ゴールデンウィークの時間を使って、村上春樹さんの最新作を読破しました。


主人公の田崎つくるは、
ある暗い過去をもっています。それは、青春時代を共に過ごした仲良しグループから、
突如理由も分からずに絶縁されてしまったという過去です。


永遠にも思えるような時間が経過し、
やがて人間として成熟した田崎つくるは、
自分が何故自分が拒絶されてしまったのか、その理由を知るべく、
その仲良しグループのメンバーを訪ね歩く巡礼の旅に出ますが。。。


この小説を読んで、
人には誰しも思い出したくない、蓋をしておいたままにしておきたい過去があるんだということに改めて気付かされました。

ただ、
その過去と向き合う覚悟をもつのか、それとも忘却の彼方におしやるのかはそれぞれの個人の意識に任されているわけですが。。。

興味をもたれた方は、
是非一読をお勧めします。





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去る9月の下旬、多くの方の協力を得て2度目の被災地入りをしてきました。


自分の中で一番大きかったことは、
生きることの価値を教えられたことです。人は普段なかなか自覚することは難しいのですが、

生きているだけで、
それだけで丸儲けなんだと思います。


今も尚被災地で生活されている人たちへ、
今も尚被災で活動されている人たちへ、
尊敬と畏敬の念を抱かずにはいられません。


そして、
私の故郷・新潟が被災した際、
全国から集まってくれた皆様へ、

心からの感謝を感じずにはいられません。

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今月末に再び被災地に入るため、

9月最初の休みをその準備に費やしています。


前回の時には、自分の意識の低さから圧倒的な装備不足を感じました。

底に鉄板の入った長靴、レインウェア、汚れても良い服、軍手・・・


荷造りをしながら、いろいろなことを考えます。


3月11日。

あの日以来、

世の中の物事の基準が少しずつ変化しています。




震災について、

いろいろな人が無責任な意見を垂れ流しています。


その中の果たして何人が、本当の被災地の状況を知っているのでしょう。




私の父は、その職業のために、被災地からの応援要請を受け、

必死に任務を全うしてきました。


その土地で罵倒を浴びせられながら、死臭と戦いながら。

「あの木にひっかかっているのは、私の子なんだ。

早く降ろしてやってくれ!!!」



人命救助のための応援要請・・・

そのため、死体の除去は一番最後。




テレビも新聞もメディアも、本当の意味での震災を語っていません。





被災地で出会った少年が、

私に向かって叫んだ言葉がいつまでも耳にたたずんでいます。



自分にできることは小さなことでも、

私たち大人には、次の世代のために、

明るい未来のバトンを引き継ぐ義務があるように思います。