宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ) -71ページ目

宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

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今回は、兄弟デュオ「ビリーバンバン」について。坂本冬美のカバーで大ヒットした「また君に恋してる」は、もともと彼らの曲。焼酎「いいちこ」のCMで流れていた(現在も流れてるのかな)。それはさておき、写真のレコジャケは72年のヒット曲「さよならをするために」。日テレのドラマ「3丁目4番地」の主題歌として大ヒットし、フォーク歌手ビリーバンバンの名は一躍有名になった。但し、作詞をしたのは石坂浩二。となると、それまでのフォークの定義に外れる。フォーク歌手とはシンガーソングライターなので、作詞や作曲を本人以外が担当するということは、もうすでに歌謡曲。今でこそ、ボーカリストというジャンルがあるけれど、この頃はなかったので、「さよならをするために」は歌謡曲のジャンルに入っていた。この頃から、フォークと歌謡曲の境界線がなくなってきたのだ。そのあとに「ニューミュージック」なんて、また新しいジャンルが登場したのは、そのすみ分けをしたかったからだろうね。♪胸に残る思い出と、さよならをするために♪という歌詞がステキだったなあ。
BOSSのブログ-ショーケン

タイガーマスクやあしたのジョーや、今年のキーワードが「復活」だとすれば。断然この人の復活を、そうショーケンだよね。昨年、映画「TAJOMARU」で将軍・足利義政役を怪演。CMでもウイスキー山崎で、小栗旬と共演をしている。写真は、75年のソロアルバム「惚れた」のレコジャケ。このアルバムに収められた「前略おふくろ」という一曲が倉本聰の心を揺さぶり、75、76年放送の名作「前略おふくろ様」を生み出したのは、有名な話だ。「前略」を観た翌日の学校の教室は、「あ、いやぁ、そのぉ」のセリフ回しで溢れていた。GS時代は別として、72年に映画「約束」で魅せた役者萩原健一は、73年の「風の中のあいつ」、74年の「傷だらけの天使」で何かを極めた。当時、殆どの悪童たちがショーケンに魅せられたのは、その何かだった。今の世の中が失っている、何か。
それは「惚れる」という感情かもしれない。どこかスネたような、無邪気な野蛮。悪童だけど、悪じゃない。正しいか、得するか、だけの好感度ではないからこそ、惚れる。それは、タイガーやジョーにもどこか共通しているように思えるのは、私だけかなぁ。

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$BOSSのブログ-ジョー
今年「あしたのジョー」が映画で復活する。我々世代には嬉しいことだけど、あの繊細で華麗な世界がどこまで再現できるのだろう。 あしたのジョーは70年にも一度映画化されている。その時はジョーを石橋正次が演じた。ボクシングのセンスもあり、背丈や筋肉や暗さもピッタリだったけれど、当時の映画技術ではボクシングの迫力は出せなかった。今回のジョーはやまぴーで、白木葉子は香里奈。うーん、ビミョーだ。ジョーと言えば、KC(講談社コミックス)の第14巻、P89からの紀ちゃん(林紀子)との散歩のシーンが秀逸で、この孤独感、儚さがあるからこそ、「真っ白な灰」のラストシーンが生きてくる。もし、こんなシーンが映画で描ければ大したものだが、人間「矢吹丈」を追うことは、ムリかもなあ。そして清廉にして冷徹な、超お嬢様役を香里奈ができるのか? それよりも、映画に紀ちゃんは出てくるのだろうか? 散歩のシーンのP94でジョーに差し出す「トマト入りのサンドイッチ」が、私は忘れられない。