
今回は、兄弟デュオ「ビリーバンバン」について。坂本冬美のカバーで大ヒットした「また君に恋してる」は、もともと彼らの曲。焼酎「いいちこ」のCMで流れていた(現在も流れてるのかな)。それはさておき、写真のレコジャケは72年のヒット曲「さよならをするために」。日テレのドラマ「3丁目4番地」の主題歌として大ヒットし、フォーク歌手ビリーバンバンの名は一躍有名になった。但し、作詞をしたのは石坂浩二。となると、それまでのフォークの定義に外れる。フォーク歌手とはシンガーソングライターなので、作詞や作曲を本人以外が担当するということは、もうすでに歌謡曲。今でこそ、ボーカリストというジャンルがあるけれど、この頃はなかったので、「さよならをするために」は歌謡曲のジャンルに入っていた。この頃から、フォークと歌謡曲の境界線がなくなってきたのだ。そのあとに「ニューミュージック」なんて、また新しいジャンルが登場したのは、そのすみ分けをしたかったからだろうね。♪胸に残る思い出と、さよならをするために♪という歌詞がステキだったなあ。