ソノシートでも楽しんだ、お化けの夏、Qちゃんの夏。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

オバQソノシート

夏休みと言えば、怪談話。子供の頃は、近くのお寺に集められて「怖い話」を聞かされたりもした。怖いくせに、みんなやってくる。あの頃の「怪談」とか「お化け」とかは、ホントに怖かったなあ。今みたいに情報がたくさんなかったからなのか・・。だけど怖くないお化けもいて、それが写真の「オバケのQ太郎」だった。Qちゃんのおかげで、お化けが身近になったと言うとヘンだけれど、いちばん驚いたのは「オバケ」とカタカナにするだけで、こんなにもイメージが変わるということ。作者(藤子不二雄)もきっと、その発見に気づいたに違いない。1965年、TBS系「不二家の時間」で放送されたテレビアニメは爆発的にヒットして、こんなソノシートも発売されたのだ。タイトルは、「台風がくるぞの巻」。台風の存在を知らないQちゃんは、みんなが怖がる台風をどう猛な怪獣だと勘違いして、闘いに挑むというユーモラスなお話。小さな笑いで台風への備えをしっかり伝えるところが、昭和のマンガらしくて、なんだか微笑ましい。71年には「新オバケのQ太郎」としてリメイクされ、エンディングの「オバQえかきうた」で憶えている人も多いだろう。ところで、「オバQ」と最初に省略した人って、誰 ? 今に通じるその省略センス。尊敬に値するなあ。

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