認のため全てカタカナ表記したり、
彼の名前のスペルや生年月日等の情報を記入し、提出した
「婚姻具備証明書」が発行されるのは翌日の2時以降との事で、
大使館にいたのは待合も含め、約1時間ちょっとの短い時間。
この後は特に予定は決まっていなかったため、せっかくだからと、
大使館街にほど近い壮大な慰霊碑「インディア・ゲート」を訪問
4月のデリーでは珍しいと言われる涼しく爽やかな晴天の元、
その次はムガル帝国時代の宮殿跡、Qutub Minar「クドゥ・ミナール」を訪れ、
(バベルの塔?の様な巨大な塔と、石組みのムスリム様式の建築が美しい)
国内外の多くの観光客と一緒にデリー観光を楽しみました。
クドゥ・ミナールにあるマスジット(イスラム教の礼拝堂)の遺跡。
(デリーの観光名所は「外国人料金」を取る所が多く、差は10倍以上。
インド人の彼は私の入場料を現地人価格で交渉していましたが、
結局、外国人料金の半値で入れてもらいました。
交渉しなくても、旅予約アプリで半額クーポンあったらしいですが。。)
今回の大使館訪問は私にとって、去年の渡印以来、久々に触れる「日本」
インドのお役所とは打って変わって!?隅々まで掃除も行き届き
日本人形や日本文化紹介の小物や冊子が飾られ
私は何だか本当に久しぶりに、ウェルカムな雰囲気さえ感じました。
大使館員の皆さんも、テキパキとした対応、柔らかな物腰し、
日本のための職務に徹していて、何でだか、私には、
日本らしい温かな気持ちが感じられたのです
いやいや、もちろん大使館ですから、事務手続きをしただけですが、
そのお仕事っぷりが、何と言うか、素晴らしい。
実は私が申込書の内容に単純なミスをしてしまい、
その確認のために、職員の方が日本の実家の母に電話して、
私のインドの携帯番号を聞いてから、
私たちがデリー観光している時、私に電話を下さったのです。
確認のためとは言え、わざわざそこまで?と言うか、手間を惜しまず、
簡単に無効にしてしまわない(当たり前?)のが有難かった。
日本のお役所仕事、流石です!!
9ヶ月近くこの乾いた異国のインドで暮らしてきて、
ここに来て清々しい「日本らしさ」を充電させてもらいましたよー!
そして翌日の午後2時、窓口で760ルピーをお支払いし、
英語のレター形式で書かれた「婚姻具備証明書」を手にしました
これさえあれば、もう他に日本やデリーで揃える書類はないはず!
あとはチャンディガールの結婚登録事務所での手続きだけだろう!と、
この時は、達成感でいっぱいだったのです。。。
この後デリーにもう1泊し、翌朝チャンディガールに戻ることにしました。
もしまた先日の様な事があったらと思うと怖かったけれど、
彼も仕事を放り出したままにはできないし、
いざとなったら日本大使館の連絡先もあるので、
恐れず、ひるまず、堂々と日常の生活に戻りたかった。
このお話はまた、「4月7日 早朝」の出来事に続きます。
ちょっとした悪夢?の様な展開、私には到底、予測不可能だったなーー
クドゥ・ミナール遺跡の庭園にて。笑顔を取り戻しました。