宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ) -73ページ目

宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

$BOSSのブログ-レインボー
1972年の作品。七曜日の姿に変化する「レインボーマン」だ。この時代を席巻した「変身もの」ではあるが、原作が川内康範氏となれば、見方も違ってくるはず。そのいで立ち通り、「月光仮面」を彷彿とさせるところが彼らしい。主人公「ヤマトタケシ」はインドの山奥で師ダイバ・ダッタと修業をする、という設定。プロレスラーを目指しながら(もともとはアマチュアレスラー)悪の秘密結社と闘うのだが、「強い正義の使者」ではなく、常に人としての弱さに嘆き、哀しみを背負う姿が、これまでの「変身もの」に無かったと言える。きっと、そこが魅力だったのね。過去の平均視聴率を調べると、関東が約15%、関西が約20%というから、この暗さは関西ウケしたのかもしれない。私の推測では、悪の結社「死ね死ね団」というネーミングが、なんとも関西ぽくて好かれた気がする。♪死ね、死ね、死ね♪と歌う「死ね死ね団のうた」というのが、これまたドイヒー。今じゃ絶対に流せない歌詞。そんな時代もあったのだ。
BOSSのブログ-アシュラ
60年代を席巻したマンガが「手塚治虫」や「横山光輝」「石森章太郎」の描いた科学や未来だったとするならば、70年代は文学や風俗、暴力や退廃までがマンガの中で開花した。「真崎守」、「永井豪」、「本宮ひろ志」・・。中でも、マンガの世界観を変えたマンガ家として、私は「ジョージ秋山」が好きだった。
70年前後の作品は、もうマンガではなく文学だった、と私は思う。はじめて読んだ「パットマンX」というギャグマンガは、「パーマン」の様に無敵の力を持つ「マスクとマント」ではなく、手作りの「マスクとマント」をまとう少年が主人公。哀しい正義だった。「ほらふきドンドン」は大ボラだけを吹き続ける和尚。そして、70年の少年マガジンに「アシュラ」が、少年サンデーに「銭ゲバ」が登場する。しかし、どちらの作品も途中(あるいは最終話)で連載中止だったと記憶している。「銭ゲバ」はつい最近「松山ケンイチ」の主演でTV放映されたから、見た人も多いだろう。このマンガが生まれていなければ、マンガのジャンルはその後こんなに広がりはしなかった。死がテーマになったマンガは、それ以前にはなかったからだ。70年代のマンガは凄い。「ピンクのカーテン」は当時の日活ロマンポルノで映画化され、ますます私は「ジョージ秋山」に感謝した。ちなみに主演は、「美保純」だった。
$BOSSのブログ-スーパージェッター

今回は、「未来から来た少年」だ。確か1965年、エイトマンの後番組としてTVでスタートしたから、提供も同じく丸美屋の「のりたま」だった。「スーパージェッター」と言えば、一時的に敵をしびれさせる「パラライザー銃」、30秒間時間を止める「タイムストッパー」、そして表情豊かな「流星号」・・・。エイトマンに負けず空想的で、女性にも人気があって、なかなかに本気だった。こちらも脚本にはSF作家が参加している。筒井康隆、半村良、眉村卓という錚々たる顔ぶれだけど、もちろんそんなことをボクたちは理解してTVを観ていたワケじゃない。ただ、スーパージェッターの名台詞「流星号応答せよ!」が言いたくて、主題歌を声高らかに歌っていたのだ。そう言えば、70年代の半ば頃にNHKで「少年ドラマシリーズ」というのがあって、眉村卓原作の作品をよく観たが、あれはスーパージェッターが下図だったのではないだろうか? と、ふと思う。どちらにしても、未来は少年の希望だった。そんな時代だった。

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