
人気がある人って、いると思う。目立つとか、新しいとか、カッコいいとか。そういうことではなく、なんとなく好かれる人。石野真子をTVで見るたび、彼女は好かれる人なんだろうなと、感じる。写真のレコジャケは、デビュー翌年 1979年の「プリティー・プリティー」。当時は八重歯がかわいいアイドルで、もちろん一部の人たちに人気もあったけれど、ぶりっ子歌手の域を脱してはいなかった。20歳で長渕剛と結婚、一度は芸能界を去ったものの、離婚後なんとなく復帰。その後は歌手よりも、女優の道を選んだかどうかも定かではないけれど、いつの間にか八重歯は消えて、ふっくらした印象からほんわかした感じに変化していった。特別、記憶に残る歌や映画、番組があるワケでもないのに、忘れ去られることもない。芦屋生まれという、育ちの良さもあってか、そんな石野真子にボクはいつも母性を感じてしまう。♪ごきげんなおせよ pretty pretty pretty わかってないのね 私の悩みはそんなことじゃ そんなことじゃない・・♪ 「プリティー・プリティー」の歌詞のように、本当は、人生の悩みもたくさん抱えてきたのだろう。だけど、どこか、のほほんと笑っているように見える。デビューから、もう40年近く経つというのに、ずっとなんとなく咲いている人。その、生き方こそが、実はいちばんプリティー・プリティーなのだ。

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