闇に隠れて生きる、オレたちゃ「妖怪人間」なのさ。 | 宮脇 流の「昭和を話そう」 ( BOSSのブログ)

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70年代や、あの時代に輝いていたアレやコレや。
クリエイティブディレクターが語る、「思い出のエッセイ」です。

妖怪人間ベム

「梅雨だからシリーズ」の第2回を考えていたら、今日、関東も梅雨明けしてしまった。暑い時には、昔も今もちょっと恐怖を感じるような作品で涼みたい。というわけで、写真は「妖怪人間ベム」のマンガ版である。おそらく殆どの人が、1968年放送開始のTVアニメ(フジテレビ系)で知っているだろう。「早く人間になりたーい!」というオープニングのセリフは、怖かった心象とともに、はっきりと脳裏に焼きついている。ただ、最初は月刊「ぼくら」というマンガ誌に連載されていた。ストーリーはかなり違うけれど、主人公ベムのスタイルやベラの妖艶さはほぼ一緒。このイメージをTVアニメが踏襲しつつ、さらに深く、濃く、恐ろしくしたに違いない。特に、アニメ第19話「古井戸の呪い」は、当時井戸に近づけなくなった程の恐怖だった。危険なので、あまり近づいちゃいけないという教訓を、あのアニメは子供に伝えたかったのだろうか? それにしても、井戸(特に古井戸)というのは、その存在だけでもう怖かった。2011年、どういうワケか、突然実写でリメイク。局が違う(日テレ系)のも不思議だけれど、ベムが亀梨というのは、当時のファンも首をかしげたはずだ。但し、ベラの杏はなかなか近かった。昭和のリメイク版は賛否もあるが、懐かしいので許すとしよう。「早く夏休みになりたーい!」。

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