宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ) -72ページ目

宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$BOSSのブログ-タイガー
一体、どうしたというのだ、この「タイガーマスク」現象は。タイガーマスクと言えば、1968年に「月刊ぼくら」に登場、70年より「週刊ぼくらマガジン」に転載され大人気になった。「巨人の星」「あしたのジョー」と並ぶ、梶原一騎原作の3大スポ根マンガなのだ。一見さえない伊達直人青年が虎のマスクを被った瞬間から超人的なプロレスラーとなり、虎の穴が放つ刺客たちを次々とたおしてゆく。まさに圧巻。その後に始まる、仮面ライダー等の「変身ものブーム」は実はタイガーマスクが起因していると、私は思う。思うついでに今回の事件を推察すると、やはり「変身願望」の現れではないだろうか。一見さえない人間も、タイガーマスクに変身することで小さな勇気も湧いてくる。性善説の浮上なのだ。ただ、タイガーだけかと思ったら、「矢吹丈」を名乗る者も現れたとか。こちらは、まさか映画のPRじゃないよね。70年代は正義がまだまだ強かった時代なのだ。
$BOSSのブログ-ジュリー

2010年最後のプログは、やはりこのスターで飾ろう。60年代中期から80年代へと、常にトップスターであり続けたジュリー。「TOKIO」や「ストリッパー」など、80年代の曲が話題にはなったけれど、私は70年代の曲が好きだった。「君をのせて」のソロデビューから、「許されない愛」「あなただけでいい」「死んでもいい」を連発し、写真のレコジャケ「あなたへの愛」へと続く。ジュリーの甘い声と安井かずみの深い歌詞が見事にマッチした曲である。そして75年には、三億円強奪犯人役のジュリーがドラマの中で歌った「時の過ぎゆくままに」。レコジャケもどんどんカッコよくなっていく。だけど、何より「ジュリー」というニックネームが素敵だった。同じ頃、ドラマ「傷だらけの天使」で人気が沸騰したライバルのショーケンにしても、そのニックネームがいい。研二と健一じゃあ、なんか漫才師みたいになっちゃうもんね。曲もだけど、スターにはニックネームが大事。ひとつの、あの時代を経て、私はそう実感した。

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$BOSSのブログ

70年初頭の歌謡界と言えば、天地真理。1971年10月「水色の恋」で可憐に現れた白雪姫は、たちまち日本中を席巻する。それはもう、看板番組(真理ちゃんとデイト等)が幾つあったことだろう。私は真理ちゃんの大ファンだった。ナベプロ後援のファンクラブにも入っていたけど、芸能界特有の噂に包まれ、77年に一時休業・・。天地真理ほど、当時の「芸能界」に翻弄されたスターはいなかったのではないだろうか? スターからアイドルへ。時代がまさしく、人形としてのアイドルを望んだ頃。嗜好や意志や、もっと言えば人格さえ否定された(誰かが勝手に作り上げた)アイドルの第1号かもしれない。写真のレコジャケはデビュー当時の最も人気があった頃の3曲だけど、私が一等好きだったのは、「ひとりじゃないの」。♪ひとりじゃないって、すてきなことね。あなたの目の奥にやさしい灯がともる♪という3番の歌詞が好きだった。こんな歌を人々に歌いながら、彼女自身はずっとひとりぼっちだったのだろう。スターは孤独との戦いだ。日本の高度成長期を笑顔で支えた真理ちゃんに、学んだことは大きい。

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